9月3日睡眠の日に「西川 睡眠白書2019」を発表 昨年調査に引き続き日本人の睡眠環境は黄信号
国際基準に照らして「不眠症疑いあり」は特に20~30代に顕著な傾向
<調査結果サマリー>
■調査方法
調査概要:日本人の睡眠に関する意識・満足度調査
調査手法:WEBパネル調査
調査時期:2019年7月4日~7月8日(事前調査) / 2019年7月10日~7月12日(本調査)
調査対象者:全国の18歳~79歳の男女
回収サンプル数:事前調査対象 10,000人 ※居住地別・性年代別人口構成比に合わせて聴取
本調査対象 3,000人 ※事前調査1万人のうち、性年代別人口構成比に合わせて聴取
調査会社:株式会社クロス・マーケティング
■「睡眠白書」全文公開サイトはこちら
https://www.nishikawasangyo.co.jp/company/laboratory/hakusyo/
※最新の2019年版は「睡眠の日」9月3日(火) 0時より、閲覧いただけます。
①アテネ不眠尺度 「不眠症の疑いあり」が半数を上回る
世界保健機構(WHO)が中心になって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」 が作成した世界共通の不眠判定方法「アテネ不眠尺度」の質問に則り、1万人に調査したところ、全体の50.1%の人が 「不眠症の疑いあり」で、前年の49.3%を0.8ポイント上回る結果になった。年代別に見てみると、20代・30代においては平均よりも10ポイント以上多い割合で「不眠症の疑いが高い」という値が出ており、比較的若い世代の睡眠状態が特に良くないことが分かる。
通常、60歳ぐらいになると睡眠時間は短くなり、深い睡眠が減るなど、睡眠の質は低下すると言われている。今回の結果その逆で50代以下の働き盛り、子育て世代の不眠の割合が高くなっている。特に20~30代の不眠の割合が高いことから、加齢に伴う睡眠の質が低下する以上に、社会的なストレスや不安が睡眠に影響を及ぼしている可能性が明らかになった。
②眠りを阻害する要因1位は<将来の悩み>。特に「貯金・収入に関する悩み」が上位
悩み事が原因で眠りにつくことが辛かった時があるか、また、辛かった時がある場合の悩み事の種類について質問したところ、56.6%が何らかの悩みによって眠りにつくことが辛かった時があることが分かった。悩み事で一番多かったのは「将来に関する悩み」で、次いで「健康に関する悩み」、「金銭面での悩み」であった。 更に、「将来に関する悩み」を選んだ人に対してその詳細を聴取したところ、1位は「お金・貯金」、2位は「収入」、3位は「自身の老後」、4位は「健康」となり、主に将来の経済的な不安が良好な睡眠を阻害する一因になっていることが見て取れた。
Q. あなたは悩み事が原因で眠りにつくことが辛かった時はありますか。どのような悩みかお答えください。
(複数回答) (n=3000)
※将来に関する悩みと回答した方(n=678)
睡眠を阻害する悩みについての調査は2018年にも行ったが、昨年同様「将来についての悩み」が多い傾向は変わらない。その内容は「お金・貯金」、「収入」など経済的な不安が原因になっていると思われる項目が多かった。また、年代別での比較では、20~40代で悩みが多い様子が伺え、特に女性では経済的な悩み以外にも「育児の悩み」なども多い傾向があった。睡眠を改善するには「悩み」を取り除くことが大切だが、それは個人の問題だけではなく、その人の置かれている環境も問題であることが本結果から伺える。昨今ブームとなっている働き方改革や家族の協力なども、悩みやストレスを減らして、睡眠の改善や心身共に健康でいるためにも重要であると考える。
③睡眠に対するイメージは「安らぎ」や「気持良いもの」。「時間の浪費」は少数派
「寝る間も惜しんで働く」「惰眠をむさぼる」といった言葉があるなど、従来、睡眠は無駄なものとして捉えられることも多かったが、最近では「睡眠の重要性」も浸透している。そこで睡眠についてどのようなイメージがあるか聴取した。
睡眠に対するイメージで最も当てはまるもの1位は「安らぎ」、2位は「当てはまるものはない」、3位は「気持ちいい」となった。「時間の浪費」や「もったいない」といった回答をした人はごく少数派で、人生100年時代における「生活の土台」としての睡眠をポジティブに捉えている人が多いことが分かった。
Q. 「睡眠」と聞いてイメージする言葉を以下の中から最もあてはまるイメージをひとつだけお選びください。
