AI技術で障害者の社会参画と経済的自立を支援する「Poteer(ポティア)」営業開始
株式会社bajji(本社:東京都台東区、代表取締役:小林慎和)は、障害をお持ちの方の日常活動データをAIでクリエイティブ素材に変換し販売できるサービス「Poteer(ポティア)」をリリースしました。

背景
日本では、18〜64歳の障害者のうち、約9割(約416万人)の方が就労できていない現状があります(参照:https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000709043.pdf)。特に重度の知的障害や身体障害をお持ちの方々は、社会参画の機会不足と経済的自立の難しさという課題に直面しています。
2023年のChatGPTに始まった生成AIによって、私たちは様々なことができるようになりました。プログラムコードを書いたり、ブログを書いたり、そしてアートを生成したり。AI技術の進展によって、既存の職種が脅かされるのではないかというニュースも後を絶ちません。
一方で、私たちは逆のことを想像しました。これだけAIが発展したのであれば、いままで働くことができなかった方々が、AIによって、価値あるアウトプットを出すことができるのではないか。
AIによって、新たな雇用を産み出したい。それがこのサービスを考えたきっかけです。
サービス概要

「Poteer(ポティア)」は、どのような障害の方でも働くことができ、就労の喜びを感じられる社会を目指すAIクリエイティブ素材生成プラットフォームです。障害をお持ちの方の日常活動データ(視線の動き、歩行の軌跡、声のリズムなど)を収集し、AI技術がそれらをデザインやビジュアル素材などのクリエイティブ素材に変換します(特許申請中)。
障害をお持ちの方々は、日々のケアサービスの中で、様々なアクションをしています。
散歩に出る。画用紙に絵を思い思いに描く。体が不自由な方も、目を動かすことで多くのことを伝えることができます。
そんな「ささいな活動」を「Poteer」ではAIの力を借りることで、付加価値のあるアウトプットに変えていくことを実現しています。
「Poteer(ポティア)」サービスサイト
https://corp.bajji.life/poteer
「Poteer」ギャラリーサイト(素材生成例を展示)
https://poteer.life/
特徴と仕組み

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データ収集: 視線の動き、歩行の軌跡、声のリズムなど、日常生活の行動データを収集
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AI変換: 収集したデータをプロンプトに変換し、AIへのインプットとして活用。AIが壁紙デザイン、パターン図、動画素材、広告用ビジュアルなどに変換
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販売・還元: 生成された素材は「Poteer」プラットフォーム上で企業やクリエイターに販売され、収益の一部が参加者に還元
クリエイティブのバリエーション
アプリを通じて収集するデータ(開発中機能を含む)
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歩行の軌跡
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様々なジャンルのアート
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視線の動き
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声のリズム
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ほか
障害は一人ひとり千差万別。上記以外にもそれぞれの方に寄り添ったデータ収集の方法を広げていく計画です。
クリエイティブの種類
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企業挨拶状・季節のご挨拶デザイン
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ギフト・贈答品向けプリントアウト(デジタル・紙媒体対応)
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オフィス空間装飾用デジタルアート
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オンラインミーティング壁紙デザイン
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プレゼンテーション・報告書向け資料素材
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Web・SNS広告向けマーケティングビジュアル
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イベント・キャンペーン向けチラシ素材
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プロダクトデザイン(花瓶、ファブリック等) 等
企業のメリット
企業は、これらのクリエイティブ素材を購入することで、広告、商品デザイン、ブランドイメージ強化などに活用することができます。社会的価値を高めながら、クリエイティブ制作の効率化も実現できます。クリエイティブからは、どのような人が、どういうインプットで作ったのかという背景情報を知ることができます。
実際のクリエイティブ例




開発の経緯
代表の小林は、11歳の息子が最重度知的障害・軽度の身体障害を抱え、話すことも絵を描くこともできない状況を経験しました。また、妻が2022年に児童発達支援・放課後等デイサービスを創業したことで、福祉サービスの課題を当事者として実感し、本サービスを構想しました。
「Poteer」は、AI技術の力で障がい者の可能性を解き放ち、社会全体が共創する新しい仕組みを提供します。
お問い合わせ
素材制作に興味がある障害者・施設・ご家族の方、素材の活用に興味がある法人の方からのお問い合わせをお待ちしております。
「Poteer(ポティア)」サービスサイト
https://corp.bajji.life/poteer
「Poteer」ギャラリーサイト(素材生成例を展示)
https://poteer.life/
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