TOFASがブラジル連邦共和国パラナ州 奨学金プロジェクトに採用決定
~ パラナ州50都市 公立学校の生徒へTOFASを提供 ~
1.TOFAS導入の背景
ブラジルにおいては、ITなどの技術職の需要が高まる一方、これに対する人材が不足しており、労働力の不均衡が課題となっています。特に教育が遅れている地域では技術職への就職の機会がさらに限られるため、若者が地元や州から離れる傾向があり、この状況の改善が急務でした。パラナ州では上記課題に対応するため、地方の若者に高度な技術教育と実践的なスキルを提供することを目的としたTalento Tech-PR(タレント・テックプロジェクト)と呼ばれる奨学金プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトの参加者には奨学金に加え、大学の講師や企業の専門家から専門的なコースが提供されます。基本的なITスキルから実践的なアプリケーションの開発まで学び、若者が地元で技術職のような職業に就けるよう人材育成を推進し、州全体の経済的及び社会的発展に大きく寄与することが期待されています。そうした中、生徒⼀⼈ひとりの学力を可視化し、コースの習熟度分析や、さらには奨学金の提供にグローバルかつニュートラルな尺度を活用したいというパラナ州の想いが当社プロダクトと合致し、TOFAS導入に至りました。
2.パラナ州政府との提携について
2024年6月、ブラジルのパラナ州クリチバ市にて、株式会社スプリックス 海外事業部 野村 大と、パラナ州 カルロス・ロベルト・マッサ・ジュニオール(Carlos Roberto Massa Junior)知事による調印式と、プロジェクトリリースの式典が行われました。式典には、イノベーション・近代化・デジタル改革局、企画局、教育局、科学技術高等教育局、アラウカリア財団、およびポンタ・グロッサ州立大学(UEPG)等の代表者や州議員に加え、50の自治体の関係者や学生など約300名が出席しました。
写真上:パラナ州知事 カルロス・ロベルト・マッサ・ジュニオールとの調印の様子
写真下:同式典の様子
出典:パラナ州政府サイトより
3.式典におけるコメント
カルロス・ロベルト・マッサ・ジュニオール 知事
・このプロジェクトはブラジル最大の技術・イノベーション分野の新しい才能を育成するものであり、地域の発展と都市での雇用機会の質の向上という効果を期待しています。また、州政府が踏み出す大きな一歩として、単なる教育にとどまらず、イノベーション市場の促進を通じて、パラナ州の最も発展指数が低い都市の発展にも貢献する考えです。
・現在、ブラジルの技術分野には50万以上の職の需要があり、州にとってはこの分野で高度に資格を持った労働力を育成する機会を作ることが急務です。若者を迅速に労働市場へ参入させ、企業は新しい労働者の需要を満たし、州内で尊厳のある仕事に就くことができます。
・これらを踏まえた際にTOFASは大変有用であり、本提携を起点として、日本政府およびスプリックスとの連携により、幅広い分野での教育サービスの改善につなげていきます。
株式会社スプリックス 野村 大
・ブラジルでは、教育分野のトップランナーと言われるパラナ州政府が、州を挙げて展開するこのプロジェクトに参加できることを光栄に思います。このプロジェクトがブラジルの未来を担う学生たちの成長を促し、パラナ州のIT人材の育成に貢献していきたいと考えます。
・このプロジェクトの参画が契機となり、他プロジェクトへの展開や他州への拡大、初等教育を含む評価や学力育成の支援といった広範なサービス提供を目指す第一歩となることを期待しています。そして、ブラジルの若者たちに豊かな選択肢を提供できることを心から願っています。その結果として、日本とブラジルの関係をさらに深める一助となれば、大変光栄です。
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