AI技術を活用した新機能で印刷業務を自動化・効率化するプロダクションプリンター「Revoria Press PC2120」
特殊トナーのラインアップに新開発の「グリーン」を追加し、印刷可能な色域を拡大
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長・CEO:浜 直樹)は、プロダクションプリンター「Revoria Press(レヴォリア プレス)」シリーズのハイエンドプロ市場向けフラッグシップモデルとして、AI技術を活用した新機能を搭載し、印刷業務の自動化・効率化を実現する「Revoria Press PC2120(以下PC2120)」を、12月19日から発売します。「PC2120」は、独自のAI技術により、最適な用紙設定・画質設定・画像補正を提案する機能を搭載。さらに、 CMYKの4色トナーと2色の特殊トナーによる1パス6色印刷に対応しています。特殊トナーには、新開発のグリーンを追加し、ラインアップを全9種類※1へと拡充しました。これにより、出力可能な色域が拡大し、モニター上で見る鮮やかなRGBデータの色彩に近い出力が可能となり、お客様の多様なニーズに応えます。

今回発売する「PC2120」は、日本、アジア・パシフィック、欧米などのプロダクションプリンティング市場において高い評価を得てきた「Revoria Press™ PC1120」の技術と特長を受け継ぎ、高画質・高生産性をさらに強化しました。加えて、印刷業務の自動化・効率化や、より広い色域も実現しました。
独自AI技術による自動化・効率化
「PC2120」には印刷工程の効率化と品質向上を実現する複数のAI技術を搭載。用紙設定を自動化するAI技術では、「用紙プロファイラー」に用紙をセットするだけで、独自開発のAIが用紙特性を解析します。フィルムやアルミ蒸着紙などの特殊紙も読み取り可能で、用紙の種類・坪量・色などの設定項目における最適な設定を提案するため、用紙設定作業の効率化を実現します。また、画質設定を最適化するAI技術を搭載したプリントサーバー「Revoria Flow PC31」が入稿データの特徴を解析し、文字や細線の強調や調整などデータ特性に応じた最適な画質設定も提案。さらに、画像補正のAI技術では、入稿データに含まれる写真や画像のシーンをAIが自動判断し、人物や風景等などの色味に応じた最適な画像補正を行い、それぞれのシーンにあった色味で表現します。これらの多岐にわたる用紙設定や画質設定にAI技術を活用することで、作業者に専門的な技術や経験がなくても時間や手間をかけることなく効率的に高品質な印刷を可能にします。

新開発「グリーン」トナーにより、印刷可能な色域が拡大
多彩で訴求力のある色表現で印刷物の付加価値を高めることができる特殊トナーのラインアップに新開発のグリーンを追加しました。既存のピンクと組み合わせることで、さらなる色域の拡大を実現し、印刷業界で幅広く使用される米国PANTONE社の色見本帳「PANTONE FORMULA GUIDE Solid Coated」において93%のカバー率※2を達成。モニター画面のように鮮やかな色彩表現を印刷物でも可能にします。また、広色域印刷に用いる特殊トナー※3を簡単に使いこなすサポート機能も充実。例えば、RGBで入稿したデータをCMYK・グリーン・ピンクの6色で印刷する場合、正確な色再現を実現するためにRGBからCMYKおよびグリーン、ピンクへの色変換が必要です。しかし、「PC2120」では、自動変換機能を搭載しているため、専門的な知識がなくても特殊トナーを使用する広色域印刷が可能です。

