「恋人たちの日」は古い? 60.9%は“これまでの日本のバレンタインデー文化”に否定的
日本トレンドリサーチ・バレンタインデーに関する調査
日本トレンドリサーチ(運営会社:株式会社NEXER)は、「バレンタインデー」に関するアンケートを実施し、結果をサイト内にて公開したので紹介します。
■「本命」へのバレンタイン、20代以下は「手作り派」が38.5%、30代以上は「既製品」か「何もしない」方が多い
2月14日はバレンタインデーです。
去年に引き続き今年もコロナ禍のバレンタインデーとなりそうです。
今年のバレンタインはどのくらいの方が「本命」の人、「義理」の人にプレゼントを贈るのでしょうか。
バレンタインデーといえば日本では“女性から男性へ贈る”のが一般的ですが、今回は性別を問わず、あえて男女両方に聞いています。
“女性から男性へチョコレートを贈る”日本のバレンタインデー文化について、全国の皆さんはどのように考えているのでしょうか。
今回は、全国の20代以下~70代以上の男女100名ずつ、計600名を対象に「今年のバレンタインデー」に関するアンケートを実施しました。
※本プレスリリースの内容を引用される際は、以下のご対応をお願いいたします。
・引用元が「日本トレンドリサーチによる調査」である旨の記載
・「日本トレンドリサーチ」の該当記事(https://trend-research.jp/12455/)へのリンク設置
・株式会社NEXER(https://www.nexer.co.jp)へのリンク設置
「バレンタインデーに関するアンケート」調査概要
調査期間:2022年2月2日~2月8日
質問内容:
質問1:あなたには現在、意中の人がいますか?
質問2:今年のバレンタインデーでは、意中の人(=「本命」の人)に何をしますか?
質問3:今年のバレンタインデーは、本命以外のいわゆる「義理」の人に何をしますか?[複数回答可]
質問4:「本命」「義理」、どちらの相手にも「何もしない」と回答した方に質問です。バレンタインデーで何もしない理由があれば、教えてください。
質問5:コロナ禍のバレンタインデーでコロナ対策として考えていることがあれば、教えてください。
質問6:日本でバレンタインデーは「女性から男性へチョコレートを贈る」というのが定番となっています。この日本のバレンタインデーの文化について、あなたの考えにもっとも当てはまるものを選んでください。
質問7:その回答の理由を教えてください。
集計対象人数:600名(20代以下・30代・40代・50代・60代・70代以上の各年代100名ずつ)
調査対象者:男女
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
■今年のバレンタインデーは何をしますか?
まずは、“本命チョコ”について聞いていきましょう。
現在意中の人(=「本命」の人)がいるか聞きました。
34.5%の方が「いる」と回答しました。
この回答を年代別に集計した結果、以下のようになりました。
40代以下では本命の人が「いる」方が多く、特に20代以下の方は半数以上が「いる」と回答していました。
今年のバレンタインデーは、「本命」の人に何を贈る方が多いのでしょうか。
「何もしない」という方が最も多く37.7%でした。
しかし、それ以外の62.3%の方は「本命」の人へ、手作りや既製品のお菓子などを贈る予定があるようです。
この回答を年代別に集計したところ、以下のようになりました。
20代以下の方は「手作りのチョコレート・お菓子を渡す」が最も多く、38.5%でした。
一方、30代以上の方は、「既製品のチョコレート・お菓子を渡す」もしくは「何もしない」が最も多くなりました。
また、お菓子やチョコ以外の「その他のプレゼントをする」と回答した方に何をプレゼントをするのか聞いたところ、以下のような回答がありました。
バレンタインデーで「本命」の人に何をプレゼントするのか教えてください
- 夫に足のマッサージをします。(40代・女性)
- ちょっとお洒落なレストランでディナーの予約入れました。(70代・女性)
- アクセサリーか服をプレゼントする。(60代・男性)
- 愛をプレゼント。(50代・男性)
- ゴルフの小物を贈ります。(50代・女性)
- 旅行をプレゼントする。(50代・男性)
- 花束を送る予定。(30代・男性)
■約7割の方が、「義理」の人には「何もしない」
続いて、“義理チョコ”についても聞いていきましょう。
本命以外のいわゆる「義理」の人に何をする予定か聞きました。
69.3%と約7割の方が「義理」の人には「何もしない」と回答しました。
今年のバレンタインデーは、本命以外の「義理」の人には何もしない方が多いようです。
こちらも「その他のプレゼントをする」と回答した方に何をプレゼントをするのか聞きました。
バレンタインデーで「義理」の人に何をプレゼントするのか教えてください
- ハンカチ。(10代・男性)
- メッセージを送る。(50代・女性)
- 食事をご馳走する。(50代・男性)
