第11世代Intel® Tiger Lake Core™プロセッサーを搭載したCOM Express Type 6モジュール「SOM-6883」を発表〔アドバンテック社〕
産業用コンピュータの分野において世界トップシェアのアドバンテック株式会社(Advantech Co., Ltd. 本社:台湾台北市/日本法人:東京都台東区、以下アドバンテック)は、幅広いアプリケーションで導入できるCOM Express Type 6モジュール製品「SOM-6883」を発表しました。
「SOM-6883」は、第11世代Intel® Core™プロセッサー(Tiger Lake UP3)を搭載したCOMe Compact Type6モジュールです。高性能なIntel Iris Xe Graphicsを搭載することで、データ処理やAI機械学習の高速化を、低電力でありながらリアルタイムかつローレイテンシで行うことができ、省スペースな環境でのAI推論や医用画像診断装置、無人搬送車(AGV)や自律移動ロボット(AMR)といったエッジ環境でのアプリケーションに最適です。
SOM-6883は、1つのチャネルをMemory Down(オンボード)し、そしてもう1つのチャネルにはSO-DIMMを搭載した「DDR4 3200メモリ」を使用しています。また、2.5Gbase-T TSN LAN、PCIe Gen 4、USB 3.2 Gen2などの業界をリードしている超高速なI / O接続が可能です。
さらにアドバンテックでは、キャリアボードを介することで「USB4(Thunderbolt)」接続を可能とするリファレンスデザインを提供します。 これによって「SOM-6883」の組込み製品を市場へ迅速に展開することができます。また、NVMe SSDやTPM2.0、IBECCメモリをオンボード、広範囲な電源入力&動作温度に対応していることから、医療デバイスや機械学習、ハイエンドな検査装置といったアプリケーションなどにも最適なソリューションです。
第11世代Intel®10nmプロセッサー&Iris® Xe Graphicsによる卓越したパフォーマンス
10nmマイクロアーキテクチャーと統合された「第11世代Intel® Core™プロセッサー」は、AI機械学習やAMRなどを高速化するCPU&GPUコンピューティングを提供します。 SOM-6883は、前世代と比較して性能が最大「25%」向上したCPU性能、12〜28Wの低消費電力で「2.95倍」のGPU性能を実現しました。
「SOM-6883」は、最大96個のGPU、そしてIntel Iris® Xe Graphics搭載のデュアルビデオデコーダーボックスを採用することで、最大4ポートによる「独立4画面表示」「2ポートの8K HDR出力」に対応したアドバンテック初のCOM Express Compactモジュール製品です。また、Intel® Deep Learning BoostのVNNI(Vector Neural Network Instructions)を用いたAIアクセラレータで知られており、AI機械学習やAMRなどをより効率的に実行し、推論パフォーマンスを大幅に向上させます。また、アドバンテックは、必要に応じてIntel® OpenVINOツールキットを提供します。
TSN規格の2.5GbE LAN・第4世代PCIe・USB4による高速データ転送
「SOM-6883」は、複数の最先端I / O接続に対応しています。 「2.5G LAN」「第4世代PCIe」「NVMe SSD」による広い帯域幅でのデータ転送を行い、大量データを超高速で転送します。
TSN規格である「2.5G LAN」は、ローレイテンシ―が必須なオートメーション、エッジ環境でのアプリケーションに最適です。このイーサネット接続によって、リアルタイムでのデータ通信を実現します。時間内にコマンドやアクション・安全情報を転送するなど、重要データが通信プロセスで優先されるようにします。
また、「SOM-6883」は、2倍のデータ転送速度で第4世代PCIeをサポートできる初のCOMeモジュール製品です。薄型USB-Type-CコネクタでDisplayPortやThunderbolt、USB 3.2、USB2.0として用いることもできる「USB4」にも対応できます。アドバンテックは、新たなI/O接続を簡単に設計できるよう、USB4リファレンスデザインガイドや、SOM-MZ10というメザニンカードを搭載したキャリアボード・スターターキットを提供します。
過酷な環境下でも信頼性が高く堅牢な設計
「SOM-6883」は、このような優れた性能に加え、幅広いアプリケーションに対応可能な「信頼性の高い構造」、そして16GB DDR4 3200メモリとNVMe SSDで「防振性」「耐衝撃性」を特長としています。 また、エラー修正機能のIB-ECCメモリ、サイバー脅威を防止するTPM2.0チップ、8.5〜20Vという広範囲電源入力、-40〜85℃の広範囲な動作温度に対応でき、航空宇宙、鉄道、輸送、屋外通信、AGV、AMRアプリケーションなどのミッションクリティカルなアプリケーションにもおすすめです。
SOM-6883は、ソフトウェア面でもBIOSストレージ保護やセキュリティブート、BIOS電源管理、リモート監視やシステムの作動を防ぐ無線ソフトウェア更新を行うアドバンテック独自のソフトウェアWISE-DeviceOnに対応しており、AIを用いる様々な産業アプリケーションに組込むことが可能です。
COM Express Type 6モジュール「SOM-6883」主な特長
・COM Express R3.0Compact Type6モジュール
・第11世代Intel® Core™ i7 / i5 / i3 / Celeron™プロセッサー搭載
・最大16GBのDDR4(3200MT / s)をオンボード、最大32GBのSO-DIMM(3200MT / s)を搭載
・3xDDI、eDP / LVDS、VGA搭載で4画面独立表示が可能
・1x 第4世代PCIe、5x 第3世代PCIe、4x 第2世代USB 3.2、2.5G LAN、2 SATA IIIポートに対応
・アドバンテックの管理ソフトウェアiManager・WISE-DeviceOnに対応
・動作温度:標準:0〜60°C、拡張:-40〜85°C
「SOM-6883」は、2021年2月から注文可能です。詳細については、弊社までお気軽にお問い合わせください。
関連URL https://www.advantech.co.jp/resources/news/com-express-type6-som-6883
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