Workthy、税務署・金融機関との新NISA簿価残高情報等のファイル連携に「HULFT10 for Container Services」を採用

~モダンアーキテクチャにより20分で環境構築、約870万口座の情報を安全に連携~

株式会社セゾンテクノロジー

株式会社セゾンテクノロジー(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:葉山 誠、以下セゾンテクノロジー)は、株式会社Workthy(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:井本 憲史、以下Workthy)の金融機関向け国税庁認定クラウドサービス「NISAクラウドサービス」の、税務署・金融機関とのファイル連携に、「HULFT10 for Container Services」が採用されたことを発表します。

2026年1月から金融機関によるNISAクラウドに対するNISA口座の買付(簿価)残高の提供が開始され、今後、約870万*1の新NISA簿価残高情報の安全なやり取りを、「HULFT10 for Container Services」が担う見込みです。

「HULFT10 for Container Services」を活用した「NISAクラウドサービス」の構成図

背景

Workthyは、専門性の高いエンジニアリングを強みとして2006年に設立、業務や生活を便利にするシステムやアプリケーション、インターフェースを利用者視点から快適に活用できるサービスを提供しており、金融機関向けに提供する「民間送達e-Tax連携サービス」をはじめとした民間企業向けのサービスから、行政機関専用や個人向けなど、多岐にわたるサービスを通じて新たな付加価値を顧客に提供しています。

そのような中、Workthyは金融機関が国税庁に対してNISA口座に係る買付(簿価)残高を提供するための国税庁認定クラウドサービスとなる「NISAクラウドサービス」も提供しています。新NISAでは、生涯投資枠となる非課税保有限度額が決まっており、2026年1月より各金融機関から国税庁に対して買付(簿価)残高の情報を提供する必要があります。そのため、金融機関からクラウド経由で国税庁にNISA口座に係る買付(簿価)残高を安全に提供できるよう開発されたのが「NISAクラウドサービス」です。

「NISAクラウドサービス」では、SFTPプロトコルを用いた複数の接続形態で各金融機関に対応できる環境を事前に整備していましたが、サービスの利用を検討した多くの金融機関から「HULFT」を使ったファイル連携のニーズが寄せられました。そこで、「NISAクラウドサービス」のファイル連携手段の1つとして「HULFT」も選択できるよう検討を開始しました。

「HULFT10 for Container Services」採用の理由

ファイル連携に「HULFT」を検討する中で、Amazon Web Services上のコンテナオーケストレーションサービスで稼働可能な「HULFT10 for Container Services」が、自社のクラウドサービスや開発環境とも親和性が高く、「NISAクラウドサービス」のデータ保管先として利用を想定していたオブジェクトストレージAmazon S3へ直接ファイルを連携することができる点も評価し、「HULFT10 for Container Services」の導入を決定しました。

「HULFT10 for Container Services」を採用した理由として、Workthyは次の点をあげています。

  • 金融機関における豊富な稼働実績と、「HULFT」利用企業からの信頼性

  • テンプレートによりわずか20分でファイル連携の環境構築、フルマネージドのように利用が可能

  • コンテナオーケストレーションの利便性とオブジェクトストレージとの容易なファイル連携

導入の効果

2026年1月から金融機関による国税庁への買付(簿価)残高の提供開始に向け、現在は金融機関において同社が提供する「NISAクラウドサービス」との連動テストが順次行われており、年1回のデータ提出と毎月の口座残高変更情報など、年間を通して「HULFT10 for Container Services」を経由したファイル連携が行われる予定です。

2025年3月末時点で、2,600万超ある新NISA口座を管理する約800の金融機関のうち、半数弱でWorkthyが提供する「NISAクラウドサービス」が採用される予定となっており、新NISA口座全体の3分の1である約870万前後の新NISA口座の買付(簿価)残高等の情報が「HULFT」を使ったファイル連携になる見込みです。

Workthyは「HULFT10 for Container Services」の利用において、起動タイプとしてサーバーレスでコンテナを実行できるFargateを選択することで、フルマネージドサービスのように利用できることも高く評価しています。また、「HULFT」自体が安定稼働しており、金融機関からも信頼が得られている「HULFT」を使うことで、本来調整が必要なファイル連携を行うシステム間の調整もスムーズで、SFTPプロトコルの利用に比べてサービス実装までのスピードが速い点もメリットであるとしています。

Workthyは行政分野や金融分野に対する各種サービスも提供しており、今後は異なるプロジェクトにおいても「HULFT」の活用を進めていく予定です。

なお、「HULFT10 for Container Services」を活用したWorkthyの導入事例は次のURLをご参照ください。

・モダンなアーキテクチャで約870万の口座情報を安全に連携

 フルマネージドサービスのように活用できる「HULFT10 for Container Services」

 https://www.hulft.com/casestudies/workthy

*1 新NISA口座数は2025年3月末時点で2,600万口座、口座を管理する金融機関はおよそ800行で、その内の約半数(約400行)がWorkthyの「NISAクラウドサービス」を利用しファイル連携部分にHULFTを選択しているのは約3分の2であることから約870万口座と推定

「HULFT10 for Container Services」について

「HULFT10 for Container Services」は、ファイル連携ミドルウェア「HULFT」の10年ぶりのメジャーバージョンアップ版である「HULFT10」のラインアップの一つであり、Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS)などのコンテナオーケストレーションサービスで利用できます。 AWS Marketplaceから購入およびデプロイ、管理ができ、ファイル転送処理の前後でWeb APIが発行できるなど、クラウドのベストプラクティスに準拠した機能を備えています。

セゾンテクノロジーについて

データインテグレーターであるセゾンテクノロジーは、 「世界中のデータをつなぎ、誰もがデータを活用できる社会を作る」をミッションに、安全・安心の基盤となるデータ連携製品や ITサービスをグローバルに展開し、金融や流通業をはじめとする多種多様な業種向けのシステム開発・運用を提供しています。 長年にわたり環境の変化に即応してきた強みを活かし、現在はクラウド型データ連携プラットフォーム(iPaaS)「HULFT Square」の拡大に注力するほか、未来を切り拓くテクノロジーの実装に向けた取り組みを強化しています。

商標関連

  • 「HULFT」は、セゾンテクノロジーの登録商標または商標です。

  • その他の会社名、製品名、サービス名等は、各社の登録商標または商標です。

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会社概要

株式会社セゾンテクノロジー

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URL
https://www.saison-technology.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR 19F
電話番号
03-6370-2000
代表者名
葉山 誠
上場
東証スタンダード
資本金
13億6768万円
設立
1970年09月