組織を変えるか、自分の知を活かすか──社会実験コミュニティ「DICT」の出版レーベルが本日2作同時発売!『イノベーションの最適解』(紙版・電子版)と『語りえぬものの値打ち』(Kindle版)
4年間の社会実験の記録と、AI時代の日本の戦略。実は1冊目に数行だけ書かれていたことが、2冊目では一冊分の主題になっています。社会起業家・山本晋也による2作が、同じ日に世に出ます。

国際共創イノベーションのための社会実験コミュニティである「DICT」(運営会社:株式会社Link & Innovation)からスピンアウトした株式会社Virgo(出版社記号: 911392)が運営する出版レーベルである「DICT Publishing」は、本日8月24日、社会起業家でDICT創設者の山本晋也による2作を同時に発売致しました。
第1弾『イノベーションの最適解〜秩序ある無秩序が織り成す無駄のない無駄な世界』は紙版(文庫)と電子版の同時発売、第2弾『語りえぬものの値打ち〜AIには真似できない、日本という戦略』はKindle版の配信を開始しました(第2弾の紙版は9月刊行予定)。
■「このままでいいのか」という感覚に、二つの方向から
仕事もプライベートも充実しているのに、なぜか満たされない。いまの環境でこのまま頑張り続けるのは無理な気がする──『イノベーションの最適解』は、こうした声から始まります。それはわがままや甘えではなく、時代そのものが変わり始めているからだ、と著者は書きます。
その変化に対して、2冊はそれぞれ違う方向を向いています。一冊は、組織や働く場をどう組み替えるか。もう一冊は、個人が持つ知の何が価値として残るか。外側からの答えと、内側からの答えです。
■外側から:中央集権をやめてみる──『イノベーションの最適解』
2022年3月、東京・代々木の小さな拠点から、社会実験コミュニティ「DICT」は始まりました。知人や友人に頼らず、ゼロから人を集めるという条件での出発です。4年間で、イベントとプロジェクトは140件、設立された法人は18社にのぼります。
本書が示すのは、これらが計画通りに生まれたのではない、という事実です。著者は「イノベーションの最適解」を、唯一の成功法則ではなく、新しいイノベーションが絶え間なく生まれ続ける「土壌」だと定義します。狙い通りのイノベーションを設計できるわけではない。だからこそ必要なのは、カオスから立ち上がる自己組織化された秩序を受け入れる場である──それを著者は「秩序ある無秩序が織り成す無駄のない無駄な世界」と呼びます。
着想の原点は、著者が大学院で分子生物学を学び、細胞を分子レベルで観察していた時期にあります。生命は設計図どおりに動く機械ではなく、複雑な相互作用のなかから秩序を立ち上げていく。一見「無駄」に見えるあそびやゆらぎこそが、システム全体のしなやかさを支えている。その観察を社会に持ち込んだのが、DICTという実験でした。
紙版(文庫)990円(税込)、電子版880円(税込)にて本日発売。
Amazon商品ページ: https://www.amazon.co.jp/dp/4911392002
■内側から:言葉にできないものが残る──『語りえぬものの値打ち』
お味噌汁のちょうどいい塩加減。相手の顔をひと目見て察する体調の変化。長年の職人が「なんとなく、こうなんだ」と言うときの、その「なんとなく」の中身。物理化学者でもあった哲学者マイケル・ポランニーが「暗黙知」と呼んだこれらの知は、AIが言葉にできることを限りなく安くしていくほどに、希少なものとして残ります。
本書は、この逆説を出発点に、次の変換式を軸として構成されています。
匠の暗黙知 × Agentic AI × プロデューサーの仕事 = 世界に届く新しい価値
ここでいう「プロデューサー」は、本書独自の職能概念です。匠の言葉にならない知に共鳴する〈現場感受性〉、Agentic AIを使いこなす〈AIリテラシー〉、現場の知を社会の価値へと翻訳する〈社会構想力〉──この三つを備え、人と、人ならざるもの(AI)と、まだ存在しない価値とを結節する仕事をする人。著者は、この職能が特別な才能ではなく、後天的に育成可能なものであることを強調します。
そして「加工貿易2.0」。戦後日本が資源を輸入し、加工し、世界に届けることで成長したように、これからは暗黙知という資源をAgentic AIで加工し、世界に届ける。グローバル化のなかで「時代遅れ」と批判されてきた職人気質、現場力、品質執着を、AI時代の資源として捉え直す国家戦略構想です。
Kindle版を本日より配信開始。紙版(文庫)は9月刊行予定です。
Amazon商品ページ: https://www.amazon.co.jp/dp/B0HCGHXN1F
■2冊目は、1冊目の数行から生まれた
方向の違う2冊ですが、それは偶然ではありません。『イノベーションの最適解』の、共創について書かれた章に、数行だけの指摘があります。
生成AIの進化が著しい昨今、まだ言語化されていない暗黙知を持つ専門家や職人の価値は、今後ますます高まっていきます。同時に、そうした人材を発見し、つなぎ合わせるプロデューサーの存在意義も、さらに増していくでしょう。(『イノベーションの最適解』第4章より)
『語りえぬものの値打ち』は、この数行を、一冊に開いた本です。言語化されていない知とは何か。AIが賢くなるほど、なぜその値打ちが上がるのか。それをつなぐプロデューサーとは、どんな職能なのか。1冊目が4年間の記録の途中で書き留めた予感が、2冊目では一冊分の主題になっています。
■二つの答えが、同じ場所に着地する
結びも響き合っています。1冊目の最後の見出しは「まずは小さなワクワクから一歩を踏み出そう」。会社を辞める必要も、人生を一変させる必要もない。仕事終わりにイベントへ足を運ぶ、小さなプロジェクトを一本立ち上げてみる。それで十分だ、と著者は書きます。
2冊目の第八章は「誰もがプロデューサーになれる」。匠の知とAIを結ぶ職能は、選ばれた人だけのものではなく、育てられるものだと論じます。
場を変えることと、自分の知を活かすこと。どちらも、特別な誰かの話ではない──2冊に共通するのは、その一点です。
同じ日に出すのは、片方の余白に、もう片方がすでに書かれていたからです。そして8月24日は、DICT Publishingにとって最初の刊行日でもあります。実践の記録と、そこから伸びた論。どちらか一方ではなく両方を初日に並べることが、このレーベルが何を出す場所なのかを示す、いちばん端的なやり方だと考えました。
■著者コメント
DICTでの4年間に起きたことは、私が設計したものではありません。設計しなかったからこそ起きたことを、あとから言葉にしたのが1冊目です。書きながら、言葉にしようとするほど言葉にならないものが残ることにも気づきました。1冊目には、そのことを数行だけ書いています。その数行が消えないまま残り、一冊になったのが2冊目です。同じ日に出すのは、そういう順番で書かれた本だからです。
山本晋也
■一般書と学術書の二層で世に問う
『語りえぬものの値打ち』は、専門的な予備知識がなくても読み進められる一般書として書かれています。同じ主題をより厳密な理論的検討と実証的議論とともに展開した姉妹書『匠の暗黙知とAgentic AI ──プロデューサー論から加工貿易2.0へ』を、今秋、同レーベルより刊行予定です。DICT Publishingは、同一の主題を一般書と学術書の二層で世に問う編集方針をとっています。
■著者について
著者である山本晋也(やまもと・しんや)は、株式会社Link & Innovation他多数の法人で代表取締役、役員、顧問等を務め、これまでに立ち上げに参画した企業は国内外40社以上にのぼります。また、ビジネスの傍ら、大阪大学大学院医学系研究科・大阪大学医学部附属病院・神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科・法政大学経営大学院等、複数の大学で招聘教授・客員教授・兼任講師として、イノベーション・マネジメント、技術経営、政策科学、認知科学、人工知能、デジタルヘルスに関する学術・臨床研究、産学連携、大学発スタートアップ・エコシステムの創出、メディカル・スクールやビジネス・スクール等の学部・大学院生の教育活動に従事するとともに、中央政府各省庁の政策検討委員会委員、科学研究事業の特別研究員、研究分担者等も歴任している、イノベーション・マネジメントの最前線の実践者であり研究者でもあります。
[山本晋也プロフィール: https://www.virgo-all-creation.com/shinya-yamamoto ]

