郵船ロジ現地法人がオランダの自動車部品配送会社を買収
成長エンジンの物流事業に積極投資
日本郵船グループの郵船ロジスティクス現地法人Yusen Logistics (Benelux) B.V. (以下「YLBX」)は4月30日、自動車部品の配送に強みを持つオランダの物流会社Parts Express B.V. (以下「Parts Express」)を買収しました。YLBXはベネルクス(ベルギー・オランダ・ルクセンブルク)を中心に物流事業を展開しており、特に自動車・ヘルスケア・リテールなど特定産業へのサービスが強みです。今回の買収によりYLBXは重点事業と位置付ける自動車産業への物流をさらに強化します。
当社グループは2023年3月に発表した中期経営計画で物流事業を中核事業と位置付けています。本買収は、2023年2月にYusen Logistics (Americas) Inc.が米国物流会社Taylored Services Parent Co., Inc.とその傘下会社を買収した案件や、本年2月にInternational Logistics Group Limitedが英国でeコマース向け配送プラットフォーム事業会社Global Freight Solutions Limitedを傘下に持つNoel Topco Limitedを買収した案件に続き、当社グループの物流事業を強化するものです。
今後も当社グループは成長エンジンである物流事業への積極投資を続けていきます。
Parts Expressの強み
①自動車部品(アフターパーツ、スペアパーツなど)の配送について、ベネルクスでトップシェアを誇ります。また自動車の窓ガラスやマフラーなど破損しやすいアフターパーツや運搬が難しい部品の配送に特化しています。
②日本・欧州・米国・韓国などの自動車メーカーや部品メーカーを顧客に持ち、安定した顧客ポートフォリオを構築しています。
③クロスドック(注)での夜間配送サービスが充実しており、オランダで5か所、ベルギーで4か所の拠点を保有しています。
Parts Express General Manager ノーベルト・ヴァン・ダレン氏のコメント
私たちは、YLBXと共に、グローバル企業の一員となることをうれしく思います。このステップにより、両社はそれぞれの強みを生かし、既存サービスの充実はもちろん、新たなサービスの機会を得ることができます。両社の専門知識とリソースを組み合わせることで、イノベーションを推進し、お客様にさらに大きな価値を提供できると確信しています。
Parts Express B.V.概要
本社 | フィアーネン、オランダ |
事業内容 | クロスドックサービス、夜間配送サービス |
設立 | 1892年 |
従業員数 | 約600名(直接・間接雇用含む) |
トラック運行台数 | 約400台 (リース・チャーターを含む) |
年間貨物輸送数 | 約100万件 |
ウェブサイト |
(注)クロスドック
荷受けした商品を、検品・仕分けを行った後、そのまま配送先へ出荷するオペレーション。倉庫で商品を保管しないため、荷受け~配送までの時間が短い。
左から:
YLBX社Managing Director ブルーノ・ジャック
Parts Express社 General Manager ノーベルト・ヴァン・ダレン
Parts Express社
中期経営計画で定める事業投資方針
日本郵船グループは、中期経営計画 “Sail Green, Drive Transformations 2026 - A Passion for Planetary Wellbeing -”を2023年3月10日に発表しました。“Bringing value to life.”を企業理念とし、2030年に向けた新たなビジョン「総合物流企業の枠を超え、中核事業の深化と新規事業の成長で、未来に必要な価値を共創します」を掲げ、ESGを中核とした成長戦略を推進します。(詳細はこちら → https://www.nyk.com/profile/plan/ )
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