エフセキュアが2012年第四四半期のモバイル脅威レポートを発表
ヘルシンキ発 - フィンランド本社発表資料抄訳
Symbianにとっては唯一の良いニュースかもしれません。エフセキュアの最新版モバイル脅威レポートは、2012年第4四半期に検出されたすべてのモバイル脅威の中で、このシェアを減らしつつあるプラットフォームを対象としたマルウェアは、年初から第3四半期までの平均26%から減少して、わずか4%にすぎないと述べています。2012年におけるすべてのモバイルマルウェアのうち、Symbianを対象としたマルウェアは2011年の29%から19%にまで減少しています。
2012年には合計で301件の新種のマルウェアファミリーや亜種が検出されました。Androidを狙ったマルウェアはシェアを増やし続け、2011年の66%から、2012年には79%を占めるまでに増加しました。これは、Symbianマルウェアが62%を占め、Androidマルウェアが11%にすぎなかった2010年とは正反対の様相です。
「通常マルウェアはホストとの相関関係を持っています」とエフセキュア セキュリティ研究所でセキュリティアドバイザーを務めるショーン・サリバンは述べています。「古いSymbianのハンドセットはAndroidのような他のオペレーティングシステムに置き換えられ続けているので、Symbianマルウェアは2013年には死に絶え、絶滅することでしょう。」
2012年に検出されたマルウェアのうち66%はトロイの木馬でしたが、昨年後半にGoogleがリリースしたAndroid 4.2「jellybean」によって、今年はこの値が減少するとサリバンは予測しています。4.2で追加されたダウンロード時のセキュリティプロンプトがトロイの木馬を寄せ付けないために役立つとともに、スパイツールやモニタリングツールが増加しているため、サベイランス関連の脅威が大部分を占めるようになるであろうとサリバンは述べています。
第4四半期に検出されたAndroid脅威の大半は、SMSの不正利用によって金銭を詐取するものです。検出された96件のAndroid脅威の亜種のうち、21件はプレミアムSMSを対象としたもので、マルウェアファミリーはプレミアム課金用の番号にメッセージを送信します。多くのAndroid脅威が同様の策略を用い、被害者をSMSベースの購読サービスに登録させる手口を使います。こうした手口に使われる番号やサービスに関するメッセージや通知は削除さるため、請求明細書が届くまでユーザが気づくことはありません。
モバイルバンキングを対象とした新しいトロイの木馬であるCitmoを含む最新のモバイル脅威の詳細は、http://www.f-secure.com/en/web/labs_global/に掲載されている2012年第4四半期モバイル脅威レポートの完全版をご覧ください。
*エフセキュアの社名、ロゴ、製品名はF-Secure Corporationの登録商標です。
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