~前立腺がんと患者に対する理解と支援を~ アジア太平洋地域初の前立腺がん患者会合同会議が白書を発表
本プレスリリースは、「アジア太平洋前立腺がん患者会合同会議」から本日配信されたものです。
同会議は、ジョンソン・エンド・ジョンソンの一部門であるヤンセン・アジアパシフィックが後援して実施されました。弊社からは参考資料として本プレスリリースを同時に配信しています。
同会議は、ジョンソン・エンド・ジョンソンの一部門であるヤンセン・アジアパシフィックが後援して実施されました。弊社からは参考資料として本プレスリリースを同時に配信しています。
アジア太平洋前立腺がん患者会合同会議(以下、合同会議)は2017年11月17日、男性の健康的で幸福な生活を促進することを目的とする記念日「世界男性デー」に先立って、『前立腺がんアジア太平洋白書:変化のための統一声明』と題する白書(以下、白書)を発表しました。白書を通じて、日本の地域社会、医療従事者、政府、学術界に対し、前立腺がんおよび前立腺がん患者さんに対する理解と支援の改善を呼びかけています。
合同会議は、今年3月に新たに組織されたアジア太平洋地域初の前立腺がん患者団体の会議体であり、以下の5カ国・地域の患者団体で構成されています:
• オーストラリア前立腺がん財団
• 中国プライマリーヘルスケア財団
• 腺友倶楽部、日本
• 韓国前立腺がん患者協会
• 台湾前立腺がん予防協会
このたび、各国の患者団体が団結して変化を促し、前立腺がん患者さんに対する支援を改善するための統一声明をまとめました。白書では、各国および地域全体の前立腺がん患者さんの生活を改善するために取り組むべき最も重要な6つの中核領域について議論を展開しています。
1. 前立腺がんの認識の低さ
2. 検診率のばらつき
3. 治療後の男性に対するサポートの欠如
4. 治療の経済的負担
5. 治療法についての課題
6. ケアにおける課題
合同会議の参加者である日本の腺友倶楽部 武内務理事長は、「男性のがんの罹患数では、前立腺がんは日本で最も多い胃がんを上回りつつあるが、この病気の認識と理解は依然として非常に低い」と述べています。この病気について患者自身が語りたがらないということが、依然として認識と理解を阻む重大な障壁になっており、前立腺がんの認識を高める取り組みの重要性を指摘しています。また、「日本の前立腺がん男性には、多くの治療選択肢がある。しかしながら、患者ガイドラインがなく、様々なタイプの前立腺がんに関する情報は限られている。」と治療法についての課題についても指摘しています。
前立腺がんは男性にとって世界で2番目に多いがんであり、がんによる死亡の5番目に多い原因です[i]。アジアでは、その罹患率は過去数十年間で急激に増加し[ii]、人口の高齢化、都市化の激化、およびそれらに伴う生活様式の変化により[iii],[iv]、2030年までにほぼ倍増すると予測されています[v]。また、アジアの男性は、ヨーロッパや米国の集団と比較して、疾患のより遅い段階で診断される傾向があり、予後が悪くなり、罹患率対死亡率比が高くなっています2。これらの傾向は地域全体にほぼ共通していますが、状況は経済状況や医療制度によって各国で異なります2,3。なお、日本の前立腺がんの患者数は、2010年の6万4,934人から2011年には7万8,728人と増加しています[vi]。
この深刻な病気が人生に大きな影響を与えるにもかかわらず、多くの患者さんとその家族に十分な対処がされていないことが懸念されています。さらに、病状に対する意識が全体的に欠如しており、医療政策や研究における優先領域としてはあまり見なされていません。白書の発表は、前立腺がんが地域の健康上の優先事項となり、患者さんの生活が改善されることを目指した長期的な努力の始まりとなることが期待されています。
白書は11月19日の「世界男性デー」に先立って発表しています。また、11月は、MOVEMBER(モーベンバー)月間でもあるため、男性の健康に対しての意識が高まる時期でもあります。アジア太平洋前立腺がん患者会合同会議では、白書を通じて日本社会における前立腺がん患者さんへの理解と支援の改善を呼びかけています。
国際男性デーとは
11月19日を男性の記念とする国際的なイベントです。1999年に始まり、現在その記念日の設立とそれに関するイベントは北アメリカ、アジアとヨーロッパをはじめとする世界各地で行われています。目的は男性の健康に注目し、性の関係を改善し、性の平等を促す肯定的な男性のロールモデルに光を当てることが含まれています。
MOVEMBER(モーベンバー)とは
前立腺がんを含む男性疾患に関する啓発運動として、11月の1カ月間を通じ、世界中の人に口ヒゲ(Moは口ヒゲの略語)をたくわえるか、または付けヒゲを付けてもらう国際的ムーブメントです。2003年に始まり、健康増進のために男性をサポートし、男性が行動を起こすよう手助けすることを意図しています。詳しくはこちら:www.movember.com (英語)
<参考資料>
[i] GLOBOCAN (2017) Cancer Fact Sheets: prostate cancer. Available online: http://globocan.iarc.fr/old/FactSheets/cancers/prostate-new.asp. Last accessed: 13 September 2017.
[ii] Chen, R., Ren., S., Yiu, M.K., et al. (2014) Prostate cancer in Asia: A collaborative report, Asian Journal of Urology, 1 , 15-29.
[iii] Pakzad, R., Mohammadian-Hafshejani, A., Ghoncheh, M. et al. (2015) The incidence and mortality of prostate cancer and its relationship with development in Asia, Prostate International, 3, 135 – 140.
