戦略的イノベーション創造プログラムにおいて 北海道大学および北海道教育大学と共同で 「創造的思考力」を基盤とした基礎的な教育コンテンツの開発に取り組みます。
本研究は、吉野正則特任教授(北海道大学 産学・地域協働推進機構 社会・地域創発本部)を研究代表者とする「自分らしく生き、自分の意志で決定できる社会をつくる学びの北海道モデルの構築と展開」を研究題目とし、その基礎的素養として、本学の美術・デザインの学びを通して得られる力「創造的思考力」を展開、実装する仕組みを研究し社会実装を目指します。
本学は2019年、新たな美大の学びとして、クリエイティブイノベーション学科および大学院クリエイティブリーダシップコースを開設し、社会実装の学びを実現する拠点として市ヶ谷キャンパスを整備してきました。本研究においては本学が90年以上にわたる造形教育で得た教育資産に加え、市ヶ谷キャンパスにて行われた教育・研究活動を更に広げ、対象を大学生、大学院生にとどまらない教育コンテンツ開発を行います。
具体的には、以下の研究、活動を予定しています。
アート思考プログラムアプローチ
本学が開発している「価値創造人材育成プログラム」(以下VCP)を、本研究の対象向けに開発・展開し、社会実装を行う。
課題探究型アプローチ
創造的思考力を兼ね備えた本学大学院生・学部生とともに、子供向け創造性教育育成プログラムの開発と、フィールドリサーチを行う。
創造性教育アプローチ
長谷川研究室を中心に、本学大学院生の研究成果を活用し、初等中等教育向けの創造性育成ワークショップを開発・展開する。
なお、本研究は北海道大学および北海道教育大学と連携し、地方におけるVCP展開について実証実験するとともに、地方で活動する本学卒業生を中心としたクリエイティブ人材との連携を強化することも目指します。
戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)とは
内閣総理大臣及び内閣を補佐する「知恵の場」として平成26年より内閣府の事業として取り組まれています。現在、第3期となり14の課題に取り組んでいます。本研究が関わる「ポストコロナ時代の学び方・働き方を実現するプラットフォームの構築」においては、2030年までにSociety5.0を生きる人材に必要な「新たな『学び』をデザインし、生涯にわたって自らの生き方を主体的に考え、他者の異なる価値観を認め、他者と協働し、社会の中で自らを活かすことができる「場(プラットフォーム)」の構築を目指すとともに、時間や場所にとらわれず、誰もが自らが望む学び方・働き方を選択できる環境を整備す
ることによって、Society 5.0を生きる一人ひとりが、多様な幸せ(well-being)を実現できるフラットな社会を達成することを目的としています。
「価値創造人材育成プログラム」(VCP)とは
デザイン思考やアート思考といった特定の思考法にとらわれず、本学が90年以上続けてきた造形教育で得た知見を最大限活用し、「創造的思考力」を涵養するとともに、多様な視点を調和・統合させることを通じて、新たな関係性を⾒いだすプログラムです。
VCPの一環として、社会人向けプログラム(履修証明プログラム)「VCP School」を展開し、新規事業を創出するための視点や考え方を得ることを目的とし、60時間(10日間)のプログラムを行っています。
本研究を通じて、社会人だけでなく、様々な対象に合わせたプログラム展開を行います。
本件に関するお問い合わせ先
武蔵野美術大学 市ヶ谷キャンパス事務室
ichigaya_campus@musabi.ac.jp
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