【mederi調査】SRHRをテーマに、妊娠や出産に関する自己決定に関する調査を実施
妊娠や出産を自己決定する際に参考にしているのは、1位「親の意見」、2位「友人の妊娠/出産」、3位「友人の意見」、4位「SNSでの情報」という結果に
『SRHR』は、Sexual Reproductive Health and Rights(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)を示す言葉で、「性と生殖に関する健康と権利」のことを指しています。私たち一人ひとりには自分自身の生き方を決める権利があり、全ての人の性と生殖に関する心と体の健康を保証するという考え方です。
・セクシュアル・ヘルス:自分の性に関することについて、心身共に満たされ、社会的にも認められていること。
・リプロダクティブ・ヘルス:自分の性や生殖に関わる全てのことについて社会的に認められ、本人も心身ともに健康であること。
・セクシュアル・ライツ:自分のセクシュアリティを自分で決める権利のこと。
・リプロダクティブ・ライツ:子供を産むか産まないか、いつ産むかなどを自分で決める権利のこと。
※今回は妊娠や出産に関するテーマに絞って調査を実施
【調査結果サマリー】
『SRHR』という言葉を知っているという認識率は1.5割未満。
『SRHR』が意味するものへの認識は、「自分の身体は自分のものでありプライバシーが尊重されること」「性的指向やジェンダー自認は自由に定義できること」「子どもを持つかどうかは自分で決めることができること」など。
これまで自己決定をしたことがあると認識しているカテゴリは、1位「結婚」(99名)、2位「パートナー」(90名)、3位「妊娠」(69名)。
妊娠/出産に関して、約8.5割が自己決定できる/したい/できたと回答。
妊娠/出産に関して自己決定できない/できなかった理由は、「世の中のルールがあるように感じるため」「予期せぬ妊娠・出産だったため」など。
妊娠/出産に関して自己決定するにあたって参考にしたのは、1位「親の意見」(56名)、2位「周りの友人が妊娠/出産しているかどうか」(40名)、3位「友人の意見」(39名)、4位「SNSでの情報」(36名)。
約半数が「いつどのように妊娠/出産するかを女性自身で決められる/決めやすい社会だと思わない」と回答。
約半数が「子供を持つかどうかを女性自身が自分で決められる・決めやすい社会だと思わない」と回答。
【調査の背景】
「性と生殖に関する健康と権利」と訳される『SRHR』という考え方について、「妊娠/出産における自己決定」にフォーカスし、認識率などの浸透状況および理解度を測るとともに、現代女性を取り巻く環境や課題を把握することを目的に、本調査を実施いたしました。
【調査データ詳細】
1. 『SRHR』という言葉を知っているという認識率は1.5割未満。
63%の方がSRHRと言う言葉を聞いたことがないと回答。聞いたことがあるが、良く知らないと回答した方は23.4%。全体の8.5割以上の方がSRHRという言葉の意味を知らない・理解していないということから、国内ではまだ馴染みのない言葉であり、啓蒙が必要であることが読み取れます。
2. 『SRHR』が意味するものへの認識は、「自分の身体は自分のものでありプライバシーが尊重されること」「性的指向やジェンダー自認は自由に定義できること」「子どもを持つかどうかは自分で決めることができること」など。
「SRHRをどんな意味として認識しているか?」という質問に対しては、自分の身体は自分のものでありプライバシーが尊重されること(15名)、性的指向やジェンダー自認は自由に定義できること(10名)、子どもを持つかどうかは自分で決めることができること(10名)と回答。『SRHR』とは、「性と生殖に関する健康と権利」という意味の言葉であり、身体、性的嗜好、恋愛、ジェンダー自認、妊娠、出産など様々な領域に関して、心身ともに満たされ健康にいられることや自分で決められる権利があることを意味するため、今後より多くの方に言葉とともにSRHRの考え方が普及していくことを望んでいます。
3. これまで自己決定をしたことがあると認識している分野は、1位「結婚」(99名)、2位「パートナー」(90名)、3位「妊娠」(69名)。
