木造(2×4工法)による4階建共同住宅「第3回COFI中層木造建築デザインアワード」入賞
三菱地所ホーム株式会社(本社:東京都港区赤坂 社長 加藤 博文)は、設計施工した「The Park Maison 黒江屋」(2×4工法4階建共同住宅)が「第3回COFI中層木造建築デザインアワード」に入賞いたしましたので、お知らせいたします。
カナダ林産業審議会(COFI : Council of Forest Industries Canada)は、現地カナダの林産企業によって構成される非営利団体の連合組織です。日本にカナダで主要な住宅建築工法である2×4工法を紹介し、技術的な指導・サポートを行っています。特にCOFI東京事務所では、日本の木造建築振興のための取り組みを展開しています。
「第3回COFI中層木造建築デザインアワード」は「日本における木造建築の中高層化」普及を目的として開催されました。今回は「The Park Maison 黒江屋」が都市部の狭小敷地における新しい建築形式を提示した点が評価され、また今後の木造建築の新しい事例となることを期待されて入賞いたしました。
三菱地所グループでは「CLT(Cross Laminated Timber)」の活用を進めており、当社においても特許を取得した独自木造構法の「FMT(Flat Mass Timber)構法」を昨年発表し、木材利用を促進しています。
2010年の「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」の施行以降、急速に高まっている木造中高層建築に対するニーズに対して、これら「CLT」や「FMT構法」を積極的に採用することで構造やデザインにおいて更なる挑戦を重ね、今後の木造建築の可能性を高めていきます。注文住宅事業における高品質な価値提供を通じて培ったノウハウを活用し、住宅のみならず施設建築にも幅広く対応してまいります。
木造建築の良さを見直し、その普及・促進を図ることは、木材の需要促進に繋がるばかりでなく、資源の有効利用や地球環境の保全にも繫がります。
三菱地所ホームはこれからも、SDGs(持続可能な開発目標)のひとつである「住み続けられるまちづくりを」への取り組みにおいて、木造ならではの特性を活かした建築にチャレンジし、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
【COFIについて】
カナダ林産業審議会(COFI : Council of Forest Industries Canada)は、カナダのブリティッシュ・コロンビア州とアルバータ両州で、州政府から州有林の経営権を与えられている一次林産企業によって構成されている非営利団体の連合組織です。両州内で生産される林産物の品質管理や国内または海外市場に対する普及・促進活動を行っています。COFI東京事務所ではカナダでの木造建築や木質部材の安心安全な利用の技術や情報を提供することで、木材が利用可能なフィールドを拡大し、建築基準法にかかわる木造建築振興の取り組みを進めています。
【COFI中層木造建築デザインアワードについて】
COFI(カナダ林産業審議会)主催で、日本における中層木造の発展と普及を目的とするアワードです。使用木材の生産・加工地での応募制限を設けないという完全にオープンな形で、木造工法(2×4工法、木造軸組工法、その他の木造工法)による4層階以上の木造建築物を対象に行われています。
今回は審査委員3名(東利恵氏・腰原幹雄氏・原田真宏氏)による厳正な審査により入賞作品8点が選出されました。
【計画概要】
・用途:共同住宅(8住戸)
・構造:木造(2×4工法)
・階数:4階建
・建築面積:52.83㎡ / 延床面積:218.86㎡
【特徴】
・外壁に木製サイディング、タイル、ガルバリウム鋼板など様々な素材を使用して動きのある外観を構成しまし た。
・モダンでありながら、周囲の街並みにも調和するデザインです。
・計画地は容積制限上では高層の建築計画をする事も出来ましたが、周辺は2階~3階の建築物が多いため、近隣の 街並み・環境に配慮した木造4階建の建物計画としました。
・「耐火建築物」にて計画しており、防火地域における3階建以上の住宅や延床面積100㎡を超える住宅の計画にも対応した耐火性能を有しています。
【受賞理由】
・都市部の狭小敷地における新しい建築形式の提示及び今後の普及に対する期待が評価されました。
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