岩が食べ物に変身?!記憶を保管するデータベース?!学生300人から夢のおもしろイノベーション“Funnovation”が誕生。
「第4回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議」7月8日~10日
- イベントの内容~Forbes Japanをジャック!
千葉大学・筑波大学の学生主催で、全国トップレベルの博士人材約300名が集まる会議を開催しました。参加者はいずれもこれからの日本、ひいては世界を牽引していこうとする自覚を持った博士課程学生です。各界のリーダーの講演からリーダーの資質を考えるだけでなく、日常の思考を脱して全く新しいイノベーションを生み出すため、Forbes Japanをジャックするというコンセプトで発想の転換を促すためのワークショップを行いました。
- Funny+Innovation=“Funnovation”を提案
ワークショップでは、“Funny”で全く新しい“Innovation”―“Funnovation”を創出したイノベータ―になりきり、Forbes JAPANに掲載されたという想定で、その記事作りを行いました。イベントに駆けつけた同紙編集者からの「本当に面白い作品ができたら実際に掲載する」との言葉に、参加学生はヒートアップ。国籍も専門分野も全く異なる学生達が、本気で知識とアイデアを駆使・融合させ、実現可能性や市場のニーズも考えながら多くのFunnovationを生み出しました。
- できあがった作品の一例
・“Transtory”
人の記憶や知識をそのまま保管し交換・共有するデータベース。言葉を介さず経験を共有できたり、偉大な研究者の知識を得られる。ネガティブな人は、つらい記憶を外に移し、代わりに楽しい記憶を得てハッピーに!
・“Eye Dance”
眼球の動きやストレスをセンサーでキャッチし、ストレスフルなものが見えると自動的に視界から消したり、楽しい映像を見せてくれるメガネ。ストレスフルな現代人の悩みを解決。自殺者も減るかも?
・“The Confident you!!!~今日なにになる?~”
人の姿を変身させて映す鏡。顔や体型、肌の色を認識し、最も似合う服を鏡の中で試着させてくれ、ファッションセンスに自信のない人でも自信を持てるようになる。または、動物に変身させて、つまらない日常をリフレッシュさせてくれたりもする鏡。駅などに設置すれば、広告としての効果も大きい。・“Nature to Life Again”
光や空気を自在にコントロールできる“Organic Glass”を開発し、暗い病室を全面ガラス張りに。星空を眺めたり、バラの香りを感じたり、海辺の音を聞くこともでき、患者の孤独感や恐怖を緩和してリラックスした空間を提供。
・“Everything can become VALUABLE”
岩などの食べられない無機物を、物理・化学の力で食料や飲料などの有機物に変え、地球規模課題である食糧不足を解決。※Forbes JAPANに実際に掲載されるかどうかは、今後編集部で検討されます。
参加学生からは、この中には現在の技術で本当に実現できそうなものもあるとのこと。夢物語のように思える“Funnovation”ですが、実現したら社会はもっと楽しくなるかもしれません。
- 学生たちの決意表明~「幕張議定書」
3日間の会議の最後には、森本 侑樹 実行委員長(千葉大学大学院医学薬学府)から、グローバルリーダーとして世界の課題に挑戦していくという決意が表明された「幕張議定書」が読み上げられ、会場からの盛大な拍手をもって採決されました。終了後、参加した学生からは、楽しかったという感想や、イノベーターになるには、恐れずに挑戦を始めることや続けることが大事だと思ったという感想が聞かれました。
- 学生実行委員のコメント~優秀な学生達の志を一つにし、日本・世界をより良くしたい
私がリーディングプログラムに入ったのは、深い専門知識を身につけるだけでなく、研究以外の面においても広い視野を持ち、色々な物事や状況でのマネージメントスキルを身につけたかったからです。プログラムでは研修等を経験し、様々な方との交流を重ね、確実に自分自身のリーダーとしてのマネージメント能力が向上していると感じました。
学生会議にはこれまで2回参加し、日本全国に同じ思いを持つ志高い学生が沢山いることを知り、彼らとの交流によって更に自分のモチベーションが高められました。そして、この優秀な学生達の能力を集結させ、志を一つにすることが、今後の日本だけでなく、世界をもより良くすると感じました。学生会議はまさにその貴重な場であり、第4回目となる今回は、可能な限り多くの学生に参加してもらえるよう、千葉大学・筑波大学の意気軒昂なスタッフ全員が約一年をかけてコンテンツを練り上げ、過去最長かつ最大規模の内容を企画しました。当日は学生だけでなく産業界、官公庁等から約300名の方々にご参加頂き、我々がコンセプトとして掲げたまさに「祭」のごとく熱いディスカッションが行われ、リーディングプログラム所属学生をつなぐ大きな輪をまた一回りも二回りも大きくすることができたのではないかと感じました。そして、何よりこの学生会議の運営を行うことで、実行委員内でのリーダーシップだけでなく、瞬時の決断など人間としても成長させてもらい、貴重な経験となりました。本会議にご協力頂きました皆さまに、この場をかりてお礼申し上げます。
(実行委員千葉大学代表 李 惠子さん(千葉大学大学院医学薬学府))
- 全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議について
平成25年から始まり、第4回目を迎える同会議は、学生の自主的な運営のもと、リーディングプログラムに所属している学生が全国から集結し、アイディア創出型ワークショップなどを通して、将来即戦力として求められる応用力や、閉塞を打破する問題解決力などを鍛えることを目指しています。
▼日本を率いるリーダーの卵300名が千葉に集結。経済誌「Forbes JAPAN」のジャックに挑むhttp://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000015177.html
▼詳細は公式Webサイト
https://sites.google.com/site/the4thstudentmeeting/home
- 「博士課程教育リーディングプログラム」とは
千葉大学では「免疫システム調節治療学推進リーダー養成プログラム」、「災害看護グローバルリーダー養成プログラム(高知県立大学を筆頭とする5大学共同プログラム)」の2つのプログラムが採択されています。
【出典】日本学術振興会ウェブサイト:http://www.jsps.go.jp/j-hakasekatei/gaiyou.html
- 本件に関するお問い合わせ
第4回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議実行委員会
メール:tlgs-4thmeeting@emp.tsukuba.ac.jp
公式ホームページ:https://sites.google.com/site/the4thstudentmeeting/
主催:第4回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議実行委員会
(以下3プログラム学生による実行委員会)
千葉大学 免疫システム調節治療学推進リーダー養成プログラム
http://www.isrit-lgp-chiba.jp/
筑波大学 ヒューマンバイオロジー学位プログラム
http://hbp.tsukuba.ac.jp/
筑波大学 エンパワーメント情報学プログラム
http://www.emp.tsukuba.ac.jp/
協力:千葉大学 災害看護グローバルリーダー養成プログラム
(5大学共同:高知県立大学、兵庫県立大学、東京医科歯科大学、日本赤十字看護大学)
http://www.dngl.jp/japanese/
後援:独立行政法人日本学術振興会
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