「Arm Flexible Access」、提供開始から1年で60社以上のパートナー企業が採用

英Arm(本社:英国ケンブリッジ、日本法人:神奈川県横浜市、以下Arm)はこのたび、好評を博している「Arm Flexible Access」プログラムの最新動向を発表しました。より柔軟で自由な半導体設計を可能にする新たな提供モデルとして昨年発表されたArm Flexible Accessは、すでに世界各国のパートナー企業に採用されており、提供開始から1年を経て契約パートナー数は60社を突破しています。

発表の概要:
  • 提供開始から1年間で、Arm Flexible Accessを採用したパートナー数は60社を突破
  • 最初の1年間にArm Flexible Accessを採用したパートナー企業のうち、Armにとって新規の顧客企業が過半数に
  • IoTや機械学習(ML)、オートモーティブなどの分野で半導体設計の機会が拡大・加速する中、プログラムパートナーの15%はすでにテープアウトに向けた段階に

センサーからスマートフォン、スーパーコンピューターまで、年間数十億台ものデバイスに対して、その根幹となるテクノロジーをArmは提供し続けています。また昨今では、5G、IoT、AIといった新たな技術の集約によって、さまざまな業種に変革がもたらされており、小売業や自動車産業、住宅や都市といったあらゆる場面において、これらの変革を目にすることができます。

企業や業種の規模に関わらず、画期的な新技術を提供しようとするArmのパートナーには、最速かつ最小コスト、最小リスクでのSoC設計プロセスが必要です。このコンセプトに基づき昨夏に発表したのがArm Flexible Access(*1)であり、新規および既存パートナーの両方を対象に、ArmのIPポートフォリオの75%以上をサポートやトレーニングとともに利用可能とし、事前のライセンス費用は不要という新たな提供モデルを実現しました。
*1) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000022759.html

提供開始から1年を経て、Arm Flexible Accessは現在、Arm史上最も急ピッチで成長中のプログラムとなり、現在では60社以上のパートナーが、独自SoC(*2)の試作や評価、生産に向けた設計、カスタマイズなどに本プログラムを自由に活用しています。本プログラムを採用した、Armの既存のパートナーおよびArm IPに初めてアクセスする30社以上の新規パートナーは、IoTや機械学習、自律システム、オートモーティブなどの分野で成長機会に取り組んでいます。こうした新規の顧客企業にとってArm Flexible Accessは、ツール、サービス、ソフトウェアにまたがる最大規模のArmエコシステムを活用するための玄関口の役割を果たしています。
*2) https://www.arm.com/blogs/blueprint/low-power-soc-design

Arm Flexible Accessのユーザー企業からは極めて高い評価の数々に加えて、すでに目覚ましいサクセスストーリーが寄せられています。具体的な社名としては、Faraday社やSocionext社などのASIC企業、Nordic Semiconductor社などの半導体メーカー、Atmosic社(*3)やHailo社(*4)などのスタートアップ企業が挙げられます。また、韓国の政府機関である韓国中小ベンチャー企業部(*5)は、国内スタートアップ企業の支援策として本プログラムに投資しています。OEM各社はこれまで、サードパーティのデザインハウスを活用してチップの全体設計を行っていましたが、今後は、必要なArm IPのすべてに直接アクセスするという、以前よりも大幅に共同的な方法でSoCを開発できるようになります。
*3) https://www.arm.com/blogs/blueprint/low-power-soc-design
*4) https://www.arm.com/blogs/blueprint/hailo-flexible-innovation
*5) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000096.000022759.html

シンプルで簡単
Arm Flexible AccessによるArm IPへのアクセスについて、パートナー企業から聞かれるのが「シンプル」、「簡単」という2つの言葉であり、これにより企業はイノベーションの提供に専念できます。とりわけ顕著な最近の事例として、新規パートナーのZhorTech社(*6)は、最新の高度なフットウェア技術を開発しています。Arm Flexible Accessを活用して、同社はAIアルゴリズムを利用したシューズへの組み込みチップを開発しました。このシューズは、筋骨格系奇形の検知、パーキンソン病や糖尿病など疾患のモニタリング、疲労や怪我のリスクの検知など、さまざまな用途に対応するほか、ゲーミングアクセサリーとしての役割も果たします。
*6) https://zhortech.com/

Arm Flexible Accessの提供開始から現在に至るまで、Armはパートナーからのフィードバックに基づきプログラムを進化させてきました。中でも、顧客企業からの具体的なニーズに応えるため、半導体スタートアップ企業(*7)と研究機関(*8)に対して特別なプログラムを提供しています。Femtosense社(*9)やMemryX社(*10)などのスタートアップ企業は、Arm IPに直ちにアクセスできるようになったことで、ベンチャーキャピタルからの資金調達よりもずっと前から半導体の設計に着手しています。研究機関や学術機関(*11)もまた、それぞれのプロジェクトにとって関連性の高いIPを利用することで、自由に試作を行い、機会の拡大を図っています。
*7) https://www.arm.com/company/news/2020/04/arm-offers-silicon-startups-zero-cost-access
*8) https://www.arm.com/company/news/2019/09/arm-flexible-access-for-research-to-accelerate-innovation-for-academia-and-research
*9) https://www.femtosense.ai/
*10) https://www.memryx.com/home
*11) https://www.arm.com/company/news/2019/09/arm-flexible-access-for-research-to-accelerate-innovation-for-academia-and-research

プログラム拡大への期待
Arm Flexible Accessの採用企業から寄せられている、もう1つの要望として、「提供IPの拡大」があります。そこでArmでは、同プログラムによるIPの提供範囲を定期的に拡大しています。つい最近も、最新のArm Corstoneサブシステムのリファレンス・デザインを追加しました。SoC設計者は統合済みのIPブロックを使用することで、検証要件を削減しつつ、より迅速な設計が可能となります。このほか、フィジカルIPの提供範囲も拡大しており、設計者はチップのPPA(消費電力、パフォーマンス、実装面積)を予測・最適化できます。

SoC設計は複雑化が進んでいますが、設計プロセスそのものが複雑である必要はありません。Arm Flexible Accessの1年目の採用企業のうち15%がすでにテープアウトを迎えつつある点からもプログラムの成果は明白であり、今後の展開にも大きな期待が寄せられています。

Armについて
Armのテクノロジーは、コンピューティングとデータによる革命の中心として、人々の暮らしや企業経営のあり方に変革を及ぼしています。そのエネルギー効率に優れた高度なプロセッサ設計は、1,700億個以上のチップを通してインテリジェントなコンピューティングを実現してきました。Armのテクノロジーは各種センサーからスマートフォン、スーパーコンピュータまで、さまざまな製品をセキュアにサポートしており、世界人口の70%以上に使用されています。さらに、このテクノロジーにIoTソフトウェアやデバイス管理プラットフォームを組み合わせ、顧客がコネクテッドデバイスからビジネス価値を生み出すことを可能にしています。Armは現在1,000社以上のテクノロジーパートナーとともに、チップからクラウドまで、演算が行われるあらゆる分野における設計、セキュリティ、管理を支える技術の最先端を担っています。
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