ブシュロン 2024年 ハイジュエリーコレクション“The Power of Couture (パワー オブ クチュール)”
<オフィシャルサイト特設ページ>
https://www.boucheron.com/ja_jp/high-jewelry/collections-histoire-de-style/the-power-of-couture
ブシュロンは、新作ハイジュエリーコレクション “The Power of Couture(パワー オブ クチュール)”を発表いたします。
メゾンは毎年1月と7月に異なるコンセプトのハイジュエリーコレクションを発表しており、1月に発表される「ヒストリー オブ スタイル」コレクションはメゾンが辿ってきた歴史やヘリテイジ作品よりインスピレーションを得て、その伝統に現代的な解釈を加えたクリエイションです。クラシックなデザインやモチーフを踏襲しながら、軽やかでモダンなスタイルを提案します。今回のハイジュエリーコレクションにおいて、ブシュロンのクリエイティブディレクターであるクレール・ショワンヌは、創業者フレデリック・ブシュロンのクリエイティブのルーツでもあるオートクチュールのアイデアに立ち返り、王侯貴族たちがセレモニーで纏ったコスチュームである礼服からインスピレーションを得ました。礼服という伝統的なスタイルに現代的な解釈を加え、そのコードとシンボルである勲章、ボタン、刺繍、飾緒といった装飾品をハイジュエリーで表現。ダイヤモンドとロッククリスタルを組み合わせた独創的なクリエイションは、従来の礼服のイメージに驚くべき変化をもたらします。かつては権威の象徴でもあった礼服の要素を解体し、クレールのビジョンによって現代のスタイルに合わせて誕生した24作品です。
メゾンにおけるオートクチュールのルーツ
クチュールは、ブシュロンの歴史を支えるデザインインスピレーションの柱のひとつです。
創業者の父親であるルイ・ブシュロンは、1817年よりパリで織物商を営んでいました。1822年には高級素材であったシルク、さらに1837年にはレースを扱うようになり、事業を拡大。1830年生まれのフレデリック・ブシュロンにとって、こうした環境に生まれ育ったことは、彼が後に従事することとなったジュエリー制作に対する姿勢に大きな影響を与えました。19世紀、父親がシルクやレースで表現した繊細な織物のように、フレデリックはオートクチュールに着想を得たジュエリーを数多く制作しました。「私たちのメゾンのアーカイブには、ノット(結び目)、ヴェルヴェット、グログラン、ポンポン、レースのアイデアを取り入れたジュエリー作品が数多く存在します。このコレクションで4作目の発表となるヒストリー オブ スタイル コレクションにおいて、クチュールというテーマを探ることに迷いはありませんでした」 とクレール・ショワンヌは述べます。
フォーマルウェアと装飾への新たな解釈
クリエイティブディレクターのクレール・ショワンヌは、新作のテーマとしてオートクチュールで仕立てられた礼服を選びました。新たな視点で再解釈を図り、大胆で前例のないスタイルをハイジュエリーで表現したのです。礼服はかつての権威の象徴であり、一見堅苦しく映るコスチュームでありながら、そのディテールに目を向けると、繊細で洗練された装飾の存在に目を奪われます。クレール・ショワンヌはこの矛盾する美しさに魅了されたのです。ブシュロンのアトリエは、この礼服とその装飾モチーフを解体し、再構築するというアプローチで24作品をデザインしました。「このコレクションでは、権力やパワーのシンボルである特別なコスチュームである礼服を解体し、再構築することによって新たなスタイルを提案しました。装いに合わせて自在に形を変え、何通りもの方法で身に着けることができるクリエイションです。幅広い選択肢から着用方法を選ぶことで、自分らしさや個性を際立たせることができるのです」 とクレール・ショワンヌは述べます。
ロッククリスタルの織物
従来のハイジュエリー作品に特有の華やかさとは異なり、新作ハイジュエリーコレクション“The Power of Couture(パワー オブ クチュール)”ではダイヤモンドとロッククリスタル、ホワイトゴールドを採用し、透明とホワイトの素材に限定することによって、カラーの統一感を重視しました。ピュアなモノクロームを色彩テーマに据えることで、伝統的なバロック風装飾の堅い印象を和らげるとともに、透明な輝きをクリエイションにもたらします。