- 一緒に出かける。(20代・男性)
- お酒をプレゼントする。(40代・女性)
「本命」の人にも「義理」の人にも「何もしない」と回答した方に、理由について聞きました。
「本命」の人にも「義理」の人にも「何もしない」理由
- バレンタインの日以外に、感謝の気持ちとしてプレゼントしているから、バレンタインの時に特別にはしていないです。(40代・女性)
- 学生の時はあげていたけど、大人になり結婚もしてるのでバレンタインに特別なことはあまりしない。(30代・女性)
- このご時世なのでそもそも会えるか分からないし、気にされる方がいると思うから。(20代・女性)
- 今年は感染の恐れがあるのと、直接何かを贈るのが恥ずかしいから。(20代・女性)
- テレワークだから。(50代・男性)
- コロナで会えない。(60代・男性)
- お返しに期待してしまって気疲れするから。(40代・女性)
- 本命はチョコレートが食べれないし遠方に住んでいるため。以前は会社での義理チョコがありましたが、もう何年も前に廃止になりました。(50代・女性)
- 男なので、くれる人がいればホワイトデーでお返しする。(50代・男性)
- コロナが蔓延しているから。(60代・女性)
「男性だからバレンタインは何もしない」という意見や、「コロナの感染が怖い」という意見が多くありました。
コロナ禍におけるバレンタインデーでは、気軽に会うことが難しく、テレワークのため「何もしない」という方がいるようです。
続いて、コロナ禍のバレンタインデーでコロナ対策として考えていることがあるかについても聞いてみました。
コロナ対策として考えていること
- あんまりデパートの人混みに行かずに手作りで作る。(20代・女性)
- 一口で食べれる様なチョコレートにするつもりです。(50代・女性)
- 会社で複数の人へのおとりくださいシステムにするときには個包装にする。(40代・女性)
- あまり義理チョコを人に渡さない。手作りチョコは絶対渡さない。(50代・女性)
- 家族以外には手作りはやめて既存のものにする。(40代・女性)
- アルコール消毒する。(30代・男性)
- 何もしないのが一番安全だと思う。(50代・女性)
- LINEギフトなどでバレンタインを楽しみたい。(20代・女性)
- オンラインショッピングでお菓子を注文して配達してもらうか、ラインギフトでスターバックスコーヒーのチケットを送る。(50代・男性)
- 用事を済ませたら直ぐに帰る。(50代・男性)
「デパートなど人ごみに行かない」「手作りをやめる」「お菓子を配達してもらう」などの意見がありました。
また、「LINEギフトなどを活用する」という意見もありました。
■“女性”は半数以上がお菓子などを「贈る」、一方“男性”は7割以上が「何もしない」
今回は、性別を問わずバレンタインデーに贈り物をするかについて聞いてきました。
冒頭でも書いた通り、日本でのバレンタインデーは「女性から男性へチョコレートを贈る」というのが定番になっています。
実際に、質問2と質問3でお菓子を渡す等何らかの贈り物を「する」と回答した方の男女比はどのくらいなのでしょうか。
本命または義理の人に何かしら贈るという方を「贈り物をする」、それ以外(本命が「いない」、本命がいるが「何もしない」、義理の人にも「何もしない」)の方を「何もしない」として集計し男女別にした結果、このようになりました。
女性は53.3%と半数以上が「贈り物をする」ようです。
一方で、男性は71.3%と7割以上の方が「何もしない」と回答しました。
やはり、バレンタインデーは「女性から贈る日」というのが定番になっているようです。
このような日本のバレンタインデーの文化についてどのように感じているか聞きました。
「このまま続いてよい」という方が最も多く、39.2%でした。
一方で、34.7%の方は「やめたほうがよい」、26.2%の方は「変化が必要」と回答していました。
合わせると60.9%の方は日本のバレンタインデーについて否定的な意見があるようです。
それぞれの回答の理由についても聞いたので一部を紹介します。
「このまま続いてよい」回答理由
- ちゃんとホワイトデーもあるんだし、変える必要がないと思う。(10代・女性)
- 職場等の人間関係が和らぐイベントなので。(70代・男性)
- 気持ちを女性から伝えるのがよいとおもうから。ずっと続いているので今さら変える必要はないとおもう。(40代・女性)
- 海外では男性から女性への風習がつよいが、日本特有のよさがあるとおもう。(20代・女性)
- 女性が主体になるイベントがあっても良いと思う。(50代・女性)
- バレンタインだからという理由で勇気をもらえるし、私にとっていいきっかけになってるから。(10代・女性)
- 「やめろ」という理由もなく、無くなるとマンガのネタがなくなる。やりたい人がいるのならやればいいじゃない。(30代・男性)
- あげる方ももらった方も嬉しい。2月、3月のイベントがあるのも楽しみの一つだから。(20代・男性)
