名人の技美を継ぎ、今に寄り添う美しい「がま口」を世に問う。有限会社ヴェールポイントが「舎人公園 千本桜まつり」で自社製品Tonerico(トネリコ)のパンフレットを配布します!

足立ブランド認定企業の有限会社ヴェールポイントが2025年3月29日(土)、30日(日)の2日間、都立舎人公園で開催される「舎人公園 千本桜まつり」の足立ブランドブースでパンフレットを配布します。

足立ブランド

<フルーティーで美味しそうながま口はいかが?>

革財布の名工として卓越した技を、3代の長きに渡り守り続ける『ヴェールポイント』。代々引き継ぐ道具を用い、今では年間1万点もの財布を一貫して生産。手技の美が冴え渡る逸品が舎人の工房から生まれます。

明治時代、足立から生まれたクラフトマンシップ

『ヴェールポイント』は、都営日暮里・舎人ライナーの終点、足立区舎人の「見沼代親水公園駅」にある革製品の製造会社。約1,700mの小川のような清廉なせせらぎのような親水水路と、その水路沿いには約70本の桜が植えられた自然豊かな憩いの地にふさわしく、『ヴェールポイント』(緑のある地)は、この地に工房を構えます。

社長は、革職人として長年技を磨いてきた佐藤昭浩氏。

「祖父の代から、足立で続く革製品の工房で、私も西新井の方で生まれ、ここにくる前は、入谷で工房を営んでおりました。私の祖父は『がま口の佐藤』とその名を広く轟かせた、がま口作りの名人でした。祖父は7人の子がいましたが、がま口作りの職人が3人、父もそのひとりです。あとのふたりは、がま口のフレームや金具を作る職人でした」

<現社長の佐藤昭浩氏(左)と2代目のお父様>

昭浩社長も祖父から数えて3代目の革職人としてスタート。

「家業は財布を中心に製造していますが、学校を出てから皮革バッグの製造会社に修業を兼ねて就職、13年在籍します。そこで、革製品にとって型紙の取り方がとても大切ということを学びました。それから次に縫製の重要性ですね。バッグのような大きなものは縫い目が、2〜3ミリずれていても意外に目立ちません。ですが、財布のような小さな革製品は1ミリでもずれているととても目立つんです。不思議ですよね」と語ります。

<「がま口の佐藤」の名を引継ぐ、3代目の佐藤昭浩氏>
<創業者の祖父が使用していたという手回しのミシン>

「ものづくり足立」の冠にふさわしい製品をお届けしたい

足立ブランドへの参加は、平成30年。地元の足立成和信金の紹介でその存在を知り、足立で長らくもの作りに携わってきた経緯から、マッチするのではと応募したそうです。

「特に思い出に残っているのは、数年前ギフト・ショーに参加した時です。名刺交換した方がきっかけで、誰でも耳にしたことがあるような世界でも指折りのジュエラーの、日本担当者の名刺入れ製作のオファーをいただきました。営業などで人に見られるものですから名刺入れにも、海外本社のチェックが入るんですね。その後、本社から“さすが、メイドインジャパンですね”との返事をいただき採用となりました。このことは大変、私共の自信となりました」

<手仕事でしか宿すことができない“温もり”を大切に>
<"メイドインジャパン"の誇りを胸に>

長年の技術を糧に幅広いタイプのブランドを展開

現在、『ヴェールポイント』では創業以来、婦人小物製品のOEMを中心に、幅広いアイテムを製造しています。全ての職人が、デザインの開発から型紙製作、型入れ・断裁・下拵え・コバ漉き・縫製・金具取り付け・仕上げに至る全工程を熟知し、洋の東西を問わず、クラシカルなものからモダンなものまで幅広く製作することが可能です。

peppercorn(ペッペルコルム)
Tsurane(ツラネ)

「主力となるのはどれも手間のかかるハンドメイドの革小物ですが、例えば、プライベートブランド『peppercorn(ペッペルコルム)』は、イタリア語で“黒胡椒”を意味するように、中世ヨーロッパ時代、希少性が高く珍重された胡椒の高級なイメージ、さらに胡椒のスパイシーな味のごとくエッジの利いた個性豊かな印象を革小物に写したブランドです。また、日本の丁寧かつ、熟練の技を駆使した『Tsurane(ツラネ)』は、歌舞伎の台詞の一種で長々と朗唱する雄弁術「連ね」に想を得て名付けたブランドです。このネーミングには作り手から使い手へと繋ぐ本物の技と精神を重ね、連なるように長く愛用していただきたいとの思いも託しています」

こうした希少なレザーアイテムは有名ECサイトなどで全国から購入できるため大人気だそうです。

https://www.vert-point.com/

美しい色とフォルムに彩られたがま口への情熱

そして今回、かつて昭浩社長のお祖父様が「がま口の佐藤」と称されたルーツに原点回帰。現代的な瑞々しい感性のがま口タイプの革小物を令和6年の頭に、満を持してリリースしました。