「このコレクションの制作過程で試行錯誤したのは、硬質な素材であるゴールドやストーンでオートクチュールのようなテキスタイルの柔らかさを表現することでした」とクレール・ショワンヌは述べます。ブシュロンの職人たちは、ダイヤモンドとロッククリスタルという硬質な素材を用いながら、シルクの織物のように洗練されたしなやかさをハイジュエリーに与えました。素材の制約から解き放たれ、新たに誕生した真のハイジュエリー。スタイルに合わせて自在に形を変えられるマルチウェアラブルなクリエイションは、宝飾業界のみならず、ファッションの領域においても従来の枠組みを超えた挑戦であり、メゾンのヒストリー オブスタイルコレクションに新たな章を刻みます。
メダイユ(勲章)
胸元に装着する勲章15個をつなげ、ネックレスに仕立てました。立体的なメダルのモチーフを環状に連結し、ホワイトゴールドにダイヤモンドとロッククリスタルをあしらったネックレスに仕立てることで優雅さと力強さを融合しています。メダルを支えるリボン部分は、グログランリボンを再現するためにロッククリスタルにメゾンの職人たちが彫刻を施しました。また各メダルには贅沢にダイヤモンドをセットし、その上からさらに伝統的な彫刻の技法で模様を刻んだロッククリスタルで覆うデザインです。ネックレスの中の2つのメダルは取り外して、ジャケットのラペルにブローチとして付けることもできます。
ネックレスとイヤリングに加え、リングも展開します。リングには、D VVS2グレードのダイヤモンド(2.04カラット)をセットしています。
コル(襟)
古くから礼服には、洗練の象徴として高い襟が用いられてきました。ダイヤモンドとロッククリスタルで編んだレースのような繊細なクリエイションは、1900年代にメゾンが制作したティアラのデザインから着想を得て制作されました。3通りの方法で着用することができるマルチウェアラブルなハイジュエリー作品です。首元を大胆に演出する胸当てとチョーカーが一体化したレースの襟のようなデザインのネックレスは、職人たちによる繊細な細工とダイヤモンドの輝きによって顔まわりを彩ります。
コル(襟)の作品としては、ネックレスとイヤリングを展開。イヤリングも同じくレースのデザインを採用し、662石のラウンドブリリアントカットのダイヤモンドをあしらっています。
ヌー(リボン)
クチュールに欠かせないデザイン要素であるリボンを、硬質な素材を用いてハイジュエリーとして表現しました。艶を消したマットなロッククリスタルとダイヤモンドを組み合わせ、しなやかなテキスタイルのような風合いを出したグログランリボン。ネックレスに使用した435個のロッククリスタルのパーツは、職人がひとつひとつ手作業でカットや艶消し加工を施し、ホワイトゴールドのフレームにはめ込んでいます。リボンの縁と結び目にダイヤモントをあしらい、中央にはペアシェイプのF VVS2グレードのダイヤモンド(4.05カラット)が輝きを添えています。ネックレスは6通りの方法で着用でき、一部を取り外してブレスレットとして身につけることも可能です。また、リボンの一部をブローチや肩飾りとして使用することもできます。さらに、真ん中にセットされたドロップモチーフは取り外して、ソリテールリングとして着用することも可能です。ヌー(リボン)では、さらに2点のリングも展開します。1点にはペアシェイプのDカラーFLのタイプIIAダイヤモンド(5.16カラット)が、もう1点には、ロッククリスタルとペアシェイプD VVS1 グレードのダイヤモンド(2.50カラット)があしらわれています。
トリコ(編み込み模様)
シェブロンパターン(山型の編み込み模様)をロッククリスタルで再現したネックレス。
編み地の柔らかさやしなやかさを硬質な素材で軽やかに表現しました。ロッククリスタルをサンドブラスト加工でマットな質感に仕上げ、ニチノール(ニッケルとチタンの合金)ワイヤーでつなぎ、ダイヤモンドを埋め込んだリンクを配した5連のチョーカーは、まるでニット生地で仕立てられたかのようです。バゲットカットのダイヤモンド、ラウンドブリリアントカットのダイヤモンド、ロッククリスタルをあしらった飾りリンクがアクセントに。