睡眠に対するイメージとして「安らぎ」や「気持ちいい」などの言葉が上位にきたことから、睡眠についてポジティブに捉えられている様子がわかった。ただし、不眠症の疑いが高い人の割合が半数を上回っていることからもわかるように、睡眠に対して理想と現実とのギャップが生じていると思われる。
④生産性を高める「仮眠」を実践している人は約3割
働き方改革が叫ばれる中、各企業などでもビジネスパーソンの休息を充実させることを目的としたさまざまな施策を打ち出すケースが増えており、なかでも「睡眠」に着目した取り組みを始めているところもある。ビジネスパーソンの睡眠改善には夜間の「主睡眠」の充実ももちろんのことながら、昨今では日中のパフォーマンスを上げるための「パワーナップ」と呼ばれる「仮眠」も気運が高まってきている。 そこで、ビジネスパーソンの平日の仮眠の実態について聴取したところ、全体の約3割が「仮眠を取る」と答えた。前年の調査では約2割(21%)だったので、生産性向上のための仮眠が普及しつつある様子が感じられる。
Q. 仕事の日にあなたは、仮眠を取ることはありますか。(ビジネスパーソンに聴取 n=1281)
前年に比べて仮眠をとる人の割合が増加した一方で、まだまだ「仮眠の効果」に対する認知度が低いことが想定された。仮眠をとることがあると回答した人に対してその理由を聞いたところ、「睡眠時間が足りないため」「疲れをとるため」という回答が最も多かった。仮眠には仮眠後の集中力をアップさせるような効果も期待されるが、そのようなポジティブな理由を回答した人は全体で約20%弱にとどまった。仮眠をより広く普及していくためには、仮眠の効果を正しく認識していくことも重要であると考えられる。
※尚、ビジネスパーソンの睡眠については、白書本編内で仕事に対する意識・態度により6つのクラスターに分け、より詳細に分析を行っている。
⑤ビジネスパーソンの睡眠実態 「夜勤あり」は「夜勤なし」に比べて睡眠満足度が低い
働く人の睡眠実態について、特に生活が不規則になりがちな「夜間勤務がある」ビジネスパーソンと、そうでないビジネスパーソンの睡眠満足度を比べてみると、「夜勤あり」は「非常に不満、全く眠れない」と答えた人の割合が全体平均より10ポイント以上高くなっており、勤務形態の差が睡眠状態に影響することが明らかになった。日中に眠気を感じることがあるか、という質問に対しても、日中の眠気が激しい人は夜勤のある人で全体平均より11.8ポイント高くなっている。
Q.あなたは自身の睡眠に満足していますか?
夜間の勤務に関しては、日中よりも勤務時間が長くなったり、夜勤明けに眠れなかったりと悩みの声が多く聞こえてくる。しかし、最も注意すべきなのは夜勤・日勤を繰り返すことによる概日リズムの乱れであると思われる。概日リズムの乱れは不眠症に繋がる可能性があり、出勤時のパフォーマンスを上げ健康を保つためにも夜勤体系のある人は「寝室や寝具等の睡眠環境についてより工夫する必要があるだろう」
⑥未就学児を育てる母親の睡眠阻害要因 上位に「子供が夜中に起きるため」
「西川 睡眠白書2019」では、こなすべきことが多く、生活が不規則になりがちな子育て中の母親の睡眠に関しても調査している。未就学児を持つ母親は、自身の睡眠が「全くとれていない」または「あまりとれていない」と回答した人が約60%にものぼり、未就学児の子育てにおける睡眠環境の過酷さ、睡眠満足度の低さがうかがえる。 その理由として、家族の食事の準備と答えた人が46%でトップとなり、続けて「子供が夜中に起きるため」「子供の寝相が悪いため」という回答が多かった。
Q. 乳幼児(未就学児)を子育てするうえで、あなたご自身の睡眠は十分にとれていますか。(SA)(n=84)
Q. 乳幼児(未就学児)を子育てするうえで、睡眠をとれていないと回答した方にお伺いします。
その理由として当てはまると思うものをお答えください。(複数回答)(n=50)
今回の調査では未就学児を持つ母親の約60%が睡眠について満足していないと答えており、母親の睡眠不足が浮き彫りになった。今回の調査では未就学児ママが実践している快眠方法も調査した。「お子さんを早く寝かせる」、「お子さんと一緒に寝てしまう」、と答えた方が多く、また「睡眠時間を削らないようにしている」と答えた方も4割近くいた。お子さんや家族の状況により千差万別であることは確かだが、母親が自分の睡眠時間を削らないような生活を送れるような家族の配慮や社会の仕組み、サービスの開発が望まれるところである。
⑦睡眠時に7割近い人が「夢を見る」
