“髪のキメ”によってポジティブな感情が高くなる!
朝、髪の状態が悪いと感じて、気分が落ちこんでしまったという経験がある人は多いのではないでしょうか。花王は、長年にわたって健康的で美しい髪を手に入れるための本質研究を行なっていますが、今回は、髪の仕上がりによって感情に変化が起きるのかどうかについて検討しました。
うるおいを感じる髪は、毛流れがそろって毛髪1本1本がキレイに並んでいることがわかっており、そのような状態を“キメのそろった髪”と花王では定義しています(図1)。
今回の調査では、日本人女性20名に対してキメをそろえる作用がある/なしのシャンプーとトリートメントを自宅で使用してもらいました。そして、髪のキメを実感した/しないを目視や手触りによって判断してもらい、その際に生じる感情と意識について比較を行ないました。
髪のキメがそろうとポジティブな感情が高くなる!
化粧版感情評価尺度※1を用いて、朝、髪を整える時に起こる感情の評価を行ないました。その結果、髪のキメを実感した場合、「活力感(活力がわいた等)」「幸福・満足(満たされた、幸せな等)」のスコアが高く、ポジティブな感情が生じているという結果が得られました(図2)。
これは、花王の先行研究でも示されている、思い描いた仕上がりのメイクができた時の感情と同じ傾向です。今回の結果から、ヘアケアで髪の状態を整えることで、メイク同様に感情に良い影響を与えることがわかりました。
自分への評価や美容行動にもポジティブな影響
また、15項目の自己評価や美容行動に関する意識について、どのくらい当てはまるかを質問しました。その結果、髪のキメを実感した場合は、「仕事や家事に前向きに取り組めた」「笑顔でいられた」「人にやさしくできた」など、自分に対してポジティブな評価がなされていることを確認しました。
さらに、「自分の思い描くキレイに近づいた」「自分のことを好きになる」など、自信につながる項目や、「自分の髪をつい触りたくなった」「メイクをしたくなった」といった美容行動に関する項目のスコアも高くなりました。自分に自信が持てたことにより、美容行動に関する意識が喚起されたと考えます。
今回の検討では、髪のキメをそろえてキレイを実感した際に、ポジティブな感情が生じていることを確認しました。また、自信にもつながり、行動にも変化を与える可能性が示唆されました。今後はさらに、心の豊かさにつながるよりよい髪状態を追求し、ヘアケアを通じた明るい社会への貢献を目指していきたいと考えています。
本研究は、「日本感情心理学会 第29回大会(2021年10月30~31日、オンライン開催)」にて発表しました。
※1 化粧時の感情の変化を客観的に測る尺度で、12個の下位尺度からなる。
2018年7月12日 花王ニュースリリース
化粧時の感情を評価する言葉から12の感情因子を抽出し、感情の評価尺度を作成
https://www.kao.com/jp/corporate/news/rd/2018/20180712-002/
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