[iv] Baade, P., Youlden, D.R., Cramb, S.M., et al. (2013) Epidemiology of prostate cancer in the Asia-Pacific region, Prostate International, 1 (2), 47-58.
[v] GLOBOCAN. (2012) Prostate Asia. Number of new cancers. Available online: http://globocan.iarc.fr/old/burden.asp?selection_pop=7967&Text-p=Asia&selection_cancer=24191&Text-c=Prostate&pYear=18&type=0&window=1&submit=%C2%A0Execute. Last accessed: 13 September 2017.
[vi] 2016年のがん統計予測 国立がん研究センターがん対策情報センター
合同会議は、今年3月に新たに組織されたアジア太平洋地域初の前立腺がん患者団体の会議体であり、以下の5カ国・地域の患者団体で構成されています:
• オーストラリア前立腺がん財団
• 中国プライマリーヘルスケア財団
• 腺友倶楽部、日本
• 韓国前立腺がん患者協会
• 台湾前立腺がん予防協会
このたび、各国の患者団体が団結して変化を促し、前立腺がん患者さんに対する支援を改善するための統一声明をまとめました。白書では、各国および地域全体の前立腺がん患者さんの生活を改善するために取り組むべき最も重要な6つの中核領域について議論を展開しています。
1. 前立腺がんの認識の低さ
2. 検診率のばらつき
3. 治療後の男性に対するサポートの欠如
4. 治療の経済的負担
5. 治療法についての課題
6. ケアにおける課題
合同会議の参加者である日本の腺友倶楽部 武内務理事長は、「男性のがんの罹患数では、前立腺がんは日本で最も多い胃がんを上回りつつあるが、この病気の認識と理解は依然として非常に低い」と述べています。この病気について患者自身が語りたがらないということが、依然として認識と理解を阻む重大な障壁になっており、前立腺がんの認識を高める取り組みの重要性を指摘しています。また、「日本の前立腺がん男性には、多くの治療選択肢がある。しかしながら、患者ガイドラインがなく、様々なタイプの前立腺がんに関する情報は限られている。」と治療法についての課題についても指摘しています。
前立腺がんは男性にとって世界で2番目に多いがんであり、がんによる死亡の5番目に多い原因です[i]。アジアでは、その罹患率は過去数十年間で急激に増加し[ii]、人口の高齢化、都市化の激化、およびそれらに伴う生活様式の変化により[iii],[iv]、2030年までにほぼ倍増すると予測されています[v]。また、アジアの男性は、ヨーロッパや米国の集団と比較して、疾患のより遅い段階で診断される傾向があり、予後が悪くなり、罹患率対死亡率比が高くなっています2。これらの傾向は地域全体にほぼ共通していますが、状況は経済状況や医療制度によって各国で異なります2,3。なお、日本の前立腺がんの患者数は、2010年の6万4,934人から2011年には7万8,728人と増加しています[vi]。
この深刻な病気が人生に大きな影響を与えるにもかかわらず、多くの患者さんとその家族に十分な対処がされていないことが懸念されています。さらに、病状に対する意識が全体的に欠如しており、医療政策や研究における優先領域としてはあまり見なされていません。白書の発表は、前立腺がんが地域の健康上の優先事項となり、患者さんの生活が改善されることを目指した長期的な努力の始まりとなることが期待されています。
白書は11月19日の「世界男性デー」に先立って発表しています。また、11月は、MOVEMBER(モーベンバー)月間でもあるため、男性の健康に対しての意識が高まる時期でもあります。アジア太平洋前立腺がん患者会合同会議では、白書を通じて日本社会における前立腺がん患者さんへの理解と支援の改善を呼びかけています。
国際男性デーとは
11月19日を男性の記念とする国際的なイベントです。1999年に始まり、現在その記念日の設立とそれに関するイベントは北アメリカ、アジアとヨーロッパをはじめとする世界各地で行われています。目的は男性の健康に注目し、性の関係を改善し、性の平等を促す肯定的な男性のロールモデルに光を当てることが含まれています。
MOVEMBER(モーベンバー)とは
前立腺がんを含む男性疾患に関する啓発運動として、11月の1カ月間を通じ、世界中の人に口ヒゲ(Moは口ヒゲの略語)をたくわえるか、または付けヒゲを付けてもらう国際的ムーブメントです。2003年に始まり、健康増進のために男性をサポートし、男性が行動を起こすよう手助けすることを意図しています。詳しくはこちら:www.movember.com (英語)
<参考資料>
[i] GLOBOCAN (2017) Cancer Fact Sheets: prostate cancer. Available online: http://globocan.iarc.fr/old/FactSheets/cancers/prostate-new.asp. Last accessed: 13 September 2017.
[ii] Chen, R., Ren., S., Yiu, M.K., et al. (2014) Prostate cancer in Asia: A collaborative report, Asian Journal of Urology, 1 , 15-29.
[iii] Pakzad, R., Mohammadian-Hafshejani, A., Ghoncheh, M. et al. (2015) The incidence and mortality of prostate cancer and its relationship with development in Asia, Prostate International, 3, 135 – 140.
[iv] Baade, P., Youlden, D.R., Cramb, S.M., et al. (2013) Epidemiology of prostate cancer in the Asia-Pacific region, Prostate International, 1 (2), 47-58.
[v] GLOBOCAN. (2012) Prostate Asia. Number of new cancers. Available online: http://globocan.iarc.fr/old/burden.asp?selection_pop=7967&Text-p=Asia&selection_cancer=24191&Text-c=Prostate&pYear=18&type=0&window=1&submit=%C2%A0Execute. Last accessed: 13 September 2017.
[vi] 2016年のがん統計予測 国立がん研究センターがん対策情報センター
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