ロボット切削加工用エンドエフェクター「SELFEEDER DUO(セルフィーダ デュオ) Robot Edition」を開発

株式会社スギノマシン

株式会社スギノマシン(富山県滑川市、代表取締役社長:杉野 良暁)は、ロボットによる切削加工(ドリリング・タッピング・ミーリング)用エンドエフェクター(※1) 「SELFEEDER DUO(セルフィーダ デュオ) Robot Edition」を開発しました。本商品は、9月18日(水)~9月20日(金)に東京ビッグサイトで開催される、ロボットの専門展示会「Japan Robot Week 2024」に出品します。



SELFEEDER DUO Robot EditionSELFEEDER DUO Robot Edition

φ80フェイスミルによるフライス加工の様子φ80フェイスミルによるフライス加工の様子

      

1.装置概要
 「SELFEEDER DUO Robot Edition」は、産業用ロボットの先端に取り付けて、ロボットによる切削加工を可能とするロボット用エンドエフェクターです。
 当社製のドリリング・タッピングユニットのベストセラー「SELFEEDER」をベースに、ロボットでの切削加工に必要な機能やオプションを追加しました。穴あけ・ねじ立て加工はもちろんのこと、これまでロボットでは難しいとされていたフライス加工までも、高精度で行うことができます。
 産業用ロボットを汎用性の高い切削加工機に変えることができ、ものづくりの現場に新たなソリューションを提案します。


2.開発背景
 航空機や船舶の部品をはじめ、自動車業界で検討が進むギガキャストの部品など、大型部品の加工需要が拡大しています。大型部品を加工するためには、大型の門型マシニングセンタを使用するのが一般的です。しかし、加工内容によっては小型マシニングセンタの切削能力で十分なケースがあり、このようなケースにおいては、加工機の要求能力と金額に、大きなミスマッチが生じます。このため、コストや汎用性、自由度の高さから多関節ロボットを切削加工機として活用することが期待されていますが、マシニングセンタと比較すると、構造的に加工精度と速度を両立させるのが困難という課題があり、ロボットによる切削加工は普及が進んでいないのが現状です。
 そこで、当社はロボットの汎用性を活かしつつこれらの問題を解決するため、量産部品の専用機に採用されるドリリング・タッピングユニット「SELFEEDER」をベースに、ロボットによる切削加工を可能とするエンドエフェクター「SELFEEDER DUO Robot Edition」を開発しました。


3.特長
(1)ロボットは姿勢と位置を決めるだけ。スピンドル送り機構が高精度な穴あけ・ねじ立てを実現!
 スピンドルを前進・後退させる送り機構を搭載しており、サーボ制御により主軸回転と同期するため、高精度な穴あけ/タップ加工が可能です。また、ATC(Automatic Tool Changer/自動工具交換装置)に対応しています。切削加工の一連動作(加工送り・ツール回転)はエンドエフェクターのみで完結できるため、加工精度がロボットの動剛性や軌跡精度に依存せず、自由な姿勢で位置決めできるロボットのメリットを、最大限に活かした切削加工を実現します。








 





(2)高剛性スライドユニットで、ロボットだけでは達成不可能な高精度フライス加工を実現
 スピンドルの送り軸に加え、主軸に直交するスライドユニットを搭載しています。ロボットにより自由な姿勢から加工対象にアプローチできるため、あらゆる角度からフライス・エンドミル加工が可能です。また、ロボットよりも高い動剛性と真直度をもち、加工負荷の大きいフライス加工でも高精度な平面度を達成できます。

















(3)送り軸負荷検知制御システムが、加工条件を自動調整
 加工中の送り軸にかかる加工負荷を検知し、加工条件を自動で調整する「送り軸負荷検知制御システム」を搭載しています。穴あけ加工では、先端のドリルがワークを抜ける際の加工負荷を検知。加工条件を自動で調整することで、鋳物部品や大型部品のような寸法精度にバラつきがあっても抜けバリの発生を抑制でき、高品質な穴あけが可能です。


4.仕様(予定)


商品名

ロボット切削加工用エンドエフェクター

SELFEEDER DUO(セルフィーダ デュオ)Robot Edition

回転数

Max.12,000min-1

トルク

Max.20N・m

主軸サイズ

BT30

受注開始

2024年10月

出展予定

Japan Robot Week 2024

会期:2024年9月18日(水)~9月20日(金)

会場:東京ビッグサイト

 URL:https://biz.nikkan.co.jp/eve/s-robot/

 ※ ニュースリリース時点の内容です。商品改良のため予告なく仕様などを変更することがあります。



5.用語・補足
※1 エンドエフェクター
ロボットアームの先端に取り付けて、物をつかむ動作や、加工・塗装などの動作を行う機器。エンドエフェクターを取り付けることで、人の手や機械で行っている様々な作業を、ロボットで行えるようになる。


<本件に関するお問い合わせ先>

株式会社スギノマシン 精密機器事業本部 技術統括部 応用開発部 応用開発二課

TEL:(076)475-5112

<会社概要>
■会社名:株式会社スギノマシン
■代表者:代表取締役社長 杉野良暁、代表取締役副社長 杉野岳
■本社所在地:〒936-8577 富山県滑川市栗山2880番地
■TEL:(076)477-2555(代)  ■創業:1936年3月1日
■事業:高圧ジェット洗浄装置、超高圧水切断装置、原子力発電保守用機器並びに廃炉機器、湿式・乾式微粒化装置、ドリリングユニット、タッピングユニット、マシニングセンタ、拡管工具・装置、抜管装置、鏡面仕上工具、バイオマスナノファイバー、産業用ロボット等の開発、設計、製造、販売
■URL:https://www.sugino.com/
-以上-

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会社概要

株式会社スギノマシン

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URL
https://www.sugino.com
業種
製造業
本社所在地
富山県滑川市栗山2880番地
電話番号
076-477-2555
代表者名
杉野 良暁
上場
未上場
資本金
23億2467万円
設立
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