都議選、投票予定候補の所属先 国民10%、自民6%、都ファ4%、れいわ4%、立憲2%
- 関心政策は物価高70%、政治カネ40%、産業振興39%。「再生の道」に期待する19%、しない62% -

[KSIオンライン調査] 2025東京都議選に関する意識調査
新産業に挑戦する企業に対して政策活動やリスクマネジメントのサポートなど、パブリックアフェアーズ領域で総合的なコンサルティングを行う紀尾井町戦略研究所株式会社(KSI、本社:東京都港区、代表取締役社長:別所直哉)は、月に2回程度、時事関係のトピックを中心としたオンライン調査を行っています。
■調査の概要
東京都議会議員選挙が2025年6月13日告示、22日投開票の日程で行われます。都議選での関心政策、都議会自民党による政治資金の不記載問題の影響、昨年の都知事選に立候補した石丸伸二氏(前広島県安芸高田市長)が設立した地域政党「再生の道」への期待などについて、都内在住の18歳以上の1,000人に対して5月7日と8日にオンライン調査を実施しました。
■調査結果サマリ
都議選に必ず投票43%
都議選について「必ず投票に行く(期日前投票を含む)」43.2%、「投票に行くつもりだ(同)」32.9%、「分からない」14.2%、「投票に行かない」8.8%となった。「必ず投票に行く」と答えた人を年代別に見ると、10代を除く60代以下の各層は3~4割台だったのに対し、70代以上では6割台に達した。支持政党別に見ると、立憲民主党、国民民主党、共産党が6割台で最も高かった一方、「支持する政党はない」とする無党派層は3割台で最低だった。
投票したい政党・会派の候補者は
都議選でどの政党・会派の候補者に投票したいか聞くと、国民民主党10.1%、東京都議会自由民主党6.7%、都民ファーストの会東京都議団4.7%、れいわ新選組4.0%、東京都議会立憲民主党2.7%、日本共産党東京都議会議員団2.2%、東京維新の会1.8%、都議会公明党1.5%、再生の道1.4%、日本保守党1.0%、参政党0.8%、都議会生活者ネットワーク0.4%、社民党0.1%、その他0.8%、わからない6.4%、まだ決めていない48.4%、投票には行かない(選挙権なしを含む)7.0%だった。

各党派それぞれについて年代別に傾向を見ると、自民、都ファ、立憲、共産、再生の道は、いずれも70代以上で最も厚くなっている。れいわも50代以上の各層で相対的に厚くなっていた。これに対し、国民民主は50代以下の各層で相対的に厚くなっている。「必ず投票に行く」とした人に限って見ると、国民民主が14.1%に達し、2位の自民9.3%に一定の差を付け、3位にはれいわ5.8%が入った。4位以下は都ファ4.4% 、立憲3.7% 、共産3.2% 、東京維新の会2.3% 、公明、保守が各2.1%と続いた。
都議選で関心の高い政策は物価高対策が最多
都議選で関心が高い政策、テーマを複数回答で聞くと、「物価高対策」70.2%が最多で、以下は「政治とカネの問題」40.2%、「経済活性化、産業振興」39.4%、「医療、介護、障害福祉」32.1%、「防犯や治安対策」28.8%と続いた。

