オトナル、AIコンテンツへの印象を調査。AI生成された音声への意識を年代別に分析
〜全年代が違和感なく聴けるAI生成音声コンテンツはニュース・天気予報が46.9%でトップ。年代間で許容できるジャンルの違いが明らかに〜
株式会社オトナル(本社:東京都中央区/代表取締役 八木太亮、以下、オトナル)は、2025年10月23日、AIコンテンツへのイメージ年代別調査の分析結果を公開しました。

AIコンテンツへの印象に関する年代別調査について
AI技術の進化に伴い、音声コンテンツの世界でもAIの活用が広がっています。特に注目を集めているのが、生成AI(ジェネレーティブAI)です。従来のAIが主に既存データの分析や処理を行うのに対し、生成AIは人間の指示に基づいて、オリジナルの音声やテキスト、画像を自律的に生み出すことができます。生成AIの進化によって、より手軽に、高品質な音声コンテンツを制作できるようになりました。
Chat GPTやGemini、Claudeなど、日本国内における生成AIサービスの利用者数は急速に増加しています。こうした流れの中で、AIによる音声合成技術も進化し、AI生成音声を活用した音声コンテンツも増加しています。それぞれの世代がAI生成音声に対してどのように感じ、またどのようなジャンルのコンテンツなら受け入れられるのか、こうしたリスナーの意識を把握することは、AIが今後の音声メディアにどう影響していくかを見極める重要な鍵となります。
オトナルでは、このAI生成音声への意識を探るため、AIコンテンツへのイメージ年代別調査を実施しました。
本調査は、10代から70代までの幅広い年代の男女10,000人を対象として2025年6月26日に実施したものです。本調査より、生成AIによる音声コンテンツが、全年代を通じて徐々に受け入れられつつあることが明らかになりました。AI生成音声に触れた際の具体的なイメージや、許容できると感じるコンテンツのジャンルなども年代別に分析しています。
※本リリースの調査結果・グラフをご利用いただく際は、必ず【オトナル調べ】とご明記ください。
調査結果のサマリー
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AI生成音声への意識:全年代を通じて、AI生成音声は情報として役立つなら受け入れられる傾向があります。
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許容されやすいジャンル:全年代を通じてAI生成音声が最も違和感なく聴けるジャンルとして、「ニュース・天気予報」がトップとなりました。
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世代間で受け止め方が分かれるジャンル:「エンターテイメント系ポッドキャスト・トーク番組」や「お笑い・バラエティ」では、年代が上がるほど許容度が下がる傾向が見られました。
調査結果の詳細(抜粋)
全年代を通じて「情報としてなら受け入れられる」という回答が最多
全年代を通じて、3人に1人がAI生成音声を「情報としてなら受け入れられる」と回答しており、この割合は年代が上がるにつれて増加する傾向が見られました。
一方で、5人に1人が「感情がこもっていないように感じて不自然だ」と答えており、AI音声に抵抗を感じる層も一定数存在することが分かります。

ニュース・天気予報は年代問わず許容される傾向
全年代を通じて、AI生成された音声に違和感がない、もしくは許容できると感じるジャンルは「ニュース・天気予報」が46.9%でトップとなりました。次いで「広告(CMナレーションなど)」の回答が多く、情報伝達を目的としたジャンルが受け入れられやすいことが分かります。
一方で、4人に1人は「どんなジャンルでも許容できない」と回答しており、AI音声への抵抗感がある層も一定数存在します。

10〜30代はエンタメを許容、40代以上は抵抗感
AI音声が許容されるジャンルを世代別に見ると、特に興味深い傾向が明らかになりました。「エンターテイメント系ポッドキャスト・トーク番組」や「お笑い・バラエティ」といったエンタメ分野では、10〜30代は1割以上がAI音声を許容しているのに対し、40代以降は1桁台と、年代が上がるにつれて受け入れにくくなる傾向が見られました。

<調査概要>
実施時期:2025年6月26日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:15~79歳の男女、全体調査10,000人(人口構成比に準じてウェイトバック集計を実施)
株式会社オトナルについて
株式会社オトナルは、デジタルオーディオ広告(音声広告)事業を展開する“デジタルオーディオ広告カンパニー”です。「日本国内にデジタル音声市場を形成する」をミッションに掲げ、これまで3,500件以上の音声広告プランニング、1,000件以上のクライアントの出稿・運用改善をサポートしてきました。
データ活用による音声広告のプランニングから、ナレーターや声優によるクリエイティブ制作、広告配信、レポーティング、音声コンテンツ制作まで、音声×マーケティング施策をトータルでサポートすることができます。
またアドサーバーやSSP、音声CMSといった音声のアドテクノロジー提供を通じて、音声アプリやラジオ局、アプリゲームなどへのデジタルオーディオ広告の実装サポートを行っています。新たな音声メディア・音声広告枠の開発の取り組みを通じて国内における音声広告市場創出への取り組みを続けています。
【株式会社オトナル】
代表取締役:八木 太亮
所在地:東京都中央区入船3丁目7-7 ウィンド入船ビル5F
事業内容:デジタルオーディオ広告(音声広告)の広告販売、音声パブリッシャー向けアドテクノロジー実装、データ開発支援、音声コンテンツの広告制作、音声コンテンツ配信支援事業
〈本件に関するお問い合わせ〉
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