【ディファレンス】福島復興プロジェクトスタート” JAPAN FUKUSHIMA WOOL”オーダースーツ発売開始

~福島県葛尾村の羊牧場で刈り取った国産ウールを使用~

コナカ

株式会社コナカ(神奈川県横浜市、代表取締役社長CEO:湖中謙介)が展開する

オーダースーツブランド「DIFFERENCE(ディファレンス)」は、日本で初めて※100%の国産ウールを使用した「JAPAN FUKUSHIMA WOOL」梳毛(そもう)オーダースーツを6月30日より全店舗で発売開始いたします。


■JAPAN FUKUSHIMA WOOLオーダースーツ販売開始の経緯

福島復興の一環として、県内の牧羊産業を支援し、大部分放棄されていた原毛(羊から刈り取ったウール)の有効資源化と、福島県牧羊業の発展に寄与する目的で、このたび福島県葛尾村の羊牧場の原毛より、ウール100%の純国産オーダースーツの製造に成功し、発売することとなりました。


現在国内には約2万頭の食肉用羊が飼育されていますが、そのウールは太くて長く、従来の衣料用の糸や織物製造工程では加工できず、これまでは大部分が放棄されてきましたが(※)、福島復興の一助となるべく、国内の匠の技術を集約して日本で初めて国産ウール100%のスーツ用梳毛織物化に成功しました。今回、そのウールを使用し、国内の工場でオーダースーツの縫製を行うこととしました。

この純国産「JAPAN FUKUSHIMA WOOL」オーダースーツは、誰もが経験したことのない表面の光沢とハリが特徴で、爽やかな着心地を楽しめることができます。

※但し一部は手芸用として利用されています。

DIFFRENCEが現在展開している英国やイタリアなどのインポート織物は、細く、ソフトでぬめりのあるウール原料(平均繊維長100mm、繊度17~20μ)を使用したものですが、今回の国産ウールは、葛尾村の室内で大切に育てられた羊から刈り取られた、繊維長150~200mm、繊度32~35uのウールを使用して、梳毛糸に、そして織物にしています。これを国内縫製することにより純国産スーツとなり、新たなカテゴリーとしてオーダースーツのラインナップに加わります。


今回の「JAPAN FUKUSHIMA WOOL」はザ・ウールマーク・カンパニーの元アジア開発所長、NPO尾州人材育成機構の元理事長である堀満夫氏の広い知見により商品化が可能となりました。


 ■堀 満夫氏経歴

「ザ・ウールマーク・カンパニー」

1966年 国際羊毛事務局一宮技術センター

(愛知県一宮市大和町)入社

1990年 製品開発・ウールマーク部長に就任

1997年 初代アジア開発センター所長に就任

2002年 アジア開発センター顧問に就任

2009年 ザ・ウールマーク・カンパニー退職

 

「NPO尾州人材育成機構」

2000年 尾州産地の有力企業と協同で人材育成機構設立

尾州テキスタイルカレッジを開講し学長に就任

2017年 理事長に就任、学長兼務

2020年 本人材育成機構を退任


 ■JAPAN FUKUSHIMA WOOL から織物になるまで

<原料>

衣料用として通常はメリノ種のウールが使用されていますが、今回は食肉用のサファーク種、ロムニー種のウールを使用しています。羊全頭が室内飼育されており、紫外線による損傷が少なく、理想的な健康ウールと言えます。但し、牧場では原毛の有効利用の経験がないため、適切なクラッシング(糞尿などで汚れた個所、フェルト化してほぐれない個所、脚部や腹部の短毛個所などの除去作業)が行われず、また食べ残し飼料の混入が多かったため、これらの除去を手作業で実施します。その後、汚れや油脂を除去するため、洗毛を行いますが、国内に専門工場がないため、染色機を利用した洗浄を数回行い、ようやく前紡工程(糸にするため、ウールを一本ずつ平行に揃え、夾雑物や短いウールを除去)まで進めることができました。

平行になったウールの束(篠)を引き伸ばしながら、細い篠にして紡績機で撚りを掛け糸にします。一般のスーツ地の糸は、1gあたりの長さが60~80mになりますが、今回の場合はウールが太いため、試行錯誤しながら1gあたりの長さが27mになり、糸切れも多かったため、通常の1/3程度に効率が低下しましたが、様々な工夫をすることで、糸を完成させ染色しました。最終的に70kgの原毛から24kgの糸(歩留34%)希少性の高い糸を作ることに成功しました。

<織物>

一般的には糸の太さのムラをなくし、織布に耐えられる強度にするため双糸を使用しますが、今回の糸は太く、双糸にするとさらに太くなり、スーツ用には不向きな糸になるため、そのまま単糸を使用することになりました。通常は強度不足で織機の負荷に耐えられませんが、補強のため水溶性のビニロンフィラメントを3重に巻くことで織物にすることに成功し、細心注意を払い仕上工程を行い、スーツ生地を完成させました。


■商品概要

素材

国産ウール100%  

カラー

ネイビーヘリンボン

糸番手

タテ糸1/27×ヨコ糸1/27 

生地目付け

280g/m(秋冬春3シーズン対応)

織組織

2/2綾織

販売価格

上下オーダー価格 275,000円(税込) 国内縫製

販売着数

限定着数 12着

取扱店舗

DIFFERENCE全店舗

※2023年5月自社調べ WOOL有識者による確認

 100%国産ウールを使用した梳毛織物化として


■『DIFFERENCE』とは?

お客様に新たな価値をお届けするオーダーブランドです。コンセプトは“パーソナラズ”。ブランドサイトにお客様の専用アカウントを作っていいただくことで、店舗訪問予約や購入データ・採寸データの閲覧が可能になり、お客様ご自身のデータ操作によって自分好みのアレンジが可能で、様々なオプションを組み合わせ、オリジナルの

スタイルを作ることができます。専用アプリをダウンロードすることにより、注文~受け取り、その後の相談まですべてのプロセスをお好きな時にご自身の操作で完結でき、高品質なオーダースーツを受け取ることができる、デジタルとリアルが融合した革新的なサービスを提供しています。


株式会社コナカでは、お客様の利便性と接客サービスの向上により、さらにショッピングを楽しんでいただけるよう今後も取り組んでまいります。

               株式会社コナカ

『すべては品質から。』をテーマに、素材・機能・ファッション・サービスによるビジネスウェアを中心とした、お客様のライフスタイルをトータルコーディネイト。主に郊外で展開している『コナカ』『フタタ』、2ライン×2プライスの都市型コンセプトショップ『SUIT SELECT』、カスタムオーダーの『DIFFERENCE』、を展開しております。当社は2022年9月に創業から70周年を迎えました。

〒244-0801 神奈川県横浜市戸塚区品濃町517番地2  TEL:045-825-1111(代表)

代表者:代表取締役社長CEO 湖中 謙介

資本金:53億5百万円

店舗数:427店舗【コナカ/フタタ180店舗、SUIT SELECT 182店舗

 DIFFERENCE 65店舗】(2023年4月10日現在)

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会社概要

株式会社コナカ

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URL
https://www.konaka.co.jp
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
神奈川県横浜市戸塚区品濃町517-2
電話番号
045-825-7755
代表者名
湖中謙介
上場
東証スタンダード
資本金
53億500万円
設立
1973年11月