消防機関と初の締結「遭難ZERO協定」で迅速な人命救助へ

河内長野市消防本部(大阪府河内長野市)と初締結。山岳遭難事故による死者数ゼロを目指す

ヤマップ

登山地図GPSアプリ「YAMAP」を運営する株式会社ヤマップ(福岡市、代表取締役 春山慶彦、以下ヤマップ)は、3月11日、遭難発生時の迅速かつ効率的な人命救助を推進するために「捜索隊員トラッキングシステム」の提供を軸とした「遭難ZERO協定」を、河内長野市消防本部(大阪府河内長野市)と締結しました。ヤマップでは初となる消防機関との連携となります。

遭難者数は毎年3000人前後で横ばい
近年「YAMAP」アプリの位置情報に基づき捜索を行った結果、遭難者の居場所の特定が人命救助に繋がるケースが増えています。ヤマップでは、登山者がYAMAPで作成した登山計画をそのまま「登山届」として提出できるよう、都道府県との連携を推進するなど、事業を通じて計画的な登山を広く呼びかけてきました。

一方、コロナ禍による遠征控えの余波で、比較的整備が行き届いていない「地元の低山」での登山が主流となる中、遭難者数は毎年3000人前後と横ばいで推移。救助従事者の負担は増えています。

遭難発生時、遭難者のご家族、消防や警察などの救助従事者からヤマップへ、位置情報の照会依頼があった場合には、都度速やかにGPSログを捜索し、遭難者の最新の位置情報を絞り込み、緯度・経度等の情報提供に尽力してきました。

この度、人命救助の最前線に立つ消防機関と連携し、特に遭難発生直後の連携をより円滑なものにすることで、山岳遭難事故の防止と救助従事者の負荷軽減に貢献していきたい。そんな遭難者ゼロへの思いを同じくする消防機関と連携の輪を広げ、これまで以上に安心・安全な登山環境づくりに貢献するべく「遭難ZERO協定」を始動する運びとなりました。

消防機関との連携広げる「遭難ZERO協定」
大阪・河内長野市消防本部と締結し、迅速な遭難救助へ

本プロジェクトの趣旨に賛同頂き、従来より位置情報を活用した救助訓練等において協働していた大阪・河内長野市消防本部と3月11日「遭難ZERO協定」を締結しました。

3月11日、河内長野市消防本部にて協定を締結。 左から河内長野市消防本部消防長 向井敦氏、「遭難ZERO協定」プロジェクトリーダー 千田英史3月11日、河内長野市消防本部にて協定を締結。 左から河内長野市消防本部消防長 向井敦氏、「遭難ZERO協定」プロジェクトリーダー 千田英史

遭難者の居場所がわからないとき、これまでは登山計画を記載した「登山届」や現場の状況など、一定の“確からしさ”を手がかりに居場所を推定することが一般的でした。しかし、迅速で的確な救助活動は、何より遭難者の居場所を把握することからはじまります。

本協定では、捜索の起点となる「①遭難者の位置情報に関する連携」を基本としながら、新たに「②捜索隊員トラッキングシステム※」を提供いたします。救助従事者としては救助訓練や実際の救助現場に導入していきます。
※同システムは、トレイルランナーの位置情報を集約·可視化したサービスを救助従事者向けに転用しています。

 

現場に向かう救助者の動きを把握できる「捜索隊員トラッキングシステム」の画面現場に向かう救助者の動きを把握できる「捜索隊員トラッキングシステム」の画面

救助活動の指揮者は 現場に向かう救助者の動きをひと目で把握することができます。
また、遭難者の居場所がわかっている場合はもちろん、遭難者の居場所がわからないケースや、仮に捜索が長期化し、大人数での捜索を余儀なくされた場合も、滑落や地滑り等の二次災害を防止し、救助者の安全も確保することができます。

登山道から外れてしまった場合(黄色)や一定時間位置情報に動きがない救助隊員(赤色)の位置情報も抽出し、一覧できる登山道から外れてしまった場合(黄色)や一定時間位置情報に動きがない救助隊員(赤色)の位置情報も抽出し、一覧できる

位置情報を活用した連携に加えて、遭難し、無事救助された方の実体験や救助者の思いを、これからの登山者の学びにつなぐ記事コンテンツの発信など「③遭難事故防止に関する啓発活動」も推進していきます。
遭難ZERO ~登山遭難事故 救助事例·体験談~:https://yamap.com/magazine/feature/539

ヤマップでは、河内長野市消防本部との「遭難ZERO協定」締結を皮切りに、人命救助の最前線に立つ消防機関との連携を他地域へと順次拡大し、山岳遭難事故を起因とする死者数ゼロを目指してまいります。
 

「遭難ZERO協定」について
日本最大の登山·アウトドアプラットフォーム「YAMAP」が人命救助の最前線に立つ消防機関と連携し、山岳遭難事故による死者数ゼロを目指す2022年3月に始動したプロジェクト。「遭難者の位置情報に関する連携」「捜索隊員トラッキングシステムの提供」「遭難事故防止に関する啓発活動」を主体として全国の消防機関との連携拡大を図る。
 

 

YAMAPについて
電波が届かない山の中でも、スマートフォンのGPSで現在地と登山ルートがわかる、登山を楽しく安全にするアプリ。山行の軌跡や写真を活動記録として残したり、山の情報収集に活用したり、全国の登山好きと交流したりすることもできる、日本最大の登山・アウトドアプラットフォームです。
2022年1月に累計290万ダウンロードを突破。
URL:​https://yamap.com/

株式会社ヤマップ 会社概要
会社名 株式会社ヤマップ
本社所在地 福岡市博多区博多駅前3-23-20 博多AGビル6F
資本金(資本準備金含む) 1億円
事業概要
1. 登山・アウトドア向け WEB サービス・スマートフォンアプリ「YAMAP」の運営
2. 登山・アウトドア用品のセレクトオンラインストア「YAMAP STORE」の運営
3. これからの登山文化をつくるメディア「YAMAP MAGAZINE」の運営
4. スマホから申し込める登山保険「YAMAP登山保険」の販売
5. 山・自然を活用したコンテンツ開発・コンサルティング・プロモーション 等
URL:https://corporate.yamap.co.jp/

「遭難ZERO協定」にご関心のある消防機関・自治体の方の問い合わせ
info@yamap.co.jp

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業種
情報通信
本社所在地
福岡市博多区博多駅前3-23-20 博多AGビル6F
電話番号
092-710-5511
代表者名
春山慶彦
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2013年07月