Gold受賞企業3社が語る「はたらく人ファースト」の実践〜HR領域のAI活用・エンゲージメント・働き方改革の最前線〜

「はたらく人ファーストアワード2025」ビジネストークセッションレポート

ミイダス株式会社

「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルグループのミイダス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:後藤 喜悦、以下「当社」)は、株式会社朝日新聞社(代表取締役社長CEO:角田 克)と共催する「はたらく人ファーストアワード2025」の授賞式(以下、本授賞式)を2026年3月4日(水)に開催しました。本授賞式では第2部において、審査員の中から代表して千葉商科大学 基盤教育機構 准教授 働き方評論家 常見 陽平 氏をモデレーターにお招きし、最高位の「Gold」を受賞した3社によるビジネストークセッションを実施しました。

左から:株式会社ライフデザイン 代表取締役 南 徹 氏、株式会社大和工務店 代表取締役 齋藤 吏恵 氏、株式会社キースト 代表取締役 古賀 伸弥 氏、千葉商科大学 基盤教育機構 准教授 働き方評論家 常見 陽平 氏(モデレーター)

●ビジネストークセッション概要

本セッションでは、Gold受賞企業3社による「はたらく人ファースト」の取り組みや、近年の「HR領域におけるAI活用」などをテーマに、各社の具体的な活動事例についてお話しいただきました。受賞企業は、福祉、建設、小売業(店舗運営・販売代行)など多様な業種にわたり、各業界の特性を活かした取り組みを紹介いただきました。また、各社に共通する考え方や挑戦の背景に加え、本質を捉えた常見氏のコメントを通じて、組織づくりのヒントや示唆を得ることができました。

●Gold受賞企業:3社

株式会社ライフデザイン(沖縄県宜野湾市)代表取締役 南 徹 氏 (業種:福祉/介護)

株式会社大和工務店(宮城県栗原市)代表取締役 齋藤 吏恵 氏 (業種:建設)

株式会社キースト(静岡県御殿場市)代表取締役 古賀 伸弥 氏 (業種:小売)

※以下、ライフデザイン、大和工務店、キーストと記載

●モデレーター

千葉商科大学 基盤教育機構 准教授
働き方評論家
常見 陽平 氏

北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業、同大学大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)。リクルート、バンダイ、ベンチャー企業、フリーランス活動を経て2015年に千葉商科大学専任講師、2020年に准教授就任。労働社会学を専攻し、学校と職業の接続や労働問題に関する執筆や講演を精力的に行う。平成29年参議院国民生活・経済調査会、平成30年参議院経済産業委員会参考人を務め、厚生労働省や総務省の検討会委員も歴任。政策提言にも積極的に関わる。著書は『50代上等!』『僕たちはガンダムのジムである』『日本の就活』『なぜ、残業はなくならないのか』など多数。

●ビジネストークセッション項目

Gold受賞企業3社による取り組み紹介 (各社の取り組み詳細はこちらより

トークテーマ①:HR領域によるAI活用

トークテーマ②:エンゲージメントサーベイの社内浸透と活用方法

トークテーマ③:はたらき方の改善について

「従業員を解き放て」— はたらく人ファーストの本質 

常見氏は、各社の取り組みについて「愛と勇気に満ちたプレゼンテーションだった」と総評。特に印象的なキーワードとして「従業員を解き放て」を挙げました。マネージメントとは人を“管理する”のではなく、本来の力を発揮できるように“解き放つ”こと。Gold受賞企業3社は、徹底した「負の解消」と「はたらく人ファースト」によって、現場主体の組織運営を実現している点が共通しており、大変勉強になったと述べました。

千葉商科大学 基盤教育機構 准教授 働き方評論家 常見 陽平 氏(モデレーター)

トークテーマ①:HR領域によるAI活用  

株式会社ライフデザイン 代表取締役 南 徹 氏

人間が価値を発揮するための手段へ

AI活用は単なる業務効率化にとどまらず、「人が本来向き合うべき仕事に集中するための手段」として各社で実装が進んでいます。

福祉業界のライフデザインでは、記録業務などの事務作業が現場の大きな負担となり、残業の要因にもなっていました。

本来注力すべきは利用者への支援そのものであるという考えのもと、各拠点でAIツールの導入を推進。事務作業を大幅に削減した結果、8時間勤務から7時間勤務への短縮を実現しました。さらに今後は、シフト管理などの業務領域にもAI活用を広げ、より持続可能なはたらき方の実現を目指しています。

一方、建設業の大和工務店では、ベテラン人材の知識やノウハウをAIに蓄積し、若手育成に活用する取り組みを進めています。職人気質の強い現場においては、ノウハウの伝承やコミュニケーションの難しさが課題となっていましたが、AIを介在させることで知識共有のハードルを下げ、世代を超えたスキル継承の可能性を広げています。

これらの事例を受け、常見氏は、AI活用の本質について次のように述べました。

AIは人の雇用を奪うものではなく、人がより価値を生む仕事に集中するための手段です。また、AIによって業務の一部が代替されることで、これまで人が担っていた“作業”が減り、意思決定や調整といった業務が中心になる可能性にも言及。その結果、「仕事の負担は軽くなったが、やりがいが薄れる」といった新たな課題が生じるケースもあると指摘しました。

