“団地の一室を活用してみんなが集う食堂にする”取組みが『第8回健康寿命をのばそう!アワード』で「厚生労働大臣 優秀賞」 を受賞!
■団地の一室が、住民・地域とのつながりの場に
公社賃貸住宅では単身高齢者が増加(2013年から5年間で1.3倍)しており、高齢者などの孤食・くらしの孤立化を防ぎ、お住まいの方の健康寿命の延伸に寄与する施設・機能を団地内に導入することを検討していました。また、社会的課題である空き室問題へのアプローチ策として、公社賃貸住宅の空き室の有効活用についても検討していました。
そこで、NPO法人と連携し、団地の一室を住民や地域の方が集って楽しく食事ができる場を設けることで、健康寿命の延伸に繋げる取組みを行うに至りました。
■『第8回健康寿命をのばそう!アワード』の概要
健康増進・生活習慣病予防推進に資する優れた取組みを行っている企業・団体・自治体を表彰し、他の規範となる取組みを奨励・普及することにより、健やかで心豊かに生活できる社会の現実を図ることを目的として、厚生労働省及びスポーツ庁が開催しました。
応募件数95件の中から11月11日(月)に7つの受賞候補団体が最終プレゼンテーションを行い、その結果、 “団地の一室を活用してみんなが集う食堂にする”取組みが、厚生労働大臣 優秀賞(団体部門)を受賞しました。
■団地の一室を活用した具体的な取組みについて
①「丘の上の惣菜屋さん『やまわけキッチン』」
公社とSEINが連携し、高齢者等の買い物支援・孤食の防止等を目的に、泉北ニュータウン(堺市南区)にある茶山台団地の一室を活用した、地域に開かれた総菜屋さんです。総菜販売の他にイートインスペースもあり、ご飯を食べながら会話が弾むコミュニティスペースとしても活用されています。2018年11月からのオープン以来、多くの住民や地域の方々にご利用いただいています。
②福祉による地域食堂「杉本町みんな食堂」
公社とチュラキューブが連携し、OPH杉本町(大阪市住吉区)の一室で、障がい者が、団地の高齢者をはじめ地域の方々に食事を提供することで、高齢者の孤立や孤食の防止とコミュニティの活性化を図る、福祉による地域食堂です。食事づくりをしている障がい者福祉施設と連携し、障がい者の働く力を伸ばすとともに、高齢者の孤立・孤食を防止しようと2018年8月にオープンし、現在は、団地にお住まいの方だけでなく地域の大学生などが交わり、コミュニティの場になっています。
◆大阪府住宅供給公社概要
代表者 : 理事長 堤 勇二
所在地 : 大阪市中央区今橋2丁目3番21号
創業 : 1950年6月
事業内容 : 賃貸住宅の管理事業、宅地管理事業、府営住宅の指定管理業務等
基本金 : 3,100万円(全額大阪府出資)
WEBサイト : https://www.osaka-kousha.or.jp/
公社は、国連目標であり、2025 年⼤阪・関⻄万博が達成目標に掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」の実現を目指しています。とりわけ、SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」および目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」の実現に向けて事業展開を⾏っており、関係機関と連携して様々な取組みを進めています。
◆特定非営利活動法人SEIN概要
代表者 : 代表理事 湯川 まゆみ
所在地 : 堺市堺区戎島町5丁9番
設立 : 2004年2月
事業内容 : 市民活動支援事業 コミュニティカフェ運営事業等
WEBサイト : http://www.npo-sein.org/index.html
◆特定非営利活動法人チュラキューブ概要
代表者 : 代表理事 中川 悠
所在地 : 大阪市西区北堀江3丁目6番8号 西青山ビル406号室
設立 : 2012年6月
事業内容 : 高齢者の情報弱者支援事業、障がい者の行動支援事業、地域コミュニティの支援事業、
過疎地の経済促進事業等
WEBサイト : https://chura-cube.com/
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