「必ず投票に行く」とした人に限って見ると、「物価高対策」が6割台で最も多く、次いで「政治とカネの問題」「経済活性化、産業振興」がともに4割台で続いた。
都議選で投票する候補者を選ぶ基準を複数回答で聞くと、トップは「公約や政策」63.0%となり、以下は「実績や経歴」34.9%、「自身の支持政党が支援している」17.4%、「『カネ』にクリーンそうだ」15.2%、「選挙区での積極的な政治活動」10.0%と続いた。
実績経験豊富なベテランか、刷新アピールし改革訴える若手か
都議選で自身の選挙区の候補者に「実績と経験が豊富なベテランの男性」と、「刷新をアピールし改革を訴える若手の女性」がいる場合、支持政党とは関係なく投票したいと思うタイプは「刷新をアピールし改革を訴える若手の女性」56.2%、「実績と経験が豊富なベテランの男性」43.8%となった。
年代別に見ると、10~30代、70代以上の各層では「実績と経験が豊富なベテランの男性」と答えた人のほうが多く、それ以外では「刷新をアピールし改革を訴える若手の女性」の方が多かった。 「必ず投票に行く」と答えた人に限ると、「実績と経験が豊富なベテランの男性」 4割台、「刷新をアピールし改革を訴える若手の女性」 5割台だった。
一方、「実績と経験が豊富なベテランの女性」と、「刷新をアピールし改革を訴える若手の男性」がいる場合は、「刷新をアピールし改革を訴える若手の男性」57.3%、「実績と経験が豊富なベテランの女性」42.7%となった。
年代別に見ると、20、30代で「実績と経験が豊富なベテランの女性」の方が多く、それ以外の各層では「刷新をアピールし改革を訴える若手の男性」が多かった。「必ず投票に行く」と答えた人に限ると、 「実績と経験が豊富なベテランの女性」 4割台、「刷新をアピールし改革を訴える若手の男性」5割台となった。
都議会自民党の政治資金不記載問題「考慮する」計6割
都議選の投票先を決める際に、都議会自民党による政治資金不記載の問題(いわゆる裏金問題)を「考慮する」「ある程度考慮する」計66.3%、「考慮しない」「あまり考慮しない」計22.4%だった。「考慮する」とした人を年代別に見ると、20~40代の各層は2割台で、60代以上の各層は4割台となり、おおよそにおいて年代が上がるにつれ増加する傾向があった。
「必ず投票に行く」とした人に限って見ると、「考慮する」4割台、「ある程度考慮する」3割台、「あまり考慮しない」1割台、「考慮しない」一桁だった。支持政党別では、「考慮する」とした人は立憲とれいわ、社民が5割台で最も多く、自民と日本維新の会が1割台で最低だった。
現有議席数30(25年4月7日時点)で都議会第1党の自民が第1党を「維持するとは思わない」48.4%、「維持すると思う」26.0%、「わからない」25.6%となった。
「再生の道」に期待する19%、しない62%
昨年の東京都知事選に無所属で立候補して得票数が2位となった石丸伸二氏(前広島県安芸高田市長)が立ち上げ、都議選に候補者を出す予定の地域政党「再生の道」について「名前だけ知っている」41.8%、「まったく知らない」33.0%、「ある程度知っている」20.8%、「よく知っている」4.4%だった。
「再生の道」に「まったく期待していない」「あまり期待していない」が計62.4%、「非常に期待している」「ある程度期待している」が計19.4%となった。「必ず投票に行く」とした人に限ると、「非常に期待している」一桁、「ある程度期待している」1割台、「あまり期待していない」2割台、「まったく期待していない」3割台となった。

都議会の定数127(42選挙区)のうち、25年4月25日時点で45人(36選挙区)の候補者を擁立するとした「再生の道」(現有議席ゼロ)の獲得議席予想を聞くと「1〜5」39.6%がトップで、「6〜10」11.8%、「0」9.6%と続いた。
25年4月25日時点で都議選に15人(14選挙区)の候補者を擁立するとした国民民主(現有議席ゼロ)の獲得議席予想を聞くと「1〜5」40.1%が最多で、「6〜10」21.7%、「11〜15」6.7%と続いた。
都議会における政党・会派の支持率は、自民7.6%、都ファ5.1%、立憲3.1%、維新2.5%、共産2.4%、公明2.1%、新時代の八王子0.5%、東京・品川からやさしい未来を0.4%、東京を元気にする会0.2%、都議会生活者ネットワーク0.2%、グリーンな東京0.2%、自由を守る会0.1%、ミライ会議0.1%、支持政党はあるが都議会に議席がない4.5%、支持する政党や会派はない58.0%だった。
都内有権者の参院比例投票先、国民民主が自民上回る
夏の参院選の比例代表で投票したい政党、投票したい候補者が所属する政党を聞くと、上位は国民民主12.5%、自民10.1%、立憲6.1%、れいわ5.4%、共産2.3%となった。未定は41.8%。
政党支持率は自民11.2%、国民民主9.3%、立憲5.2%、れいわ4.3%、維新2.3%、共産2.2%、公明1.4%、保守1.0%、参政0.6%、社民0.2%、その他の政党・政治団体1.0%、支持する政党はない55.1%。
調査レポート(クロス集計あり)の詳細
https://ksi-corp.jp/topics/survey/2025/web-research-91.html
紀尾井町戦略研究所株式会社(KSI:https://www.ksi-corp.jp/)について
KSIは2017年にヤフー株式会社(現LINEヤフー株式会社)の子会社として設立され、2020年4月に独立した民間シンクタンク・コンサルティング企業です。代表取締役の別所直哉は、1999年よりヤフー株式会社の法務責任者として、Yahoo! JAPANが新規サービスを立ち上げるにあたり大変重要な役割を担ってきました。
その中で培った幅広いネットワークや政策提言活動を通じて得られた知見をもとに、新産業に挑戦する企業に対して政策活動やリスクマネジメントのサポートなど、パブリックアフェアーズ(ロビイング、政策渉外)領域で総合的なコンサルティング行っているほか、クライシスマネジメント支援、KSI官公庁オークション、地方創生やデジタル化支援、シンクタンク活動、調査事業、政策関連のメディア事業などを通じ、社会の新たな可能性を切り拓く取り組みを続けています。
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