コロナ禍の学生スポーツ最高学年の葛藤や希望を描く連載企画「#最後の1年」に反響続々!

21日の毎日新聞朝刊特集紙面で、反響特集を掲載

株式会社毎日新聞社

新型コロナウイルスの感染拡大に揺れる学生スポーツ界。限られた時間と向き合う最高学年の学生たちの姿を描く毎日新聞朝刊の連載企画「#最後の1年」が大きな反響を呼んでいます。5月下旬の掲載開始以降、先行き不透明な状況への戸惑い、逆境下でも光を模索する確かな歩みなどを伝えてきた企画は高校の授業の題材になったほか、文化系の部活動に励む生徒や保護者の方からも投稿が相次いでいます。これまでの主な反響をまとめました。

■「#最後の1年」の連載紹介ページ:https://mainichi.jp/last-year/
■掲載紙は、毎日新聞社の紹介ページ:https://www.mainichi.co.jp/から購読をお申し込みいただくか、お近くの毎日新聞販売店、コンビニなどでもお求めになれます。


 <内容>
コロナ禍で活動の現場を奪われた学生スポーツ界。その最高学年の選手たちの胸中に迫る連載企画「#最後の1年」への反響を特集します。紙面では読者からの投稿(抜粋)を紹介するほか、寄せられた反響の中から三つの学校の現場を取材、紹介します。

  •  中京大中京高校(名古屋市)
  • 日ごろから新聞記事を授業に活用している国語科の教諭の発案で、休校明けの6月、論文対策の授業で3年生の生徒たち36人に文章を書かせる取り組みが行われました。連載記事を読んで自身の「最後の1年」を400字~600字にまとめる作業で、教諭の想像とは異なる意外な内容が並びました。文章に込めた思いを2人の生徒にインタビューしています。
  • 札幌市立向陵中学校(札幌市)
  • 吹奏楽部の部長を務める女子生徒は、毎日新聞の取材班に対し、便せん3枚に自筆で思いを書き連ねた手紙を送ってくれました。「運動部の人たちが最後の1年を失ったのと同じように、私たちも最後の1年を失っているのです」。活動再開後の現場を訪ねた記者に、生徒は信念を込めてこう話しました。「私たちの最後の1年はまだ終わっていません。日々の自粛で疲弊した人々の心を救えるのは音楽だからです」
  • 筑波大付属視覚特別支援学校(東京都文京区)
  • この連載で2度紹介されたのが同校のフロアバレーボール部でした。記事の主人公は、ネットの下を通して打ち合うバレーボールに似たこの競技に打ち込む高等部3年の2人。目標としていた「盲学校の甲子園」こと全国盲学校フロアバレーボール大会が中止となった悔しさや、それでも前を向く力強さが描かれました。記事掲載後、共感の輪が広がり、代替大会など救済措置が検討される可能性が出てきました。顧問の教諭に話を聞きました。


 <企画誕生のストーリーと取材班の思い>
新型コロナウイルスの感染拡大でスポーツの現場が失われたのは、運動部の記者も同じでした。大会の延期、中止が相次ぐ中、どのような紙面作りを目指していくのか、意見を持ち寄って生まれた企画が「#最後の1年」でした。二度と戻ってはこないこの瞬間を、学生スポーツの最高学年の生徒たちがどんな思いで送っているのか、記録しようと考えました。当初はオンラインでの取材が中心で、どこまで胸中に迫れるか、その思いを伝えられるか、取材班も試行錯誤の連続でした。多くの方に繰り返し取材を受け入れていただき、温かいメッセージもいただき、その反響に気概を感じています。いつか落ち着いて振り返る時、この日々がスポーツ界にとって、社会にとって、どんな意味を持っているでしょうか。結末は誰にも予測がつきません。そんな同時進行のストーリーを今後も継続して伝えていきます。

 <これまでの連載の主なラインアップ>

  • 病の先に夢見た甲子園 道は途絶えても色あせぬ白球追った日々 豊橋西高主将(5月24日)
  • 「歴史変える年」の活動休止 京大野球部主将、バット手に見つめ直す原点 (5月26日)
  • 偶然か運命か、出会った二つの才能 東大アメフト部 日本一、夢でなく目標(5月28日)
  • マウンドを降りた152センチ右腕の新たな道 ソフトボール名門・佐賀女子エース (7月2日) 
  • 胸に刻み続ける「7月24日」 御所実ラグビー部、16歳の死から30年(8月1日)
  • 出雲駅伝中止で箱根も? 脚光当たらぬコロナ禍、東洋大ランナーの葛藤と自立(8月2日)
  • 早大ラグビー部 伝説と現役の「5年生」 2度目の最後、立ちはだかるコロナ(8月5日)
  • 全盲の17歳、再び前へ 筑波大付視覚特別支援学校 フロアバレー部 (08月9日)

 


 

毎日新聞8月1日朝刊より毎日新聞8月1日朝刊より

 



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-
設立
1872年02月