リンクには、D VVS2グレードのラウンドダイヤモンド(2.01カラット)を使用しています。DVVS1グレードのラウンドダイヤモンド(1.02カラット)をあしらったカフブレスレットも
展開します。
ブトン(ボタン)
クレール・ショワンヌは、スタイルにアクセントを添えるため、ダイヤモンドとロッククリスタルで15個のボタンを制作しました。この斬新でモダンなハイジュエリーピースは、ヘアジュエリーとして髪に着けられる他にも、ボタンホールやネクタイに留めてアクセントにするなど、無限のアレンジを可能にします。長さを調節できるイヤリング、そしてD VVS2グレードのダイヤモンド(4.63カラット)をはめ込んだ艶消しロッククリスタルのリングも
展開します。
エポレット(肩章)
肩幅を強調する装飾品である肩章。今回のコレクションでは構築的なアクセントとして礼服を際立たせるこの装飾を再構築し、新たな提案をしました。クレール・ショワンヌは、1902年にウェールズ公妃メアリー・オブ・テックのために作られたティアラにヒントを得て、肩章にエレガントな要素を加え、ダイヤモンドを敷き詰めた螺旋模様を描く繊細なハイジュエリー作品に昇華しました。ホワイトゴールドにダイヤモンドをあしらった肩章は、2本のブレスレットとして着用することもできます。ラウンドブリリアントカットのタイヤモンドを贅沢にセットしたモダンなティアラにも、同様に花柄のレースのようなパターンのデザインを採用しています。ブレスレット、ティアラ、イヤリングを展開します。
エギレット(飾緒)
飾緒とは、礼服に着用する組み紐の装飾を指しますが、ブシュロンのアトリエはこれを新たな視点で捉え直しました。ダイヤモンド、ロッククリスタル、ホワイトゴールドの飾緒はネックレスとしてだけではなく、モチーフを取り外すことで何通りもの方法で身に着けることができます。
ネオ・アール・デコ様式のクラシックなデザインながら、ユニークな形状のロッククリスタルが目を引くセンターモチーフには、E VVS2グレードのラウンドダイヤモンド(2.11カラット)があしらわれています。伝統的な飾緒のドレープを忠実に再現したブローチとしても着用できます。贅沢に配されたダイヤモンドをロッククリスタルで覆い、壮麗なダイヤモンドはさらに輝きを放ちます。ネックレスの一部は、取り外してイヤリングにも形を変えます。パヴェセッティングをしたダイヤモンドの上からロッククリスタルで覆うデザインです。また、円形のパーツを長さを変えることも可能です。
ブロデリー(刺繍)
植物の葉のモチーフは礼服のジャケットの刺繍装飾に着想を得たもので、フレデリック・ブシュロンが好んだシダの葉のデザインを採用しています。ホワイトゴールドのフレームにダイヤモンドを敷きつめたシダの葉は、まるで風にそよいでいるかのように繊細で生き生きとした生命感を表現。裏側にはクリップをセットし、ブローチとしても、ティアラのようにヘアジュエリーとして華やかに着用することも可能です。同デザインのイヤリング2種類も展開します。うち1種類のイヤリングは、耳のラインに沿って伸びるシダの葉と、ペアシェイプのE VVS2グレードのダイヤモンド(1.50カラット)を組み合わせた、アシンメトリックなデザインです。
ブシュロン公式サイト
https://www.boucheron.com/
〈ブシュロンについて〉
1858年にフレデリック・ブシュロンが創業し、自由な精神とスタイルが継承されてきたブシュロン。パリ・ヴァンドーム広場にブティックを構えた最初のハイジュエラーとして、ブシュロンはジュエリーとウォッチの分野において、メゾンの地位を確立してきました。自由で大胆な精神を持つブシュロンの唯一無二のスタイルは、世代を超えて受け継がれ、160年以上の歴史を誇ります。現在、ブシュロンは世界各国で73以上のブティックを展開し、国際的なラグジュアリーグループであるケリングに属しています 。
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