<『Tonerico(トネリコ)』カラーリングは6色展開。ミニサイズ¥6,800他 サイズも豊富で紐付きのタイプもあります♪>

「ブランド名は『Tonerico(トネリコ)』です。工房のある舎人(とねり)の豊かな自然や子供たち、そして野球のバットなどの原料になる日本原産の植物、トネリコの木の名前を重ね合わせ、清々しく、溌剌としたインスピレーションを感じ、付けたネーミングです。」

<ふっくらとしたフォルムが自然によく馴染みます>
<フルーツのようにフレッシュなカラーも>

「今回がま口に注目したのは、ある時、仕事先の方から、がま口は片手がふさがっていても簡単に開け閉めができて、収容量も多いし、開口部も広くてものの出し入れがしやすくこんな便利なものはない、とのお言葉をいただいたのがきっかけでした。ふと、歴史を超えて愛されるものには理由がある。がま口は実はユニバーサルデザインにも通じるアイテムなのではないか、そう思いました」

名人のお祖父様、お父様の薫陶を受け、受け継いだ技術の息を吹き込み、現代らしい洗練されたがま口、今を生きるより多くの人に愛されるがま口を、と製作に励みました。

「新商品を生み出すにあたり、構想やイメージ作り、価格帯設定などにまず2年間かけ、50ものサンプルを作りました。

まず初めは、がま口の持つ、古臭いイメージや和のテイストを払拭することが大きな課題でした。その結果、高級感があり、発色の良いイタリア製の牛革をボディに用い、スチールメッキの金具部分にはボディとは別の色の牛革を巻きバイカラーに。配色も数えきれないほどサンプルを作り、モニタリングして好評な色使いをセレクトしました。

がま口内部は金具を巻いた革の色と同じ色の東京産の豚のスエードを。またサイドにはトネリコの葉をかたどった金具を根付のようなアクセントとして添えています」

<リーフ型の金具が可愛い!!>

がま口を作るにあたって、一番気を使ったのが「型紙作り」と「縫製」。柔らかい革を用いて、見た目にも手にも馴染みの良い、ふっくらとした立体感のあるフォルム、そして丁寧な縫製は3代に渡って培われた『ヴェールポイント』の技と美の真骨頂と言えるでしょう。

『Tonerico(トネリコ)』こちらのサイトから購入可能です。

https://www.vert-point.com/

足立ブランド認定企業のヴェールポイントが2025年3月29日(土)、30日(日)の2日間、都立舎人公園で開催される「舎人公園 千本桜まつり」で、Tonericoのパンフレットを配布します。工房も舎人にございますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

環境に優しい革製品作り。そして世界へ

昨今、SDGsや環境問題、動物愛護の観点から革製品への動向が注目されています。革製品ひと筋にこだわり続けた『ヴェールポイント』にとって、それは看過できない問題です。

「今、革製品は環境に良くないというイメージを持たれる向きもあります。しかし製品に使われる革は、牛、ブタ、羊など食肉文化の中で生まれる、動物たちからいただいた貴重な資源の活用なのです。革だけのために動物の命をいただくことはありません。食として動物たちから頂いた資源を余すことなく使うことは、むしろサステナブルな取り組みではないでしょうか? 良い革製品を作り、皆様に長く愛される製品を作ることは、頂いた資源を活用し続けることに通じることになると信じています」

海外の革の個性と、日本の伝統の職人技が融合した『ヴェールポイント』の革製品。昭浩社長の夢は「海外進出」だそうです。「日本の様式美を外国製の皮革やセンスに託した日本の革製品が、海外で受け入れられることを常に見据えています。その一歩として足立ブランドとしてのブランド力にも大いに期待をしています」と語りました。

<改めて"動物の命をいただく"ことを考えてみよう>


企業情報

有限会社 ヴェールポイント

https://www.vert-point.jp/

会社名:有限会社 ヴェールポイント

住 所:東京都足立区舎人五丁目18-12

電話番号:03-3856-9876

代表者:佐藤昭浩

事業内容:革製品の製作・販売

通信販売サイト(ECサイト)

https://www.vert-point.com/


「足立ブランド」は、区内企業の優れた製品・技術を認定して、その素晴らしさを全国に広く発信することで、区内産業のより一層の発展と足立区のイメージアップを図ることを目的とした事業です。

『有限会社 ヴェールポイント』は、この「足立ブランド」認定企業です。


取材など掲載情報に関するお問い合わせは、「足立ブランド」の運営事務局でもある足立区役所産業経済部産業振興課ものづくり振興係でも受け付けております。

足立区役所産業経済部 産業振興課 ものづくり振興係

電話番号:03-3880-5869

ファクス:03-3880-5605

足立ブランド公式Webサイト

https://adachi-brand.jp/

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会社概要

足立ブランド

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URL
https://adachi-brand.jp/
業種
官公庁・地方自治体
本社所在地
東京都足立区中央本町一丁目17番1号 足立区産業振興課
電話番号
03-3880-5869
代表者名
吉尾文彦
上場
未上場
資本金
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設立
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