古都奈良でおりなすインドネシアの風景 北澤潤「You are Me」が開幕
奈良市アートプロジェクト「古都祝奈良(ことほぐなら)2019-2020」
2020年1月10日(金)から、奈良市アートプロジェクト「古都祝奈良2019-2020」、アーティスト北澤潤による「You are Me」が開幕。三輪人力車「ベチャ」や、移動式屋台「アンクリンガン」、鳥かごなどのインドネシアのものを、北澤氏が創造的に捉え直すことで生まれた5つのプロジェクトを、春日大社大宿所や餅飯殿センター街、平城宮跡朱雀門ひろば等で展開。関連イベントとして、1月25日(土)10時30分からは、ベチャと人力車の試乗会も実施。
奈良市アートプロジェクト「古都祝奈良2019-2020」では、インドネシアを拠点に活動するアーティスト北澤潤によるアートプロジェクトを奈良の街なかで展開します。
国内外のさまざまな地域の商店街や学校、団地などで、そこで過ごす人々とプロジェクトを行ってきた北澤は、その場の日常を揺さぶる問いを投げかけてきました。
今回は、三輪人力車、移動式屋台や鳥かごなどのインドネシアの事物を、創造的に捉え直すことで生まれた5つのプロジェクトを奈良に持ち込みます。
異国の日常の時間や風景が重なるひとときを体験しながら、身近にいる「他者」との違いと共に過ごし、そこにある微かな重なりを見いだして楽しむ機会をつくりだします。
北澤潤「You are Me」
2020年1月10日(金)~2月1日(土)
会場
ならまちセンター
春日大社大宿所
餅飯殿センター街
平城宮跡 朱雀門ひろば ほか
インフォメーションセンター
春日大社大宿所
展示作品等
A.フラグメンツ・パッセージ(FRAGMENTS PASSAGE)
場所:春日大社大宿所
仮設の細道に足を踏み入れると、持ち寄ったものを自由に「おすそわけ」し合う市場が広がります。
日に日に繰り広げられるやりとりによって、通路(パッセージ)はものやひとが留まり行き交う不思議な空間へと変化していきます。
インドネシアの伝統的な市場の風景から着想を得た本作が「You are Me」の中心となり、分け合い、共有することによるエコシステムをつくりだします。
※おすそわけ参加
…むかし旅先で買ったお土産、気に入っていたけど使わなくなった日用品などぜひおすそわけを持って足をお運びください。
※「You are Me」インフォメーションセンターとして、MAPの配布や鑑賞のご案内も行っています。
B.地球の鳥かご(Birdcage of the Earth)
場所:さるさわ遊歩道
ジャワ島の路上にたくさん吊られている鳥かご。
ジャワの職人がつくった鳥かごの布を地球の柄に差し替え、商店街から一歩入った路地に「地球の鳥かご」を吊り下げられています。
すべての生物を包むケージ(籠/檻)とも言える地球のイメージを用いることで人間と動物の間にある所有の関係を捉え直します。
C.ノーウェア・オアシス(NOWHERE OASIS)
場所:餅飯殿センター街周辺
古都ジョグジャカルタに点在する移動式屋台「アンクリンガン」が奈良の商店街に出現。
ジョグジャカルタの路上風景がプリントされた特製シートで覆われた屋台はインドネシアのインスタントドリンクを飲みながらくつろぐ場となり、奈良の路上に「どこにもないオアシス」を生み出します。
製作:フェスティバル/トーキョー
D.ロスト・ターミナル(LOST TERMINAL)
場所:ならまちセンター芝生広場
インドネシアの路上を走る三輪人力車「ベチャ」をモデルに現地の職人と乗り物を製作。
それを奈良まで輸送し、「失われた発着場」を作ります。
北澤は、人びとが実際にこの乗り物に乗れる状況を生み出していくことで、かつて日本にもあった、活気に満ちあふれる路上の風景を描き出そうとしています。
E.ひとときのミュージアム(MOMENTARY MUSEUM)
場所:平城宮跡 朱雀門ひろば
平城宮跡でアルファベットが描かれた凧を参加者みんなで飛ばし、風景に「ひととき(momentary)」のメッセージを掲げます。
ジャカルタ製の凧は上げることすら難しく、メッセージが楽しくも儚くも浮かび消える様子は、ジャカルタの即興的で混沌とした文化への賛美を視覚化しています。
申込:公式ウェブサイトからお申し込みください。
定員20名。先着・事前申込優先。参加無料。
北澤潤ドローイング展
日時
2020年1月10日(金)~2月1日(土)11時~23時30分
会場
mellow cafe(奈良市小西町1-18 axe unit 1F)
(関連イベント)ベチャ&人力車の試乗会
日時
2020年1月25日(土)10時30分~12時
集合
ならまちセンター芝生広場
ベテラン車夫の西條功也(観光人力車 やまと屋奈良)と北澤潤による、人力車とベチャそれぞれの仕組みや歴史、魅力についてのトークの後、実際に乗り方を乗り比べてみます。
「You are Me」プロジェクトメンバー
