仏・ロレアル、CARBIOS社の酵素技術を用いた再生プラスチックを使用した 世界初の化粧品ボトルを実用化
世界最大の化粧品メーカーである仏・ロレアルグループ(本社:パリ)は、現地時間 6 月 24 日、Carbios社 https://www.carbios.com/en/ の酵素技術により完全にリサイクルされたプラスチックを使用した、初の化粧品ボトルの実用化を発表しました。ロレアルは2025年にこの破壊的イノベーションに基づくボトルの生産開始を目指し、ビオテルム[i]が、この未来のボトルを使用した製品を発売する、当社グループ傘下の最初のブランドとなります。
Carbios社はPET[ii]プラスチックのリサイクルのためのバイオテックソリューション開発のパイオニアです。同社が開発した技術は製造業に新たな道を開くものであり、酵素プロセスを用いて100%リサイクルされた材料から新たな製品を作ることが可能になります。この技術は、透明、着色、不透明、多層など、あらゆる種類のPETに適しており、これらのプラスチックを無限にリサイクルすることができるという利点があります。
ロレアルのパッケージング&開発担当ディレクターのジャック・プレイエ氏は次のように述べています。「私たちは2017年からCarbios社と協働し、メカニカルリサイクル(物理的再生法)の代用となる、酵素リサイクル技術から得られるPETを使用した初のボトルを開発してきました。本日、このボトルのパイロット段階での実現可能性を発表することができ、パートナーであるCarbios社と共に未来のパッケージを創造できることを嬉しく思います。これは、15年以上前に始まった循環型社会への取り組みの一環として、より環境に配慮したパッケージを市場に投入するという当社のコミットメントを示す、将来に向けた有望なイノベーションです」と述べています。
ビオテルムのグローバルブランドプレジデントであるジュリオ・ベルガマスキ氏は次のようにコメントしています。「ビオテルムは、環境に配慮した化粧品のパイオニアであり、持続可能なパッケージと廃棄物の削減を戦略の中心に据えています。Carbios社の破壊的技術によるプラスチックを使用した完全なリサイクルボトルを実用化する最初のビューティブランドとなることを嬉しく思います」。
2017年、革新的なプラスチックのリサイクルソリューションの開発を促進し、技術の産業化に向けて協力するため、ロレアルはCarbios社とコンソーシアムを設立し、その後、Nestlé Waters、PepsiCo、Suntory Beverage & Food Europeが参加しました。2019年、ロレアルはコーポレート・ベンチャーキャ ピタル・ファンドである「BOLD - Business Opportunities for L'Oréal Development」 https://www.lorealboldventures.com/ [iii] を通じてCarbios社に投資しました。
2030年に向けたロレアルの新たなサステナビリティプログラム「L'Oréal for the Future(ロレアル・フォー・ザ・フューチャー)」により、ロレアルグループは事業の根本的な変革に向けてさらなる一歩を踏み出し、特にパッケージの分野で野心的な新目標を設定しました。
■ 2025年までに、プラスチックパッケージの100%を詰め替え可能、再利用可能、リサイクル可能、あるいは堆肥化可能なものに切り替えます。
■ 2030年までに、パッケージに使用するプラスチックの100%を、リサイクルされた、もしくはバイオベースプラスチックに切り替え、化石由来のバージンプラスチックを一切使用しません。
■ 2030年までに、処方とパッケージ材料に使われるバイオ由来成分の100%を、サステナブルな調達源からのものとし、トレーサビリティを保証します。
これらの目標を達成するためにロレアルは多くの戦略的パートナーと協力しており、最高の技術へのアクセスを可能にしています。Carbios社に加え、ロレアルは、化粧品容器のグローバルリーダーであるアルベア社と協業し、FSC認証ボール紙を含む初の化粧品チューブを2019年に開発しました。Purecycle社とは、加溶媒分解(ソルボリシス)によってリサイクルされたポリプロピレン(PP)の製造に関して協業しており、またランザテック社およびトタル社とは、2020年10月にロレアルが世界初となる産業界の二酸化炭素をリサイクルしたポリエチレン(PE)製の化粧品ボトルの製造を発表しました。
