NetApp、大分県立病院へシステムを導入クラウド・AI連携を見据え、医療DXを推進

~ランサムウェア対策も実装し、信頼性が大幅に向上~

ネットアップ合同会社

ネットアップ合同会社(本社:東京都中央区、代表執行役員社長:中島シハブ)-- インテリジェントなデータ基盤を提供する企業 NetApp®(NASDAQ:NTAP)は、大分県立病院(院長 佐藤昌司)の第3期病院総合情報システムへ、A250およびFAS2720を導入したことを発表します。

大分県立病院は、第3期病院総合情報システムの病院運営の基礎となるシステムインフラの最適化とセキュリティ対策の一環として、サイロ化していた部門システムとバックアップ環境をひとつの仮想基盤上に集約化しました。その仮想基盤へNetAppソリューションを導入したことで、「データ保全」という重要なテーマに関して、ランサムウェア対策と、定期的に繰り返されるハードウェア更新時のデータ移行をセキュアかつスピーディーに対応できる環境が構築できました。

■導入検討の背景

大分県立病院では、第3期病院総合情報システムの更新コンセプトとして下記の3つの方針を定めました。

 ①医療業務および医療業務に付帯する作業・業務全般のDXを推進する

②クローズドシステムと新技術(クラウド、AI関連サービス、仮想化技術等)との連携、及び利活用の検討

③継続して発展可能なシステム構築

また、この時期報道されたランサムウェアに感染した他院事例から、上記3つの方針に加えランサムウェア対策も兼ね備えたプラットフォームが必要でした。

■NetApp採用の理由

病院は診療報酬制度のため、一般の会社と違って、セキュリティコストの負担を患者に求めることができません。限られた予算の中で有効なセキュリティ対策は何があるのかを模索していた際、NetAppソリューションが目に留まりました。猛威を振るうランサムウェアに対し、「万が一感染しても即座に復旧できる」仕組みと、「正しくバックアップを取得する技術により大事なデータを保護すること」が導入の際の重要なポイントでした。高速なデータ移行、1,000世代を超える世代管理、アプリケーションの整合性を持ったバックアップとクローンの管理が可能なNetAppストレージは、ランサムウェア対策としてコストパフォーマンスが高いことが評価できました。

また、プライマリ側でのイミュータブル バックアップの取得や、特定の処理を複数の管理者に承認させるマルチ管理者検証によって、データ保護とガバナンスを最大限に強化できることは、あらゆるサイバー犯罪からデータを守る対策として大変有効であり、仮想化技術を取り入れた基盤構築が可能であったため、総合的な判断から採用に至りました。

■導入の効果

NetAppのランサムウェア対策の実装により、対策コストと現実的対応とのバランスがとれた安全かつ可搬性の高いプラットフォーム作りが実現しました。

命に関わる医療という分野において、万一ランサムウェア感染した場合に、短時間で復旧可能というのは大きい安心感があります。結果的に、60を超す部門システムインフラの集約化・最適化が実現し、信頼性や可用性が大幅に向上しました。

副次効果として、サイロ化された部門システムやバックアップ環境が統合的に集約されたことで、メンテナンス管理に掛かる時間が大幅に減少し、新規システムの導入においても柔軟に拡張が可能なことから、システム管理業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)化にもつながりました。

施設管理班(兼)情報システム管理室(2023年当時)

会計管理課施設管理班(兼)情報システム管理室

副主幹 診療放射線技師 BEng,Meng 医療情報技師

田代 雄一 氏

会計管理課施設管理班(兼)情報システム管理室 主事

小倉 良介 氏

大分県立病院会計管理課施設管理班(兼)情報システム管理室田代 雄一 氏は下記のように述べています。

「病院は診療報酬制度の影響でセキュリティ対策に費用をかけることが難しく、基本的な対策しか行えなく高価なエンドポイントのソリューションを導入しても、完全に防御することは難しいと考えていました。そんな中、医療情報学会で偶々NetAppの講演に参加した際に、主題はバックアップに関するものでしたが、ランサムウェアに感染してしまった場合でも、データを以前の状態に簡単に戻せるという話が強い印象に残り、セキュリティ対策で考えていた点に強く共感を受けました」

ネットアップ合同会社の代表執行役員社長である中島シハブは次のように述べています。

「NetAppのサービス導入により、大分県立病院様のシステムをよりセキュアでスピーディーなものに向上できたことを嬉しく思います。医療業界におけるランサムウェアなどの攻撃は、人の命に関わる重大な問題となり得ます。また、膨大なデータを正確に安全に取り扱う必要のある医療業界における『医療DX』の重要性は今後もますます加速していくと考えられます。NetAppが提唱するインテリジェント データ インフラストラクチャは、大分県立病院様をはじめとする様々な医療施設において、システムの向上に寄与すると確信しています」

NetApp導入プラットフォーム テクノロジー

NetApp AFF A250

NetApp FAS2720

大分県立病院について

大分県立病院は、大分県中部医療圏で高度急性期・急性期医療を提供している県内唯一の県立病院です。2005年に総合周産期母子医療センター、2008年に救命救急センター、2020年に精神医療センターなどの民間医療機関では対応困難な政策医療体制が整備されました。新型コロナのパンデミックにおいては、第一種感染症指定医療機関として重要な役割を担いました。明治13年以降、143年の歴史を経て、許可病床数557床の県民医療の基幹病院として使命を果たしています。

NetAppについて 

NetAppは、ユニファイド データ ストレージ、統合データ サービス、CloudOps ソリューションを組み合わせて、あらゆる顧客が破壊的イノベーションの世界動向をチャンスに変えることのできる「インテリジェント データ インフラストラクチャ」を提供する企業です。サイロ化しないインフラストラクチャを創出し、可観測性と AI を活用して、最適なデータ管理を実現します。世界最大のクラウドにネイティブサービスとして導入されている唯一のエンタープライズ グレード ストレージ サービスのように、NetAppのデータ ストレージはシームレスな柔軟性を提供し、NetAppのデータ サービスは優れたサイバー耐性、ガバナンス、アプリケーションの俊敏性によりデータの優位性を創出します。またNetAppの CloudOps ソリューションは、可観測性と AI を通じて、パフォーマンスと効率の継続的な最適化を提供しています。データの種類、ワークロード、環境を問わず、NetAppがお客様のデータ インフラストラクチャを変革し、ビジネスの可能性を実現します。

詳細については、https://www.netapp.com/ja/ をご覧ください。ネットアップ合同会社はNetAppの日本法人です。また、Twitter、LinkedIn、Facebook、InstagramでNetAppをフォローしてください。

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代表者名
中島シハブ・ドゥグラ
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設立
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