イベントベースビジョンセンサー（EVS）のリーディング企業Prophesee社が、イメージング製品を多く扱うコーンズテクノロジーと代理店契約を締結

物体の動きに起因する輝度の変化を感知するイベントベースビジョンセンサーの普及をコーンズテクノロジーが後押し

コーンズテクノロジー株式会社

2024年10月7日 13時30分

コーンズテクノロジー株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長西岡和彦）とイベントベースビジョンセンサー(EVS)の開発・提供をおこなうProphesee（本社：フランス、以下プロフェシー社）は、このたび、販売代理店契約を締結したことをお知らせします。

プロフェシー社が提供するイベントベースビジョンセンサー（Event-based Vision Sensor）は、Capture Motion方式ともよばれ、人間の視覚原理を取り入れたセンサーです。イベントベースビジョンセンサーは、従来のCMOSイメージセンサー方式とは異なり、輝度の変化量の大きいピクセルの座標データ(X/Y)・輝度の明暗・時間情報のみを出力するため、センサーから出力されるデータははるかに少なく、消費電力を抑えた条件で利用が可能で、従来アプリの課題解決や新たなアプリ実現に寄与する技術を提供します。

下記動画の左側が従来のフレームベースのセンサー、右側がイベントベースビジョンセンサーでのイメージ例です。（https://youtu.be/vQDmwaLoqRA）

イベントベースビジョンセンサーの活用が、期待されるアプリケーション

プロフェシー社が提供するイベントベースビジョンセンサーの特長を活かした活用例として下記のようなアプリケーションが期待されます。

AR/VR ウェアラブルデバイス

アプリケーション: 近距離トラッキング（眼、手、ジェスチャー）

フォーカスすべき動作対象を絞る事で、高速且つ複雑なデータ処理を必要とするようなアプリケーションにおいて、データ量が少ないため、具現化が容易です。

IoT/エッジ、 AI/スマートホーム

アプリケーション: エッジ検出および分類、スマートドアベル、転倒検知、空間認識/SLAM、TinyMLエコシステム

CMOSイメージセンサーに付随するプライバシー問題に対応。輝度変化のエッジ検出により、人物・場所特定がされないまま、動作・状況モニタを可能にします。

イベントベースビジョンセンサーの評価キットを提供開始

プロフェシー社のベアダイ、カメラモジュール、PCベースでの評価キット（EVK）、SMT32F7上での開発スターターキットは既に供給を開始しています。EVKでは、専用の評価ソフト（Metavision Studio）で、センサーの出力結果をフレームチック画像で確認したり、ノイズ処理等の信号処理や検出エリアの限定等の設定・評価も可能です。

Prophesee GENX320イベントベースビジョンセンサー IC　チップ（左）・評価キット（右）

これまでのイメージセンシングの経験をもとにイベントベースビジョンセンサーの普及を推進

コーンズテクノロジー株式会社は、世界の革新的なテクノロジーを、産業、防衛、通信、科学などの幅広い顧客に提供してまいりました。特に、コーンズテクノロジーが提供してきたCMOS、赤外線カメラ、LiDARなどのイメージングテクノロジーのラインナップにイベントベースビジョンセンサーを加えることで、さらに革新的なソリューションを日本の産業・社会に導入していくことを目指します。

Prophesee 製品紹介ページ