約70の国と地域でファスニング事業を展開するYKK、図面データ活用クラウド CADDi Drawer を導入
新しい技術を取り込み、サプライチェーン改革を目指す
■ 課題と導入背景
1934年の創業以来、創業者の企業精神である「善の巡環」に基づき、日本のファスナー製造をリードしてきたYKKは、現在約70カ国/地域で事業を展開しています。同社の第6次中期経営計画(2021年度~2024年度)におけるビジョンを「技術に裏付けられた価値創造」とし、不確実性が増す世界情勢や事業環境の変化に柔軟に対応することを重視しています。
その一環として、「柔軟なサプライチェーンの構築」に取り組んでいます。これは、欧米を中心に高まるサステナビリティへの要請や、EC取引の活性化による製品 ライフサイクルの短期化など、製造業の外部環境が大きく変わっていることに対応するためです。
YKK製造・技術本部 機械製造部は、上記課題の解決に向けて CADDi Drawer の導入を決定しました。CADDi Drawer を通じて図面をデジタル化し関連データを紐付けることで、工程設計業務の効率化と品質・調達力の向上を図るとともに、ソーシング戦略を強化します。社内製作を中心としてオペレーションを進めてきましたが、取引先との協業関係を構築していくことを目指す中で、YKKでは、今後も新しい技術を取り込みながらサプライチェーン全体の改革に取り組み、ものづくりの現場力や開発・改善・改良の創造性を高めていきます。
■ CADDi Drawer(キャディドロワー)について(https://caddi.com/drawer/)
CADDi Drawer は蓄積された図面データの検索・利活用を可能にし、調達原価低減・業務生産性の向上などを実現するサービスです。当社の祖業である部品調達プラットフォーム CADDi Manufacturing で培った高度な図面 解析技術を活かして開発されました。図面に記載されている寸法、記号、テキストなどの情報を自動で読み取 り、構造化されたデータとして蓄積。図面データを独自のアルゴリズムで解析し、二次元の図面に描かれている 形状の特徴をもとに、三次元での類似性の高低を判定し必要な図面を探しだす類似図面検索機能を搭載していま す。2024年夏にはサプライチェーンデータの資産化を促進するAI見積クラウド CADDi Quote を CADDi Drawer の新アプリケーションとして提供予定、製造業の見積活動の高度化を実現します。
■ キャディ株式会社について( https://caddi.com/)
キャディは「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに、製造業の要である調達領域のイノベー ションに挑んでいます。部品調達プラットフォーム CADDi Manufacturing では、メーカーの図面を独自のテクノロジーを駆使して解析し、品質・納期・価格が適合する加工会社を世界中から選定。製造・検査・納品を一貫して担い、サプライチェーン変革のパートナーとして支援します。2022年6月に図面データ活用クラウド CADDi Drawer の提供を開始。図面を独自のアルゴリズムで解析し、形状・材質・部品名などから、必要な図面を瞬時に検索。図面データの活用を軸に、DXの実現を支援します。現在日本をはじめ、ベトナム・タイ・アメリカに進出し、世界9拠点で事業を展開しています。2023年7月にシリーズC資金調達を発表し、累計調達額は217.3億円にのぼります。
<会社概要>
本社所在地: 東京都台東区浅草橋4-2-2 D'sVARIE浅草橋ビル(総合受付6階)
代表者 : 代表取締役 加藤勇志郎
設立 : 2017年11月9日
資本金 : 1億円(資本準備金含み、217.2億円)
事業内容 : 図面データ活用クラウド CADDi Drawer および 部品調達プラットフォーム CADDi Manufacturing の開発運営
URL : https://caddi.com/
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