睡眠と関連の深い事象の一つである「夢」について、本調査対象の3,000人から聴取している。まず、寝ている間に夢を見るかどうか聞いたところ、「よく見る」「たまに見る」と答えた人は全体の約66.4%だった。
Q.あなたは夢を見ますか? (n=3000)
Q. あなたが見る夢の種類はどのような種類ですか? (n=3000)
※全く見ないと回答した方を除く
今回年齢が高くなるにつれ「日常のイメージ」の夢の割合が増えていたが、年齢が高くなるとレム睡眠の割合がやや少なくなり、浅いノンレム睡眠の割合がやや増えることが分かっている。夢にはレム睡眠中に見る情動的な夢とノンレム睡眠中に見る日常的な夢があるが、年齢が高くなりレム睡眠が減ったことで「楽しい・幸せなイメージ」や「怖い・悲しいイメージ」などの情動的な夢の割合が減り、「日常のイメージ」の夢が増えたのかもしれない。また、学校の夢などは実際に学校に通っている人が含まれる20代で多くなっていた。このように日常におかれた環境を反映しているとしたら、20~30代女性の追いかけられる・落ちる夢などは日々の心理状態を反映しているのかもしれない。
<一般のお客様からのお問合せ先>
西川 東京オフィス お客様相談室 [TEL.]03-3664-3964(受付時間:平日10:00~17:00)
「西川 睡眠白書」は、サイトにて全文をご覧いただけます。
※最新の2019年版は9月3日(火) 0時より公開
https://www.nishikawasangyo.co.jp/company/laboratory/hakusyo/
- アテネ不眠尺度 「不眠症の疑いあり」が半数を上回る
- 眠りを阻害する要因1位は<将来の悩み>。特に「貯金・収入に関する悩み」が上位
- 睡眠に対するイメージは「安らぎ」や「気持良いもの」。「時間の浪費」は少数派
- 生産性を高める「仮眠」を実践している人は約3割
- ビジネスパーソンの睡眠実態 「夜勤あり」は「夜勤なし」に比べて睡眠満足度が低い
- 未就学児を育てる母親の睡眠阻害要因 上位に「子供が夜中に起きるため」
- 睡眠時に7割近い人が「夢を見る」
■調査方法
調査概要:日本人の睡眠に関する意識・満足度調査
調査手法:WEBパネル調査
調査時期:2019年7月4日~7月8日(事前調査) / 2019年7月10日~7月12日(本調査)
調査対象者:全国の18歳~79歳の男女
回収サンプル数:事前調査対象 10,000人 ※居住地別・性年代別人口構成比に合わせて聴取
本調査対象 3,000人 ※事前調査1万人のうち、性年代別人口構成比に合わせて聴取
調査会社:株式会社クロス・マーケティング
■「睡眠白書」全文公開サイトはこちら
https://www.nishikawasangyo.co.jp/company/laboratory/hakusyo/
※最新の2019年版は「睡眠の日」9月3日(火) 0時より、閲覧いただけます。
①アテネ不眠尺度 「不眠症の疑いあり」が半数を上回る
世界保健機構(WHO)が中心になって設立した「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」 が作成した世界共通の不眠判定方法「アテネ不眠尺度」の質問に則り、1万人に調査したところ、全体の50.1%の人が 「不眠症の疑いあり」で、前年の49.3%を0.8ポイント上回る結果になった。年代別に見てみると、20代・30代においては平均よりも10ポイント以上多い割合で「不眠症の疑いが高い」という値が出ており、比較的若い世代の睡眠状態が特に良くないことが分かる。
<日本睡眠科学研究所の見解>
通常、60歳ぐらいになると睡眠時間は短くなり、深い睡眠が減るなど、睡眠の質は低下すると言われている。今回の結果その逆で50代以下の働き盛り、子育て世代の不眠の割合が高くなっている。特に20~30代の不眠の割合が高いことから、加齢に伴う睡眠の質が低下する以上に、社会的なストレスや不安が睡眠に影響を及ぼしている可能性が明らかになった。
②眠りを阻害する要因1位は<将来の悩み>。特に「貯金・収入に関する悩み」が上位
悩み事が原因で眠りにつくことが辛かった時があるか、また、辛かった時がある場合の悩み事の種類について質問したところ、56.6%が何らかの悩みによって眠りにつくことが辛かった時があることが分かった。悩み事で一番多かったのは「将来に関する悩み」で、次いで「健康に関する悩み」、「金銭面での悩み」であった。 更に、「将来に関する悩み」を選んだ人に対してその詳細を聴取したところ、1位は「お金・貯金」、2位は「収入」、3位は「自身の老後」、4位は「健康」となり、主に将来の経済的な不安が良好な睡眠を阻害する一因になっていることが見て取れた。