[商品情報①]
書名: イノベーションの最適解〜秩序ある無秩序が織り成す無駄のない無駄な世界
著者: 山本晋也
発行者: 株式会社Virgo
書籍レーベル: DICT Publishing
ISBN: 978-4-911392-00-3
分類記号: C1134
書籍JANコード: 9784911392003 1921134009006
ページ数: 168ページ
価格(文庫): 990円(税込)
価格(電子): 880円(税込)
発売日: 2026年8月24日(月)※紙版・電子版同時発売
Amazon商品ページ: https://www.amazon.co.jp/dp/4911392002
[スタッフ①]
プロデューサー: 三留丈樹
取材/ライティング: 政氏裕香
ディレクター/DTPデザイナー: 饗庭璃奈子
ブックカバーデザイン: 熊谷ゆ〜ほ
肖像撮影: 上牧佑
[商品情報②]
書名: 語りえぬものの値打ち〜AIには真似できない、日本という戦略
著者: 山本晋也
発行者: 株式会社Virgo
書籍レーベル: DICT Publishing
ISBN: 978-4-911392-01-0
分類記号: C0130
書籍JANコード(紙版): 9784911392010 1920130009089
ページ数: 187ページ
価格(電子): 999円(税込)
価格(紙版・予価): 999円(税込)
Kindle版配信開始日: 2026年8月24日(月)
紙版(文庫)発売日: 2026年9月刊行予定(詳細は決定次第、あらためて告知いたします)
Amazon商品ページ: https://www.amazon.co.jp/dp/B0HCGHXN1F
[スタッフ②]
プロデューサー: 三留丈樹
ディレクター/DTPデザイナー: 饗庭璃奈子
ブックカバーデザイン: 熊谷ゆ〜ほ
[関連プレスリリース]
第1弾 発売告知(2026年7月30日配信): https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000142960.html
第2弾 Kindle版予約開始告知(2026年8月18日配信): https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000142960.html
DICT(Design, Innovation, Co-Creation, Technology)は、2022年に社会起業家であり社会物理学者の山本晋也によって創設されたコミュニティです。Web 3.0とDAOを基盤に、デザイン、イノベーション、共創、テクノロジーを融合させた社会実験を通じて、新しい価値創造の形を模索しています。
DICTは国内外の多様な拠点で活動を展開し、創設以来18社の法人を生み出してきました。起業家や研究者、プロデューサー、アーティスト、クリエイターが集い、国際的な共創を推進する共鳴場として注目を集めています。

[株式会社Virgoについて]
株式会社Virgo(ヴァルゴ)は、2023年にDICTから誕生した企業の一つで、音楽出版事業、音楽レーベル(DICT Records)運営の他、書籍レーベル(DICT Publishing)の運営、イベント企画・運営、タレントマネジメント(DICT Agency)、映像制作等を行なっています。
代表取締役: 山本晋也
本店所在地: 神奈川県三浦市南下浦町上宮田3494-8-504
[コーポレートサイト: https://www.virgo-all-creation.com/ ]
※本プレスリリースに関するお問い合わせは株式会社Virgoまで、Eメールにてお願い致します。
Email: support@fractal-dict.com
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