期間中は、北澤とともに共同でプロジェクトを行うメンバーが、インドネシアと国内から集い、奈良に滞在しています。
アーティスト、建築家、アートマネージャー、コーディネーター、インストーラーといったさまざまな専門性を持ったメンバーが、その立場や国籍を越えた集団として、「あなたはわたし」を体現しながらプロジェクトを盛り上げていきます。
北澤潤(Jun Kitazawa)
美術家。ジョグジャカルタを拠点に活動。さまざまな国や地域でのフィールドワークを通して「ありえるはずの社会」の姿を構想し、多様な人びととの立場を越えた協働によるその現実化のプロセスを芸術実践として試みる。
2016年、米経済史Forbes「30 Under 30 Asia」アート部門選出。
アニーサ・プトゥリ・チンデラカシ(Annisa Putri Cinderakasih)
コミュニティとの協働や参加型のプロジェクトに関心をもち、「Frog House Community Space」などで数々の建築プロジェクトを手がける。
自身によるプラットフォームAmbara Kembaraとしても活動。
ムニフ・ラフィ・ズディ(Munif Rafi Zuhdi)
主に版画を軸にした作品を制作している。
2019年には、「Pekan Seni Grafis Yogyakarta」(ソノブドヨ博物館、ジョグジャカルタ)や「Storytelling Collective」(Synesthesia、ニューヨーク)などに参加。
エレオノラ・A・ユアニタ(Eleonora A. Yuanita)
アートマネジメントを専門とし、ジョグジャカルタでさまざまなアートイベントやギャラリーの運営に携わりながら、アートと他分野が重なる領域で仕事をし続けている。フリーランスの翻訳家としても活動。
ミヤタユキ(Yuki Miyata)
芸術家、コーディネーター、ディレクター。
2013年に茨城県常陸太田市水府地区に移住し、様々な領域を横断し活動している。
ロクロクリン管理人。「水府コイノボリプロジェクト」「芸術会議」「井戸端アート教室」ディレクター。
十和田市現代美術館/普及事業マネージャーなど。
津田翔平(Shohei Tsuda)
現代美術家、実験建築家、グラフィックデザイナー、ノイズレーベルUNNOISELESS主宰。
空間における個人の存在を探求する実験や、既にそこに在る事象を志向/拡張することで意識と無意識を反転させるアーティスト。
その作品群には、一貫して解体/測量/再構築といわれる建築的要素が含まれている。
菊池政也(Masaya Kikuchi)
菊池建築工業三代目棟梁。2013年よりアーティストと関わるようになり、美術館や地方芸術祭などで共同制作を重ねてきた。
主な仕事に、水戸芸術館「藤森照信展―自然を生かした建築と路上観察」、十和田市現代美術館「ウソから出た、まこと」、KENPOKUART2016など。
国内外のさまざまな地域の商店街や学校、団地などで、そこで過ごす人々とプロジェクトを行ってきた北澤は、その場の日常を揺さぶる問いを投げかけてきました。
今回は、三輪人力車、移動式屋台や鳥かごなどのインドネシアの事物を、創造的に捉え直すことで生まれた5つのプロジェクトを奈良に持ち込みます。
異国の日常の時間や風景が重なるひとときを体験しながら、身近にいる「他者」との違いと共に過ごし、そこにある微かな重なりを見いだして楽しむ機会をつくりだします。
北澤潤「You are Me」
会期
2020年1月10日(金)~2月1日(土)
会場
ならまちセンター
春日大社大宿所
餅飯殿センター街
平城宮跡 朱雀門ひろば ほか
インフォメーションセンター
春日大社大宿所
展示作品等
A.フラグメンツ・パッセージ(FRAGMENTS PASSAGE)
場所:春日大社大宿所
仮設の細道に足を踏み入れると、持ち寄ったものを自由に「おすそわけ」し合う市場が広がります。
日に日に繰り広げられるやりとりによって、通路(パッセージ)はものやひとが留まり行き交う不思議な空間へと変化していきます。
インドネシアの伝統的な市場の風景から着想を得た本作が「You are Me」の中心となり、分け合い、共有することによるエコシステムをつくりだします。
※おすそわけ参加
…むかし旅先で買ったお土産、気に入っていたけど使わなくなった日用品などぜひおすそわけを持って足をお運びください。
※「You are Me」インフォメーションセンターとして、MAPの配布や鑑賞のご案内も行っています。
B.地球の鳥かご(Birdcage of the Earth)
場所:さるさわ遊歩道
ジャワ島の路上にたくさん吊られている鳥かご。
ジャワの職人がつくった鳥かごの布を地球の柄に差し替え、商店街から一歩入った路地に「地球の鳥かご」を吊り下げられています。
すべての生物を包むケージ(籠/檻)とも言える地球のイメージを用いることで人間と動物の間にある所有の関係を捉え直します。
C.ノーウェア・オアシス(NOWHERE OASIS)
