Unreal Engine 5による車載HMIデモを公開。リッチ表現×低処理負荷を両立

株式会社ヒストリアのヒストリア・エンタープライズは、自動車業界向けの10年以上の制作経験と、ゲーム制作などで培った高度な技術を活かし、“リッチ表現”と“低処理負荷”を両立したデモコンテンツ「historia HMI Realize」を公開しました。
本デモはUnreal Engine 5をベースに、多様な最適化技術を組み合わせることで、従来のHMIでは実現が難しかった高品質グラフィックと軽量描画の両立を可能にしています。
弊社はこの技術を通じ、自動車向けHMIの次世代表現を推進し、今後も応用開発に積極的に取り組んでまいります。
■historia HMI Realize特徴
「historia HMI Realize」は、“リッチ表現”と“低処理負荷”の両立をテーマに、UE5で開発されたHMIデモコンテンツです。
現代の車載HMIには、ドライバーの利便性や操作性を高める高度なグラフィック表現が求められる一方で、他の車載システムに影響を与えないために処理負荷を抑えることも重要です。
本デモでは、UE5のハイエンドなグラフィックス性能を活かしつつ複数の最適化技術を組み合わせることで、リッチ表現と軽量描画の両立を実現しています。
Samsung Galaxy Tab S7(2020年8月発売)における計測では、アプリケーション負荷はCPU15%、GPU55%に収まり、フレームレート60fpsを常に維持しています。
また、本コンテンツは正式公開に先立ち、2025年8月5日(火)開催の「Build: Tokyo‘25 for Automotive」にて、UE5の最適化技術に関する講演を実施しました。
本デモの実行ファイルをご希望の方は、企業HPのお問い合わせフォームよりご連絡ください。
Unreal Engineを用いたコンテンツ制作をご検討の方も、ぜひお気軽にご相談ください。
①HOME画面

現在時刻、バッテリー残量、外気温などの基本情報を常時表示。
情報表示が背景に自然に溶け込むことで、視認性とデザイン性を両立しています。
②時間帯・天候・車体色の変更


HOME画面を時間帯(朝、昼、夜)や天候(晴天、曇天、雨天)を変更可能。雨天時には車両や地面に雨粒が降りかかる演出も加わります。
また、カラー画面ではプリセットのカラーパレットから瞬時に色を切り替えられ、カラーピッカーを使えば細かいカラー調整も可能です。
③ADASシーン


左右に広がる水面の景色を背景に、法定速度や警告を表示します。また時間帯により景色が変化します。
④キャラクター表示機能


隠し機能として「Faaast Penguin」のペンギンが登場。HOME画面ではペンギンを出現させ、スワイプ操作で動かせます。走行画面ではホウキに乗ったペンギンが一緒に走行します。将来的には、キャラクターを活用したアシスタント機能への発展も見込んでいます。
⑤最適化


数々の最適化技術を駆使し、軽量化に成功。一例としては、照明の事前計算でGPU負荷を30%削減し、タイヤの回転表現をCPU処理から高速なマテリアルによるGPU処理に変更するなどを行い、全体の効率化を図りました。
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