Q. あなたは悩み事が原因で眠りにつくことが辛かった時はありますか。どのような悩みかお答えください。
(複数回答) (n=3000)
Q. 具体的にどのような「将来の悩み」で眠りにつくことが辛くなることがありますか。 (複数回答)
※将来に関する悩みと回答した方(n=678)
<日本睡眠科学研究所の見解>
睡眠を阻害する悩みについての調査は2018年にも行ったが、昨年同様「将来についての悩み」が多い傾向は変わらない。その内容は「お金・貯金」、「収入」など経済的な不安が原因になっていると思われる項目が多かった。また、年代別での比較では、20~40代で悩みが多い様子が伺え、特に女性では経済的な悩み以外にも「育児の悩み」なども多い傾向があった。睡眠を改善するには「悩み」を取り除くことが大切だが、それは個人の問題だけではなく、その人の置かれている環境も問題であることが本結果から伺える。昨今ブームとなっている働き方改革や家族の協力なども、悩みやストレスを減らして、睡眠の改善や心身共に健康でいるためにも重要であると考える。
③睡眠に対するイメージは「安らぎ」や「気持良いもの」。「時間の浪費」は少数派
「寝る間も惜しんで働く」「惰眠をむさぼる」といった言葉があるなど、従来、睡眠は無駄なものとして捉えられることも多かったが、最近では「睡眠の重要性」も浸透している。そこで睡眠についてどのようなイメージがあるか聴取した。
睡眠に対するイメージで最も当てはまるもの1位は「安らぎ」、2位は「当てはまるものはない」、3位は「気持ちいい」となった。「時間の浪費」や「もったいない」といった回答をした人はごく少数派で、人生100年時代における「生活の土台」としての睡眠をポジティブに捉えている人が多いことが分かった。
Q. 「睡眠」と聞いてイメージする言葉を以下の中から最もあてはまるイメージをひとつだけお選びください。
<日本睡眠科学研究所の見解>
睡眠に対するイメージとして「安らぎ」や「気持ちいい」などの言葉が上位にきたことから、睡眠についてポジティブに捉えられている様子がわかった。ただし、不眠症の疑いが高い人の割合が半数を上回っていることからもわかるように、睡眠に対して理想と現実とのギャップが生じていると思われる。
④生産性を高める「仮眠」を実践している人は約3割
働き方改革が叫ばれる中、各企業などでもビジネスパーソンの休息を充実させることを目的としたさまざまな施策を打ち出すケースが増えており、なかでも「睡眠」に着目した取り組みを始めているところもある。ビジネスパーソンの睡眠改善には夜間の「主睡眠」の充実ももちろんのことながら、昨今では日中のパフォーマンスを上げるための「パワーナップ」と呼ばれる「仮眠」も気運が高まってきている。 そこで、ビジネスパーソンの平日の仮眠の実態について聴取したところ、全体の約3割が「仮眠を取る」と答えた。前年の調査では約2割(21%)だったので、生産性向上のための仮眠が普及しつつある様子が感じられる。
Q. 仕事の日にあなたは、仮眠を取ることはありますか。(ビジネスパーソンに聴取 n=1281)
<日本睡眠科学研究所の見解>
前年に比べて仮眠をとる人の割合が増加した一方で、まだまだ「仮眠の効果」に対する認知度が低いことが想定された。仮眠をとることがあると回答した人に対してその理由を聞いたところ、「睡眠時間が足りないため」「疲れをとるため」という回答が最も多かった。仮眠には仮眠後の集中力をアップさせるような効果も期待されるが、そのようなポジティブな理由を回答した人は全体で約20%弱にとどまった。仮眠をより広く普及していくためには、仮眠の効果を正しく認識していくことも重要であると考えられる。
※尚、ビジネスパーソンの睡眠については、白書本編内で仕事に対する意識・態度により6つのクラスターに分け、より詳細に分析を行っている。
⑤ビジネスパーソンの睡眠実態 「夜勤あり」は「夜勤なし」に比べて睡眠満足度が低い
働く人の睡眠実態について、特に生活が不規則になりがちな「夜間勤務がある」ビジネスパーソンと、そうでないビジネスパーソンの睡眠満足度を比べてみると、「夜勤あり」は「非常に不満、全く眠れない」と答えた人の割合が全体平均より10ポイント以上高くなっており、勤務形態の差が睡眠状態に影響することが明らかになった。日中に眠気を感じることがあるか、という質問に対しても、日中の眠気が激しい人は夜勤のある人で全体平均より11.8ポイント高くなっている。
Q.あなたは自身の睡眠に満足していますか?
