【開催レポート】フリースクール「キリンのとびら」保護者や泉佐野市長、サポーターが見守るなか、小6・中3生の卒業式を挙行 温かい“居場所”で迎える節目
特定非営利活動法人キリンこども応援団(大阪府泉佐野市、代表 水取博隆)が運営するフリースクール「キリンのとびら」は、フリースクールに通う小学6年生と中学3年生の卒業を祝福し、2025年3月8日(土)に子ども達の“居場所”であるフリースクールで卒業式を執り行いました。


特定非営利活動法人キリンこども応援団は、安心できる居場所を通して子ども達が自らの希望を持ち未来に踏み出せるよう支援を行っており、こども食堂「キリンの家」・フリースクール「キリンのとびら」・オンラインフリースクール「clulu」などの居場所を運営しています。
フリースクール「キリンのとびら」では、在籍する小学6年生3名・中学3年生3名、計6名の卒業式を2025年3月8日(土)執り行いました。
2022年度以降、中学3年生を送り出すため毎年卒業式を行ってきましたが、中学3年生の卒業とともに小学6年生の小学校卒業をお祝いするのは今回が初めてのことです。
当日は、保護者や泉佐野市千代松市長をはじめ日頃からお世話になっているサポーターの皆様、在籍する学校の先生方がご出席くださり、温かく和やかな雰囲気の中で新たなステージへ進む卒業生の門出を祝福することができました。
代表の水取から卒業生一人ひとりに手渡された卒業証書は、書かれている文章がそれぞれ異なり、卒業生一人ひとりを称えるオンリーワンな卒業証書となっています。
卒業証書の授与を終え、水取から卒業生にお祝いの言葉が贈られました。
「キリンのとびらにたどり着いた事情や時期、住む場所も異なるあなた達ですが、“居場所を探していた”という共通点のもと、こうやって出会うことができました。居場所とは、そこで生まれる数々の出会いだと思っています。苦しい時間を過ごしたあなた達ですが、どんな時も一人ではなかった。ここにいるキリンのとびらの仲間、学校の先生方、サポーターの方々、そして皆さんが生まれるより前、お腹にいた時からどんな時も一番近くで見守ってくれていた家族の皆さんがいます。今日という節目に、感謝を言葉にして「ありがとう」と伝えましょう!」という言葉に、ご出席いただいた方々も涙されている様子でした。
さらに、日頃よりフリースクールの子ども達を温かく応援してくださっている、泉佐野市千代松市長より温かいご祝辞を頂戴し、真剣な眼差しで聞き入る卒業生の姿がとても印象的でした。


卒業生からは、小学6年生と中学3年生からそれぞれ代表して1人ずつ、卒業のことばを述べました。
キリンのとびらとの出会いやそこで出会った仲間、家族のように寄り添ってきたスタッフ、そして学校に行けなくなった時に誰よりも寄り添い支えてくれた保護者への感謝の想いが伝えられ、その堂々とした姿に大きな成長を感じました。
小学6年生の3名は引き続きキリンのとびらへ通いますが、学校に行っていないため在籍する小学校の卒業式に出席することがなかなか難しく、一生で一度しかない小学校卒業という節目をどうか大切にして欲しいという想いから、今回の卒業式では小学6年生も卒業生とすることにしました。
中学3年生の3名はキリンのとびらを卒業し、高校進学という新たなステージへ羽ばたいていきます。


