警視庁ツイッター公式アカウント初代中の人が語る型破りな手法とは?『中の人は駐在さん ツイッター警部が明かすプロモーション術』刊行
株式会社翔泳社(本社:東京都新宿区舟町5、社長:佐々木幹夫)は、書籍『中の人は駐在さん ツイッター警部が明かすプロモーション術』(中村 健児/著)を2021年7月19日に発売します。本書は、警視庁として初めてとなるTwitterの公式アカウント開設を提案した著者のプロモーション術を具体的なエピソードをもとに紹介します。
■「みかんの汁がズボンに落ちました…」でフォロワー数急増
2012年11月、警視庁として初めてとなるTwitterの公式アカウント(@MPD_yokushi)が開設されました。今ではフォロワー20万超となったアカウントの初代中の人を担当したのが、本書の著者である「本職(後に「甲」)」さんこと、中村健児氏です。
「みかんの汁がズボンに落ちました…」、「ガルパンはいいぞ」など、中の人の個性を出したツイートが人気を集め、振り込め詐欺の新名称の募集や警視総監への突撃インタビューなどの型破りな企画を次々に実施。警視庁という固いイメージのあるアカウントでの人間味あふれるツイートは、「SNSの中にいる駐在さん」と評されることもありました。
さらに、YouTube公式チャンネルの開設やTwitterとYouTubeを連携させた公開捜査、ニコニコ超会議でのDJポリス実演などのキャンペーンも大きな反響を呼びました。しかし、その裏では、アカウントを開設するために警視総監へのプレゼンを行ったり、個人的な発言をすることへの批判を受け、いったんは中の人の発言をやめることになったり(その後、フォロワーからの声援と要望が組織を動かし、数日後には発言を再開)などの出来事もありました。
本書では、組織の中でどのように前例のない提案を通し、中の人としてどのように炎上を防止しつつアカウントを運用してきたかについて具体的エピソードを通して解説します。
- 書籍概要
『中の人は駐在さん ツイッター警部が明かすプロモーション術』
著者:中村 健児
発売日:2021年7月19日
定価:1,540円(本体1,400円+税10%)
判型:四六・200ページ
ISBN: 9784798170657
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798170657
全国の書店、ネット書店などでご購入いただけます
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・Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4798170658
- 目次
第1章 初めてのツイッター
第2章 役所こそやわらかく
第3章 激変の日々
第4章 反響を呼んだキャンペーン
第5章 ツイッターについて思うこと
- 著者について
中村 健児 (なかむら・けんじ)
合同会社フォルクローレ代表。株式会社ゼクト サイバー解析対策チーム隊長兼経営企画室長。
一般社団法人日本イベント協会 イベント総合研究所上級研究員。
1964年、東京都生まれ。高校卒業と同時に警視庁に入庁。交番勤務から始まり白バイに乗務する傍ら通信制で中央大学法学部を卒業、27歳の最年少で警部補に昇任。
警部補昇任後は、機動隊や警護課(いわゆるSP)で警備警察に携わり、その後、警察署でヤミ金や知的財産権侵害事犯の取締りに従事する。その過程で全国で初めてヤフーオークション詐欺事件の犯人を検挙したほか、多数の不正アクセス事件の捜査を担当する。その実績が認められ、ハイテク犯罪対策総合センター(現サイバー犯罪対策課)に異動となり、サイバー犯罪捜査と各警察署への捜査指導にあたる。同所属で警部に昇任。
警部昇任後は、東京都に派遣となり主に児童虐待防止の広報啓発活動を担当して、秋葉原に全国からローカルヒーローを招聘した大規模なイベントを企画・実施した。このイベントを契機として前記イベント総合研究所が発行する論文集にイベントおよびコミュニケーションに関する学術論文を寄稿。
東京都から警視庁に帰任後、犯罪抑止対策本部で警視庁初のツイッター公式アカウントを開設し、初代中の人を務める。役所にありがちな堅い広報スタイルを打破する、いわゆる「ゆるい」運用により人気を博し、新聞、テレビ、雑誌、ウェブメディアなど多数の取材を受ける。同本部から異動する直前には約15万のフォロワーを擁するに至った。また、本来業務を行いながら独学でGISを用いた数理的な地理的プロファイリング手法を開発。東大で開催された学会において筆頭で警察庁科学警察研究所との連名による研究発表を行う。
2020年、警視庁を退職。同年、ツイッター公式アカウントの運用請負を行う合同会社フォルクローレを設立、同社代表に就任。現在は、「くりむしようかん」のサークル名で小説の執筆とイラスト制作の同人活動を行い、夏冬のコミックマーケットに参加している。
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