***
ロレアルについて https://www.loreal.com/en/
ロレアルは、100 年以上にわたって美に専念してきました。35 の多様で補完的なブランド[iv]からなる独自の国際的なポートフォリオにより、グループは 2020 年に 279 億 9000 万ユーロの売上高を達成し、世界中で 85,400 人の従業員を雇用しています。世界有数のビューティーカンパニーで あるロレアルは、マス市場、百貨店、調剤薬局・ドラッグストア、ヘアサロン、トラベルリテール、ブランドリテール、E コマースなど、あらゆる流通ネットワークに展開しています。 研究とイノベーション、そして 4,000 人の研究専任チームは、ロレアルの戦略の中核であり、世界中の美への熱望を叶えるために活動していま す。ロレアルは、2030 年に向けてグループ全体で意欲的な持続可能な開発目標を掲げ、より包括的でサステナブルな社会に向けてエコシステム を強化することを目指しています。
日本ロレアルについて https://www.nihon-loreal.jp/
ロレアルは 1963 年から日本で事業を開始し、1996 年に日本法人である日本ロレアル株式会社が設立されました。 2020 年末時点での社員数は、 2,491 人、2021 年 2 月現在の取り扱いブランドは 17 です。化粧品の輸入、製造、販売、マーケティングを行っています。
[i] ビオテルムは日本国内での取り扱いなし(2021年6月現在)
[ii] PET(ポリエチレンテレフタレート)プラスチックは、最も多くリサイクルされているプラスチック
[iii] BOLD:仏ロレアル本社が2018年に設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンド。高い成長が見込まれる革新的なスタートアップ企業に少数株主として出資。同ファンドは、マーケティング、R&I、デジタル、リテール、コミュニケーション、サプライチェーン、パッケージングなどの新しいビジネスモデルに投資し、ロレアルの専門知識、ネットワーク、メンターシップでスタートアップをサポートする。
https://www.loreal-finance.com/eng/news-release/loreal-creates-corporate-venture-capital-fund-dedicated-accompanying-innovative
[iv] L’ORĒAL Annual Report 2020 に基づく
Carbios社はPET[ii]プラスチックのリサイクルのためのバイオテックソリューション開発のパイオニアです。同社が開発した技術は製造業に新たな道を開くものであり、酵素プロセスを用いて100%リサイクルされた材料から新たな製品を作ることが可能になります。この技術は、透明、着色、不透明、多層など、あらゆる種類のPETに適しており、これらのプラスチックを無限にリサイクルすることができるという利点があります。
ロレアルのパッケージング&開発担当ディレクターのジャック・プレイエ氏は次のように述べています。「私たちは2017年からCarbios社と協働し、メカニカルリサイクル(物理的再生法)の代用となる、酵素リサイクル技術から得られるPETを使用した初のボトルを開発してきました。本日、このボトルのパイロット段階での実現可能性を発表することができ、パートナーであるCarbios社と共に未来のパッケージを創造できることを嬉しく思います。これは、15年以上前に始まった循環型社会への取り組みの一環として、より環境に配慮したパッケージを市場に投入するという当社のコミットメントを示す、将来に向けた有望なイノベーションです」と述べています。
ビオテルムのグローバルブランドプレジデントであるジュリオ・ベルガマスキ氏は次のようにコメントしています。「ビオテルムは、環境に配慮した化粧品のパイオニアであり、持続可能なパッケージと廃棄物の削減を戦略の中心に据えています。Carbios社の破壊的技術によるプラスチックを使用した完全なリサイクルボトルを実用化する最初のビューティブランドとなることを嬉しく思います」。
2017年、革新的なプラスチックのリサイクルソリューションの開発を促進し、技術の産業化に向けて協力するため、ロレアルはCarbios社とコンソーシアムを設立し、その後、Nestlé Waters、PepsiCo、Suntory Beverage & Food Europeが参加しました。2019年、ロレアルはコーポレート・ベンチャーキャ ピタル・ファンドである「BOLD - Business Opportunities for L'Oréal Development」 https://www.lorealboldventures.com/ [iii] を通じてCarbios社に投資しました。
