みんなのコード、誰もが楽しみながらコンピュータの基本的な仕組みを学べる授業教材プラットフォーム「プログルラボ」リリース
特定非営利活動法人みんなのコード(東京都港区、代表理事:利根川 裕太、以下みんなのコード)は、「誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にする」をビジョンに掲げ、2015年の団体設立以来、小中高でのプログラミング教育を中心に、情報教育の発展に向け活動してきました。このたび、児童・生徒が楽しみながらコンピュータの基本的な仕組みを学べる授業教材プラットフォーム「プログルラボ」をリリースいたしました。
「プログルラボ」は、株式会社MIXI(東京都渋谷区、代表取締役社長 上級執行役員 CEO:木村 弘毅)が提供する子どもの写真・動画共有アプリ「家族アルバム みてね」のプロデューサーである笠原健治氏が個人として資金提供し、子どもやその家族を取り巻く社会課題の解決を目的に取り組んでいる「みてね基金」第二期 イノベーション助成のもと開発しています。
■「プログルラボ」とは
みんなのコードは、学習指導要領に準拠し、学校現場の限られたインフラやリソースでも授業で活用できるプログラミング教材「プログル」を全国の小学校・中学校・高等学校・教育機関に無償で提供してきました。今日まで累計430万人の児童・生徒に利用されています。
今回新たにリリースする「プログルラボ」は、児童・生徒が実際に手を動かしながらコンピュータの基本的な仕組みを理解するための新しい教育教材のプラットフォームです。「お絵かきコース」「ひみつの手紙コース」そして「みんなで生成AIコース」の3つのコースを無料でご利用いただけます。
URL:https://labs.proguru.jp/
■教材の特徴と開発背景
「プログルラボ」は、これからの教育現場に必要とされる児童・生徒の体験は何かを考え、リリースしました。以下の2点を意識して開発を行いました。
答えがない時代の学びに適応した教材
今回の「プログルラボ」の開発では、現代社会で子どもたちが直面する課題や未来で求められるスキル・体験に焦点をあて、学習指導要領にとらわれない教材の開発を進めてきました。これにより、学習指導要領に含まれない教科や特定の学校種に限定されない利用が可能となりました。児童・生徒が、楽しみながらコンピュータの基本的な仕組みを学び、これからの時代に必要とされる課題解決能力と創造性が育まれることを期待しています。
誰もが楽しめる教材ジェンダーインクルーシブな視点
「プログルラボ」の開発過程では、ジェンダーの多様性を意識しました。テクノロジー分野においては大きなジェンダーギャップが認められますが、みんなのコードにおいても、社内の教材体験会をきっかけに、これまで男性のみで行われていた教材開発の過程に課題があることを認識しました。「プログルラボ」の開発には、女性社員が参加したことで、新しい視点を得ることができました。例えば、女性社員が小学校時代に楽しんだ「アイロンビーズ」や「手紙交換」を教材のアイデアに採用しました。これにより、視覚的にも楽しめる、性別に関係なくアクセスしやすい教材の開発を促進することができました。
■コースの概要
⚫︎お絵かきコース
「お絵かきコース」では、児童・生徒が画面上でドット絵を描くことにより、デジタル表現について学ぶことができます。
1から4までのステージがあり、初期ステージでは基本的なドット絵と色の使用から始め、最終のステージ4ではRGB値を使ってカスタム色を作成し、デジタル画像の色の表現方法について深く理解します。本コースは、アカウントの事前登録等必要なくご利用いただけます。
▶️推奨学年:小学校低学年
⚫︎ひみつの手紙コース
「ひみつの手紙コース」では、ネット上でメッセージの暗号化と復号化を行いながら、暗号化の基本とプライバシーの重要性を学びます。
発信者は指定された数だけ文字をシフトさせることでメッセージを暗号化し、選択したクラスメイトに送信します。受信者はこのメッセージを復号して内容を確認することができます。このコースでは、デジタル時代のコミュニケーションに必要なデジタル・シティズンシップを育みます。なお、本コースのご利用には、アカウントの事前登録が必要です。
▶️推奨学年:小学校高学年
⚫︎みんなで生成AIコース
「みんなで生成AIコース」では、児童・生徒が安心して生成AIを使うことができます。授業での使用を想定し、先生が児童・生徒のアクセス管理を行い、注意事項を表示する機能も備えています。Microsoft Azure OpenAIのAPIを利用し、個人情報の保護を重視した環境で、安全かつ創造的な学習環境を実現しています。なお、本コースのご利用には、事前申し込みが必要です。
▶️推奨学年:小学校高学年、中学校、高校
■「プログルラボ」を体験した先生の声
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絵を描くことに抵抗がある子も取り組みやすく進んで描いていました。また、PCを使うことに苦手さがある子にとって、絵を描く活動は取り組みやすかったです。(お絵かきコース)
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児童・生徒が何気なく毎日使っているスマホが、SNSやメールなどを使う時、知らない人に見られる可能性があることを身をもって体験することができました。履歴に暗号化された文章が並ぶので、第三者に見られた時に暗号化をしておくことで情報を守れることを児童・生徒に伝えやすいです。情報セキュリティを学ぶ第一歩として使いやすい教材です。(ひみつの手紙コース)
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これからの時代に求められる力というのは、すでに答えのある問題に対して答えを出す力ではなく、答えのない問題に対する最適解を出す力です。最適解を出すために生成AIの力を借りることで、これまで人間だけではたどり着くことができなかったものに到達することが可能であると実際に使ってみて感じました。(みんなで生成AIコース)
■開発者のコメント(みんなのコード 技術部 板東 歩)
コンピュータの仕組みを理解することは、情報化社会に溢れる様々な技術・サービスを安全で創造的に活用する上で非常に重要です。その第一歩として、「プログルラボ」では、学校の授業での利用を想定し、先生による指導のもと、コンピュータやAIにさわって楽しく学べるコースをそろえました。
「プログルラボ」のリリースを通して、より発展的な情報教育の場を提供するとともに、子どもたちがコンピュータを創造的に活用する支援をしていければと思っています。
今後も、充実した学習コンテンツの追加や、先生方がより使いやすいツールとなるよう改良を続けてまいります。
【助成】
みてね基金
【NPO法人みんなのコード】
みんなのコードは、全国でテクノロジー教育の普及活動を推進する非営利法人です。公教育におけるテクノロジー教育拡充に向けた政策提言や学術機関と連携した実証研究、授業用プログラミング教材の開発・無償提供、プログラミング教育を担う先生方向けの各種研修の企画・開催、子どもたちが自由にテクノロジーに触れられる第三の居場所「みんなのクリエイティブハブ」の運営など、幅広い取り組みを行っています。
代表理事 :利根川 裕太
所在地:東京都港区
設立 :2015年7月
ビジョン:誰もがテクノロジーを創造的に楽しむ国にする
コーポレートサイト:https://code.or.jp/
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
特定非営利活動法人みんなのコード Code for Everyone
広報担当:浜田
メール: pr@code.or.jp
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