Centessa社がORX750の第Ⅰ相臨床試験における良好な中間結果を公表
OX2R作動薬のORX750は第Ⅰ相臨床試験で良好な安全性・忍容性に加え、睡眠潜時を改善Centessa社は2024年第4四半期に第Ⅱ相臨床試験を開始予定
ネクセラファーマ株式会社(以下「当社」)は、提携先であるCentessa Pharmaceuticals Limited(以下「Centessa社」)が、急性睡眠不足の健常人を対象とした新規オレキシン2受容体(OX2R)作動薬ORX750の第Ⅰ相臨床試験に関して、良好な中間結果を2024年9月10日に発表しましたので、お知らせいたします。Centessa社からの発表全文はこちらからご覧いただけます。
ORX750は、ナルコレプシー1型(NT1)におけるオレキシン産生ニューロンの脱落の基礎病理に直接作用する、当社技術を用いて設計された選択的経口OX2R作動薬です。また、ORX750はナルコレプシー2型(NT2)、特発性過眠症(IH)、その他のオレキシン値の減少を伴わない睡眠・覚醒障害にも応用できる可能性を持っています。
ORX750の2用量(1.0 mgと2.5 mg)について、覚醒維持検査(MWT)においてプラセボと比較して臨床的に意味があり統計的に有意な平均睡眠潜時の改善を示しました。2.5 mg投与群では平均睡眠潜時は32分となり、標準的な覚醒状態に回復することを示しました。
また、ORX750の安全性および忍容性は良好であり、他のOX2R作動薬で頻繁に報告される標的由来の有害事象は観察されませんでした。また、データカットオフ時点において、試験中に投与された3つの用量(1.0 mg、2.0 mg、2.5 mg)における肝毒性および視覚障害は認められていません。
本中間結果に基づき、Centessa社はナルコレプシー1型、ナルコレプシー2型、特発性過眠症の患者を対象としたORX750の第Ⅱ相臨床試験を2024年第4四半期に開始する予定です。
なお、今後マイルストンの受領等により開示が必要になった場合は、速やかに開示いたします。
以上
ネクセラファーマについて
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日本で販売されている複数の製品に加え、探索から後期臨床段階にある30 品目を超えるプログラムからなる幅広いパイプラインの開発を、自社で、あるいは大手製薬企業やバイオ医薬品企業との提携により推進しています。
このパイプラインは、神経疾患、消化器疾患、免疫疾患、代謝性疾患、希少疾患などの大きく成長する治療分野における主要なアンメットニーズにお応えすることに重点を置いており、業界をリードする独自のGPCR 構造ベース創薬「NxWave™」プラットフォームを活用して、ベストインクラスまたはファーストインクラスの候補化合物を持続的に創出しています。
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