<保護者のコメント>
・一人ひとり内容が違う卒業証書の授与式。こんな経験ができるとは思っていなかったので、感謝の気持ちでいっぱいです。オッチャン(水取)からの一人ひとりに語りかけるようなメッセージは愛情たっぷり、またフリースクールのスタッフの皆さんからのメッセージでは子ども達がこれまでキリンで過ごしてきた色んな場面を思い出し、涙が止まりませんでした。
・その子の本来持っている力を、その子のペースで発揮できる!今までそんな場面をたくさん見せてもらいました。その都度、子どもの背中を押してくれて、一緒に成長を喜んでいただき、子どもだけでなく親にも寄り添っていただいたこと、言葉では伝えられないくらい感謝しています。
・本人と保護者の意向で、小学校の卒業式には出席しないという決断をしましたが、後になり本当に後悔しないのか?と晴れない気持ちが続きました。そんな中、キリンのとびらの卒業式に卒業生として出席できると聞き、本当に感謝しています。
<卒業生のコメント>
・キリンのとびらに通い始める前、ご飯が思うように食べられなかったり体調が悪くなる日がたくさんありましたが、キリンのとびらに来て、すぐに友だちができて色んな話をしたり仲良くなる中で、ご飯もたくさん食べられるようになりました。将来は、好きな本に囲まれるような図書館をつくりたいという夢があります。今は、その夢をキリンのとびらのみんなに聞いてもらいながら、色んなことに挑戦していきたいと思っています。
・不登校となり、キリンのとびらに通い始めた頃には考えもしなかったことですが、卒業してみんなと会えなくなるのが本当に寂しいです。修学旅行で感じたみんなの優しさが一番の思い出です。
・キリンのとびらで皆さんにしてもらったように、僕も将来は困っている子どもに優しく手を貸せる大人になります。いつも優しく支えてくれた皆さん、本当にありがとうございました。また、在校生のみんな、自分の近くに優しいみんながいてくれて本当に良かったです。とても感謝しています。



<代表 水取のコメント>
人生にはいくつかの節目というものがあり、節目があるからこそ、次の成長があります。卒業生の皆さんの人生はこれから!勇気と自信をもって素晴らしい人生を歩んでいってほしいと心から願っています。ただ、皆さんはどうしても頑張りすぎてしまうところがあります。頑張っても苦しくてどうしようもないとき、そんなときは何度でもリスタートできる、それが人生です。困ったとき、子どもにとっても保護者にとっても、キリンの“とびら”はいつでも開いています。皆さんの今後が “自分が輝ける人生、笑顔で過ごせる人生”でありますよう心からお祈りしております。
<卒業式 実施概要>
日時:2025年3月8日(土) 9:00開式/11:00閉会
場所:フリースクールキリンのとびらまちば校(〒598-0055大阪府泉佐野市若宮町9番3号)
主なプログラム:
①開式の辞
②卒業証書の授与
③代表理事式辞
④来賓祝辞(泉佐野市千代松市長)
⑤卒業生のことば
⑥保護者のことば
⑦思い出映像の視聴
⑧スタッフのことば
⑨在校生のことば
⑩合唱
⑪サポーターの方による卒業記念品の贈呈
⑫閉式の辞

■特定非営利活動法人 キリンこども応援団について
キリンこども応援団は、大阪府泉佐野市において、子ども第三の居場所(コミュニティモデル)「キリンの家」を運営しています。キリンの家は、小学校低学年~高校生の子どもを対象として、課題を抱えた子ども一人ひとりに寄り添った支援を行う居場所です。こども食堂やフリースクール、フードバンク事業(フードバンク泉佐野)、コミュニティフリッジなどを展開し、子ども達が子どもらしくいられる居場所です。キリンこども応援団は日本財団の助成を受けて運営しています。

■法人概要
法人名:特定非営利活動法人キリンこども応援団
代 表:代表理事 水取博隆
設 立:令和3年10月26日
事 業:子ども食堂事業(こども食堂キリンの家)、フリースクール事業(フリースクールキリンのとびら、オンラインフリースクールclulu)、フードバンク事業(フードバンク泉佐野)、食材配布事業(コミュニティフリッジ泉佐野)等
※キリンの家は、日本財団「子ども第三の居場所」の助成を受けて運営しています
住 所:〒598-0055 大阪府泉佐野市若宮町9番3号
■「子ども第三の居場所」とは
「子ども第三の居場所」は、すべての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的として、日本財団が中心となって2016年より全国に開設しています。「子ども第三の居場所」では、特にひとり親世帯や親の共働きによる孤立や孤食、発達の特性による学習や生活上の困難、経済的理由による機会の喪失など、各々の置かれている状況により困難に直面している子どもたちを対象に放課後の居場所を提供し、食事、学習習慣・生活習慣の定着、体験機会を提供しています。同時に、学校や地域、専門機関と連携し、「誰一人取り残されない地域子育てコミュニティ」のハブとしての機能を担っていきます。現在全国に248ヵ所設置されています。(2025年3月末時点)
https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/child-third-place

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