- 世の中にお金が回る流れが作れるから。要するに経済的に見れば良いのでは?(50代・男性)
- 普段売っていないチョコレートが売り出されるから、自分で食べてみたいチョコを買うことができるから。(50代・女性)
- ときめくイベントだから。(30代・女性)
「やめたほうがよい」回答理由
- 余計な人間関係を生んでしまうから。誰もがハッピーになるとは限らないイベントは極力省くべき。(30代・男性)
- 義理がほとんどで年賀状と同じようになってきた。(70代・男性)
- もらえずに悲しい思いをする人もいるから。(50代・男性)
- あげる方ももらう方も気を使わなくてはいけないので、そういった要らぬ気遣いは無くしてもいいと思うから。(30代・女性)
- お菓子屋さんの戦略にのせられている気がします。(60代・女性)
- 何にしろ、バレンタインデーがある限り義理チョコがなくならないから。お金の無駄。(50代・女性)
- お中元とかお歳暮と同じで無駄なやりとりだと思う。(40代・女性)
- その日だけ「女性に」なった感じがして嫌。(50代・女性)
- ホワイトデーが面倒くさい。(50代・男性)
- 記念日を設けず思いついたときに心を込めてプレゼントした方が良い。チョコレートにこだわらない方が選びやすいです。(70代・男性)
- お金がかかるし、貰えない人もいるから。(50代・女性)
- チョコなりプレゼントなりの購入を強制されるのは気に入らない。(30代・男性)
- 昔の女性は気弱だっただろうが、現在の女性は違うと思います。今は女性のほうが積極的に気持ちを伝えるので、そのような習慣は無くても良いのではないか。(70代・男性)
- 恋人がいない人間からしたら罰ゲーム。(40代・男性)
- チョコレート業界が考えたイベントだと思うので乗っかってチョコを買うのは馬鹿らしい。(60代・女性)
「変化が必要」回答理由
- バレンタインとホワイトデー逆にして男から先に告白してほしい。(30代・女性)
- いつまでも同じでないほうが良い。(70代・男性)
- お菓子メーカーの策略だと思うからチョコレート以外でも良いのでは?(50代・男性)
- ホワイトデーを待たずに、男女間でプレゼント交換した方が良いと思う。(70代・男性)
- 義理チョコなどは面倒なので、お返しも大変だと思うのでやめた方が良いと思う。(70代・女性)
- 「女性から男性にチョコレートを渡す日」という風習は歴史として残っていいけれど、言葉としては「好きな人にチョコレートを渡す日」と、より多くの人に当てはまるように変わっていくべきだと思ったから。(20代・女性)
- チョコばかり貰っても困る。(80代・男性)
- 変化が必要というより実際に自分用にチョコを購入している人もいたりするので徐々に変わっていくと思います。(60代・男性)
- キリスト教では男性から女性にプレゼントをするもので、本来の意味と違うから。(40代・女性)
- 女性、男性にこだわらず、告白したい人にあげれば良いと思う。(40代・女性)
「このまま続いてよい」と回答した方からは、「女性から告白するきっかけになるので良いと思う」「楽しくてときめくイベントだから残してほしい」「普段売ってないチョコレートが購入出来て嬉しい」という意見がありました。
一方で、「やめたほうがよい」と回答した方からは、「義理がほとんどで年賀状と同じようになってきた。」「何にしろ、バレンタインデーがある限り義理チョコがなくならないから。」という声が挙がっていました。
ただの慣習のようになってしまい、気持ちが伴ってない方も多いのかもしれません。
「変化が必要」と回答した方からは、ジェンダーレスの観点から、「女性から男性へ贈るのをやめたほうが良い」という意見が多くありました。
また、「義理チョコの文化をやめたい」「チョコ以外も普通に贈れるようになってほしい」という意見も多くありました。
■まとめ
今回は、2022年のバレンタインデーについてアンケートを実施しました。
今年は、「本命」の人に対しては、62.3%の方が手作りや既製品のお菓子などを贈るようです。
一方で、「義理」の人へは69.3%と約7割の方が「何もしない」と回答しました。
コロナ禍で会いづらいことやテレワークをしていることから「何もしない」方が多いようです。
日本のバレンタインデーの文化については、「このまま続いてほしい」方がいる一方で、「やめたほうが良い」「変化が必要」だと感じている方も少なくないようです。
本プレスリリースの内容は、弊社運営サイト「日本トレンドリサーチ」にて公開しております。
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【株式会社NEXERについて】
本社:〒171-0014 東京都豊島区池袋2-43-1 池袋青柳ビル6F
代表取締役:宮田 裕也
Tel:03-6890-4757
URL:https://www.nexer.co.jp
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