【全国初!約1300年前の木製燈籠再現へ】特別史跡遠江国分寺跡(磐田市/静岡)で発見された木製燈籠の復元案を作成
磐田市(静岡県)で平成17年から実施している「遠江国分寺跡整備事業」において、全国初となる木製燈籠の復元案の作成、再現を実施します。
磐田市(静岡県)には、国の特別史跡にも指定され、国分寺としては全国で初めて建物の配置が明らかとなった「遠江国分寺跡」があります。

全国的にも古代燈籠が現存する事例は少ないですが、木製のものは現在ひとつも残されていません。磐田市では、特別史跡遠江国分寺跡における発掘調査で木製燈籠の痕跡が発見されたことから、燈籠全体の復元検討を行い、高さ3mある木製燈籠の復元案を作成しました。

古代の木製燈籠の全体像が分かる事例はありません。現存する石製や銅製の燈籠のほか、古代の建築や工芸品、文献資料などを参考にして、木製燈籠の復元案を全国で初めて作成しました。
現在磐田市では遠江国分寺跡の再整備を進めており、その一環として現地にて原寸大の木製燈籠(1基)を再現する計画です。令和10年度の完成を目指しており、古代の木製燈籠が再現されるのは全国的にも初めての試みになります。


復元の成果については、磐田市埋蔵文化財センターにて模型や原寸大の画像を4月21日(月曜)から展示しており、木製燈籠の細かなデザインや巨大さを見ることができます。ぜひお越しください。


磐田市埋蔵文化財センターについて詳しくは、磐田市ホームページをご覧ください。
【全国初について】
全国の国分寺跡における原寸大の木製燈籠の再現および復元案の作成が全国初
※磐田市調べ(令和7年4月30日時点)
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