「いままで自己決定をしたことがあると思うもの」として、結婚するかどうか(99名)、パートナー(90名)、妊娠するかどうか(69名)が上位となりました。自由恋愛・結婚のもと、多くの女性が恋愛・結婚・妊娠を自己決定できていると感じていると言えます。
4. 妊娠/出産に関して、約8.5割が自己決定できる/したい/できたと回答。
「妊娠/出産に関して自己決定できると思うか?」という質問に対して、「不安を感じているが自己決定したい」が36.4%、「実際に自己決定できた」が28.6%、「自己決定できると思う」が20.8%という結果となりました。「自己決定できた/できる」がおよそ半数程度を占めており、妊娠や出産に関して自己決定できる権利をもっていると感じられている女性が多いことが読み取れます。
5. 妊娠/出産に関して自己決定できない/できなかった理由は、「世の中のルールがあるように感じるため」「予期せぬ妊娠・出産だったため」など。
「妊娠/出産を自己決定できない/できなかった」理由として、世の中のルールがあるように感じるため(6名)、予期せぬ妊娠・出産だったため(5名)という回答が挙げられました。加えて、親からの意見やメディアおよびSNSからの情報によりプレッシャーを感じるという回答もあり、妊娠・出産における自己決定において、周囲からの影響を受けていることが読み取れます。
6. 妊娠/出産に関して自己決定するにあたって参考にしたのは、1位「親の意見」(56名)、2位「周りの友人が妊娠/出産しているかどうか」(40名)、3位「友人の意見」(39名)、4位「SNSでの情報」(36名)
妊娠/出産に関して自己決定するにあたって参考にしたのは、親の意見(56名)、周りの友人が妊娠/出産しているかどうか(40名)、友人の意見(39名)、4位「SNSでの情報」(36名)となり、周囲の友人の妊娠/出産状況や意見と並んでSNSにおいて日頃から触れている情報の影響を受けやすい状況にあることが明らかとなりました。
7. 約半数が「いつどのように妊娠/出産するかを女性自身で決められる/決めやすい社会だと思わない」と回答。
自分自身の妊娠・出産に関して「自己決定する権利がある」と感じている女性が多い一方で、「いつどのように妊娠/出産するかを女性自身で決められる/決めやすい社会だと思いますか?」という質問に対しては、半数以上が「思わない」と回答。妊娠/出産にまつわる社会的な支援制度の不足や、女性のライフステージとキャリアの両立の難しさなど、現代女性が抱える課題がその背景として考えられます。
8. 約半数が「子供を持つかどうかを女性自身が自分で決められる・決めやすい社会だと思わない」と回答。
「子供を持つかどうかを女性自身が自分で決められる・決めやすい社会だと思いますか?」という質問に対しても、「思わない」と回答した方が約半数にのぼる結果となりました。今後、こうした結果の背景にある社会課題や女性たちが抱える心理的要因に着目するのとともに、その解消・改善に向けた取り組みが求められていることがうかがえます。
mederiでは引き続き、より女性が生きやすく暮らしやすく、働きやすい社会を実現するフェムテックカンパニーとして、すべての女性が自分の体のことをきちんと知り、大切に愛でられるよう、安心・安全を追い求めるともに、心と体のバランスを整えるためのサービスを展開してまいります。
【調査概要】
・調査テーマ:SRHRに関する意識調査
・対象人数:154人
・調査対象:mederi公式Xアカウント( https://x.com/mederijp )のツイート閲覧者
・調査期間:2024年4月15日〜4月30日
・調査方法:アンケートフォームを用いたSNS(X)調査
※本リリースの調査結果をご利用いただく際は、必ず【mederi調べ】と明記ください。
■mederi Pill(メデリピル)について
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※診療やピルの処方等は保険適用外・自由診療であり、医療機関に所属する産婦人科の医師が行います。
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・設立日:2019年8月1日
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