富士フイルムビジネスイノベーションは、今後も、アナログ印刷用機材やデジタル印刷機、そして印刷ワークフローに関するDXソリューションを、ワールドワイドのお客様にお届けする総合ベンダーとして、印刷ビジネスの拡大に貢献します。なお、「PC2120」は海外での発売も予定しています。
【主な特長】
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CMYKトナー4色に加え、特殊トナー2色の搭載が可能。また、特殊色を簡単に使いこなすサポート機能も充実。
・ピンクトナー使用時、簡単な操作でマゼンタ版の一部を自動的にピンク版に分版し、変換することで鮮やかで明るい色使いを実現。肌の質感も滑らかに美しい仕上がりの印刷物に。
・プレビュー機能により特殊トナーを使った色表現をディスプレイ上で確認が可能。色味確認の手間を軽減でき、テスト印刷の回数を最小限に抑えられるため効率的なデザイン制作が可能に。さらに、印刷通販サイトへの組み込みが可能なビューアーにより、発注者側で印刷データ入稿前に特殊トナーの仕上がり確認が可能に。
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印刷中の色変動や表裏ズレを検知する「スマートモニタリングゲート※4」により、特殊トナー※5使用時でも印刷速度を維持しながらリアルタイムで自動補正が可能。生産性を損なうことなく高い印刷品質を維持。
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業界最小クラスのトナー粒径を有するSuper EA-Ecoトナーと高解像度2400dpiによる高画質な印刷、毎分120ページ※6での高速印刷を実現。
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プリントサーバー「Revoria Flow PC31」により、1200×1200dpiのRIP処理で高品質な画像データの生成が可能。
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「エアーサクション給紙トレイ※4」を装備することで、密着しやすいコート紙などの確実な給紙を実現。また、静電気を帯びやすいフィルム用紙や蒸着紙などに対しても、「スタティックエリミネーターD1※4」が、排出される用紙に溜まる静電気を除去することで用紙間の吸着を防ぐため、すぐに次の作業工程へ進めることが可能。
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用紙の厚さは52 g/m2の薄紙から400 g/m2までの厚紙※7 、用紙サイズは最小98×146mmのはがき用紙から最大330×1,300mm までの長尺用紙※8に印刷できるため、様々な印刷ジョブに対応可能。
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「検査マネジメントシステム※4」により印刷物の検品を自動で実施。印刷後に行う画像検査では、印刷結果とRIP 画像(基準画像)をリアルタイムに比較し、黒点、汚れ、欠けや、スジ、用紙の折れなどの印字不良を検出。読取検査では、文字や郵便物のカスタマバーコードを含む一次元・二次元バーコードを読み取り、CSVファイル(基準ファイル)と比較する機能も搭載。また、ページ間での数字の連続性、表裏の文字の一致も確認可能。
【標準価格】

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商品名 |
標準価格(税別)※9 |
備考 |
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Revoria Press™ PC2120 |
60,192,000円 |
プリンター本体、プリントサーバー |
【富士フイルムグループのAI技術ブランド「REiLI」】
富士フイルムグループが長年培ってきた画像処理技術や自然言語処理技術などのコア技術を基盤に、富士フイルムビジネスイノベーションではAI技術ブランド「REiLI」のもと、独自に構築した5つの柱からなるAIを展開しています。企業内に散在する知識や情報を整理・体系化する”知の構造化”を核に、お客様の業務課題に寄り添いながら、DXの加速とAI活用の実現を支援。富士フイルムビジネスイノベーションでは今後も、すべての企業がAIにより知を活かし、独自の価値創造と持続的成長を実現できる社会を目指します。
詳細はこちら:https://www.fujifilm.com/fb/company/technical/ai

※1:特殊トナーのラインアップ(グリーン、ピンク、ゴールド、シルバー、クリア、ホワイト、カスタムレッド、テクスチャード紙、圧着)
※2:米国PANTONE社の検証において、「PANTONE FORMULA GUIDE Solid Coated」の基準となる色と出力した色の乖離がΔE00で3以下となる割合。
※3:グリーン、ピンク。
※4:オプション商品。
※5:グリーン、ピンク、ゴールド、シルバー、カスタムレッド。
※6:用紙の厚さ52~400 g/m2、A4非コート紙走行時。
※7:エアーサクション給紙トレイを使用した出力時。
※8:長尺用紙に対応した給排紙トレイのオプション商品が必要。
※9:国内向け標準価格。オプション商品や消耗品の価格を含まない。
・PANTONE およびその他のPantone 商標は、米国およびその他の国におけるPantone LLCの商標または登録商標です。プレスリリースに掲載されているその他のサービス、商品名などは各社の登録商標または商標です。
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