2030年に向けたロレアルの新たなサステナビリティプログラム「L'Oréal for the Future(ロレアル・フォー・ザ・フューチャー)」により、ロレアルグループは事業の根本的な変革に向けてさらなる一歩を踏み出し、特にパッケージの分野で野心的な新目標を設定しました。
■ 2025年までに、プラスチックパッケージの100%を詰め替え可能、再利用可能、リサイクル可能、あるいは堆肥化可能なものに切り替えます。
■ 2030年までに、パッケージに使用するプラスチックの100%を、リサイクルされた、もしくはバイオベースプラスチックに切り替え、化石由来のバージンプラスチックを一切使用しません。
■ 2030年までに、処方とパッケージ材料に使われるバイオ由来成分の100%を、サステナブルな調達源からのものとし、トレーサビリティを保証します。
これらの目標を達成するためにロレアルは多くの戦略的パートナーと協力しており、最高の技術へのアクセスを可能にしています。Carbios社に加え、ロレアルは、化粧品容器のグローバルリーダーであるアルベア社と協業し、FSC認証ボール紙を含む初の化粧品チューブを2019年に開発しました。Purecycle社とは、加溶媒分解(ソルボリシス)によってリサイクルされたポリプロピレン(PP)の製造に関して協業しており、またランザテック社およびトタル社とは、2020年10月にロレアルが世界初となる産業界の二酸化炭素をリサイクルしたポリエチレン(PE)製の化粧品ボトルの製造を発表しました。
***
ロレアルについて https://www.loreal.com/en/
ロレアルは、100 年以上にわたって美に専念してきました。35 の多様で補完的なブランド[iv]からなる独自の国際的なポートフォリオにより、グループは 2020 年に 279 億 9000 万ユーロの売上高を達成し、世界中で 85,400 人の従業員を雇用しています。世界有数のビューティーカンパニーで あるロレアルは、マス市場、百貨店、調剤薬局・ドラッグストア、ヘアサロン、トラベルリテール、ブランドリテール、E コマースなど、あらゆる流通ネットワークに展開しています。 研究とイノベーション、そして 4,000 人の研究専任チームは、ロレアルの戦略の中核であり、世界中の美への熱望を叶えるために活動していま す。ロレアルは、2030 年に向けてグループ全体で意欲的な持続可能な開発目標を掲げ、より包括的でサステナブルな社会に向けてエコシステム を強化することを目指しています。
日本ロレアルについて https://www.nihon-loreal.jp/
ロレアルは 1963 年から日本で事業を開始し、1996 年に日本法人である日本ロレアル株式会社が設立されました。 2020 年末時点での社員数は、 2,491 人、2021 年 2 月現在の取り扱いブランドは 17 です。化粧品の輸入、製造、販売、マーケティングを行っています。
[i] ビオテルムは日本国内での取り扱いなし(2021年6月現在)
[ii] PET(ポリエチレンテレフタレート)プラスチックは、最も多くリサイクルされているプラスチック
[iii] BOLD:仏ロレアル本社が2018年に設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンド。高い成長が見込まれる革新的なスタートアップ企業に少数株主として出資。同ファンドは、マーケティング、R&I、デジタル、リテール、コミュニケーション、サプライチェーン、パッケージングなどの新しいビジネスモデルに投資し、ロレアルの専門知識、ネットワーク、メンターシップでスタートアップをサポートする。
https://www.loreal-finance.com/eng/news-release/loreal-creates-corporate-venture-capital-fund-dedicated-accompanying-innovative
[iv] L’ORĒAL Annual Report 2020 に基づく
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像