Q.あなたは勤務中(日中)に眠気を感じることがありますか?
<日本睡眠科学研究所の見解>
夜間の勤務に関しては、日中よりも勤務時間が長くなったり、夜勤明けに眠れなかったりと悩みの声が多く聞こえてくる。しかし、最も注意すべきなのは夜勤・日勤を繰り返すことによる概日リズムの乱れであると思われる。概日リズムの乱れは不眠症に繋がる可能性があり、出勤時のパフォーマンスを上げ健康を保つためにも夜勤体系のある人は「寝室や寝具等の睡眠環境についてより工夫する必要があるだろう」
⑥未就学児を育てる母親の睡眠阻害要因 上位に「子供が夜中に起きるため」
「西川 睡眠白書2019」では、こなすべきことが多く、生活が不規則になりがちな子育て中の母親の睡眠に関しても調査している。未就学児を持つ母親は、自身の睡眠が「全くとれていない」または「あまりとれていない」と回答した人が約60%にものぼり、未就学児の子育てにおける睡眠環境の過酷さ、睡眠満足度の低さがうかがえる。 その理由として、家族の食事の準備と答えた人が46%でトップとなり、続けて「子供が夜中に起きるため」「子供の寝相が悪いため」という回答が多かった。
Q. 乳幼児(未就学児)を子育てするうえで、あなたご自身の睡眠は十分にとれていますか。(SA)(n=84)
Q. 乳幼児(未就学児)を子育てするうえで、睡眠をとれていないと回答した方にお伺いします。
その理由として当てはまると思うものをお答えください。(複数回答)(n=50)
<日本睡眠科学研究所の見解>
今回の調査では未就学児を持つ母親の約60%が睡眠について満足していないと答えており、母親の睡眠不足が浮き彫りになった。今回の調査では未就学児ママが実践している快眠方法も調査した。「お子さんを早く寝かせる」、「お子さんと一緒に寝てしまう」、と答えた方が多く、また「睡眠時間を削らないようにしている」と答えた方も4割近くいた。お子さんや家族の状況により千差万別であることは確かだが、母親が自分の睡眠時間を削らないような生活を送れるような家族の配慮や社会の仕組み、サービスの開発が望まれるところである。
⑦睡眠時に7割近い人が「夢を見る」
睡眠と関連の深い事象の一つである「夢」について、本調査対象の3,000人から聴取している。まず、寝ている間に夢を見るかどうか聞いたところ、「よく見る」「たまに見る」と答えた人は全体の約66.4%だった。
Q.あなたは夢を見ますか? (n=3000)
夢の内容のイメージについては、61.5%が「日常のイメージ」と回答し大多数となった。また、年代が高くなるにつれ「日常のイメージ」は増加する傾向があった。さらに深堀りして、夢をまったく見ないと回答した人以外の人に具体的にどんな夢を見るのか聞いてみると、「他の人がいる夢」(45.7%)、「家の夢」(19.1%)、「追いかけられる夢」(18.2%)が上位にあがった。
Q. あなたが見る夢の種類はどのような種類ですか? (n=3000)
Q. あなたが見る夢の内容はどのようなジャンルを見ることが多いですか。(複数回答) (n=2760)
※全く見ないと回答した方を除く
<日本睡眠科学研究所の見解>
今回年齢が高くなるにつれ「日常のイメージ」の夢の割合が増えていたが、年齢が高くなるとレム睡眠の割合がやや少なくなり、浅いノンレム睡眠の割合がやや増えることが分かっている。夢にはレム睡眠中に見る情動的な夢とノンレム睡眠中に見る日常的な夢があるが、年齢が高くなりレム睡眠が減ったことで「楽しい・幸せなイメージ」や「怖い・悲しいイメージ」などの情動的な夢の割合が減り、「日常のイメージ」の夢が増えたのかもしれない。また、学校の夢などは実際に学校に通っている人が含まれる20代で多くなっていた。このように日常におかれた環境を反映しているとしたら、20~30代女性の追いかけられる・落ちる夢などは日々の心理状態を反映しているのかもしれない。
<一般のお客様からのお問合せ先>
西川 東京オフィス お客様相談室 [TEL.]03-3664-3964(受付時間:平日10:00~17:00)
「西川 睡眠白書」は、サイトにて全文をご覧いただけます。
※最新の2019年版は9月3日(火) 0時より公開
https://www.nishikawasangyo.co.jp/company/laboratory/hakusyo/
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