場所:餅飯殿センター街周辺
古都ジョグジャカルタに点在する移動式屋台「アンクリンガン」が奈良の商店街に出現。
ジョグジャカルタの路上風景がプリントされた特製シートで覆われた屋台はインドネシアのインスタントドリンクを飲みながらくつろぐ場となり、奈良の路上に「どこにもないオアシス」を生み出します。
製作:フェスティバル/トーキョー
D.ロスト・ターミナル(LOST TERMINAL)
場所:ならまちセンター芝生広場
インドネシアの路上を走る三輪人力車「ベチャ」をモデルに現地の職人と乗り物を製作。
それを奈良まで輸送し、「失われた発着場」を作ります。
北澤は、人びとが実際にこの乗り物に乗れる状況を生み出していくことで、かつて日本にもあった、活気に満ちあふれる路上の風景を描き出そうとしています。
E.ひとときのミュージアム(MOMENTARY MUSEUM)
場所:平城宮跡 朱雀門ひろば
平城宮跡でアルファベットが描かれた凧を参加者みんなで飛ばし、風景に「ひととき(momentary)」のメッセージを掲げます。
ジャカルタ製の凧は上げることすら難しく、メッセージが楽しくも儚くも浮かび消える様子は、ジャカルタの即興的で混沌とした文化への賛美を視覚化しています。
申込:公式ウェブサイトからお申し込みください。
定員20名。先着・事前申込優先。参加無料。
北澤潤ドローイング展
日時
2020年1月10日(金)~2月1日(土)11時~23時30分
会場
mellow cafe(奈良市小西町1-18 axe unit 1F)
(関連イベント)ベチャ&人力車の試乗会
日時
2020年1月25日(土)10時30分~12時
集合
ならまちセンター芝生広場
ベテラン車夫の西條功也(観光人力車 やまと屋奈良)と北澤潤による、人力車とベチャそれぞれの仕組みや歴史、魅力についてのトークの後、実際に乗り方を乗り比べてみます。
「You are Me」プロジェクトメンバー
期間中は、北澤とともに共同でプロジェクトを行うメンバーが、インドネシアと国内から集い、奈良に滞在しています。
アーティスト、建築家、アートマネージャー、コーディネーター、インストーラーといったさまざまな専門性を持ったメンバーが、その立場や国籍を越えた集団として、「あなたはわたし」を体現しながらプロジェクトを盛り上げていきます。
北澤潤(Jun Kitazawa)
美術家。ジョグジャカルタを拠点に活動。さまざまな国や地域でのフィールドワークを通して「ありえるはずの社会」の姿を構想し、多様な人びととの立場を越えた協働によるその現実化のプロセスを芸術実践として試みる。
2016年、米経済史Forbes「30 Under 30 Asia」アート部門選出。
アニーサ・プトゥリ・チンデラカシ(Annisa Putri Cinderakasih)
コミュニティとの協働や参加型のプロジェクトに関心をもち、「Frog House Community Space」などで数々の建築プロジェクトを手がける。
自身によるプラットフォームAmbara Kembaraとしても活動。
ムニフ・ラフィ・ズディ(Munif Rafi Zuhdi)
主に版画を軸にした作品を制作している。
2019年には、「Pekan Seni Grafis Yogyakarta」(ソノブドヨ博物館、ジョグジャカルタ)や「Storytelling Collective」(Synesthesia、ニューヨーク)などに参加。
エレオノラ・A・ユアニタ(Eleonora A. Yuanita)
アートマネジメントを専門とし、ジョグジャカルタでさまざまなアートイベントやギャラリーの運営に携わりながら、アートと他分野が重なる領域で仕事をし続けている。フリーランスの翻訳家としても活動。
ミヤタユキ(Yuki Miyata)
芸術家、コーディネーター、ディレクター。
2013年に茨城県常陸太田市水府地区に移住し、様々な領域を横断し活動している。
ロクロクリン管理人。「水府コイノボリプロジェクト」「芸術会議」「井戸端アート教室」ディレクター。
十和田市現代美術館/普及事業マネージャーなど。
津田翔平(Shohei Tsuda)
現代美術家、実験建築家、グラフィックデザイナー、ノイズレーベルUNNOISELESS主宰。
空間における個人の存在を探求する実験や、既にそこに在る事象を志向/拡張することで意識と無意識を反転させるアーティスト。
その作品群には、一貫して解体/測量/再構築といわれる建築的要素が含まれている。
菊池政也(Masaya Kikuchi)
菊池建築工業三代目棟梁。2013年よりアーティストと関わるようになり、美術館や地方芸術祭などで共同制作を重ねてきた。
主な仕事に、水戸芸術館「藤森照信展―自然を生かした建築と路上観察」、十和田市現代美術館「ウソから出た、まこと」、KENPOKUART2016など。
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