【慶應義塾】免疫抑制剤に「しつこい」抵抗性を有する自己反応性T細胞を退治する
-アルコール依存症の治療補助として用いられる薬の意外な効果をマウスで確認-
慶應義塾大学医学部微生物学免疫学教室の竹馬俊介准教授、吉村昭彦教授らの研究グループは、自己免疫性皮膚炎モデルマウスを用い、自己免疫疾患の治療抵抗性や再発に関わる病原性T細胞の性質や体内動態を解析しました。
皮膚を攻撃する病原性T細胞を体内で追跡する実験を用い、病原性T細胞には、免疫抑制剤であるアバタセプトによって完全に抑制される炎症性T細胞と、抑制されず体内で潜伏するメモリー様T細胞の2群があることを明らかにしました。アルコール依存症の治療補助として用いられる嫌酒薬、シアナミド(ALDH阻害薬)をマウスに投与する事で、潜伏するメモリー様細胞の生存を体内で阻害できることがわかりました。
本研究では、自己免疫疾患の原因となる細胞が、免疫抑制剤に抵抗し、体内で「しつこく」生存する機構の一端を明らかにしました。この細胞を標的とする免疫治療法の可能性が示されます。
本研究成果は、2023年12月8日に、米国科学雑誌である、iScienceに公開されました。
皮膚を攻撃する病原性T細胞を体内で追跡する実験を用い、病原性T細胞には、免疫抑制剤であるアバタセプトによって完全に抑制される炎症性T細胞と、抑制されず体内で潜伏するメモリー様T細胞の2群があることを明らかにしました。アルコール依存症の治療補助として用いられる嫌酒薬、シアナミド(ALDH阻害薬)をマウスに投与する事で、潜伏するメモリー様細胞の生存を体内で阻害できることがわかりました。
本研究では、自己免疫疾患の原因となる細胞が、免疫抑制剤に抵抗し、体内で「しつこく」生存する機構の一端を明らかにしました。この細胞を標的とする免疫治療法の可能性が示されます。
本研究成果は、2023年12月8日に、米国科学雑誌である、iScienceに公開されました。
▼全文は本学のプレスリリースをご参照ください。
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2023/12/12/231212-1.pdf
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