さらに、AIの活用が評価指標として過度に求められることで、「AIを使うこと自体が目的化する」「AI活用を強要する風潮(AIハラスメント)」といった問題が生まれている現状にも触れました。重要なのは、AIを導入することそのものではなく、人間が何に価値を発揮するのかを再定義することです。各社が実践するように、現場の具体的な課題に即した形でAIを活用し、人間らしい仕事との最適な役割分担を模索していくことが、これからのHR領域に求められています。

トークテーマ②:エンゲージメントサーベイの社内浸透と活用方法  

スコアではなく“中身”を見る

エンゲージメントサーベイの活用において、重要なのは“スコアの高さ”そのものではなく、その背景にある要因をどう捉えるかです。

大和工務店では、従業員一人ひとりが「自分たちで会社をつくっている」という当事者意識を持てる組織づくりを推進。その結果、エンゲージメントスコアは継続的に向上しています。

株式会社大和工務店 代表取締役 齋藤 吏恵 氏

サーベイの結果自体は社内に共有せず、あくまで“定点観測”として活用。点数はあくまでも組織の変化の兆しを捉える指標として位置づけている点が特徴です。

一方、キーストでは、トップダウンとボトムアップを組み合わせた運営を実践。最初は一部のメンバーに権限を委ね、そこから徐々に組織全体へと主体性を広げていくことで、「自分たちが会社を動かしている」という意識を醸成してきました。こうした積み重ねが、組織への愛着や成長実感の向上につながっています。

これらの事例を受け、常見氏は、サーベイ活用の本質について次のように指摘しました。

スコアに一喜一憂するのではなく、“何に満足し、何に不満を感じているのか”を丁寧に分析することが重要です。さらに、給与や福利厚生を改善しても満足度が上がらないケースがある一方で「思う存分力を発揮できる環境」や「ルールが守られ、公平性が担保されている状態」といった要素が、満足度を大きく左右することにも言及しました。

また、従業員の中には、自身の不満や課題を言語化できないケースも多く存在します。そのため、サーベイの数値だけでなく、日々のはたらきぶりや現場の様子を観察することも重要な手がかりになるとしています。サーベイは単なる“結果”ではなく、組織改善のヒントが詰まった“宝の山”です。特にネガティブな声こそ、改善の起点として前向きに捉えることが、組織の進化につながると強調しました。

トークテーマ③:はたらき方の改善について 

「はたらかせ改革」にしないために

はたらき方の改善において重要なのは、制度の導入そのものではなく、現場の実態に即した形でどのように運用し、成果につなげるかです。

小売業のキーストでは、これまで長時間労働や連続勤務が当たり前とされてきた業界構造を見直し、シフトをデータ化。

株式会社キースト 代表取締役 古賀 伸弥 氏

連勤制限などのルールを徹底することで、無理のない勤務設計を実現しました。その結果、売上111%を維持しながら、実労働時間を30%削減することに成功しています。「休み方を変えることで、“仕事が好き”という気持ちの純度を守る」という考え方が、生産性向上にもつながった好例です。

建設業の大和工務店では、労働時間の制約が強まる中で、「いかに短い時間で価値を生むか」に着目。全社員に対して管理会計を開示し、予算管理も担わせることで、従業員一人ひとりが経営視点を持つ組織へと転換しました。また、マルチスキル化を推進し、自ら判断し行動できる人材の育成を重視。指示待ちではなく、現場が主体的に動く組織づくりを進めています。

さらに、福祉業界のライフデザインでは、慢性的な人材不足という課題に対し、採用手法の見直しだけでなく、マーケティングやDXの導入を積極的に推進。FAX文化の見直しなど、業界に根強く残る慣習にも踏み込み、業務効率の改善とはたらきやすい環境づくりを同時に進めています。単なる自社改善にとどまらず、業界全体のスタンダードを変える取り組みへと発展している点が特徴です。

こうした各社の実践に共通しているのは、「はたらき方を変えること」を目的にするのではなく、「はたらく人の状態を起点」に設計している点です。

常見氏は、企業主導で効率化や制度改革を進めるあまり、従業員に対して一方的に「もっと、はたらくことができる状態」を求めるだけでは、本質的な改革とは言えないといいます。重要なのは、従業員を“労働力”としてではなく、一人の生活者として捉えることです。

育児や介護、健康、さらには自身のキャリアや人生設計など、仕事の外側にある現実とどう向き合うのか。また、「もっとはたらきたい」という意思を持つ人と、「無理なくはたらきたい」という人が共存する中で、どのようにバランスを取るのか。実際に、厳しい環境であっても成長機会を求めてあえて挑戦したいと考える人材も一定数存在する一方で、過度な長時間労働は心身に大きな負担を与える側面もあります。

だからこそ、企業には一律の正解を押し付けるのではなく、“ホンネ”に向き合いながら最適な落としどころを設計することが求められます。制度や仕組みだけでなく、企業としてどのようなスタンスを取るのか。それを曖昧にせず、言語化し続けることが、これからの組織運営において重要であると述べました。

▼はたらく人ファーストアワード受賞結果はこちら(受賞理由、詳細・事例などを公開)

URL:https://corp.miidas.jp/landing/hatarakuhito_first_award/2025/ranking

「はたらく人ファーストアワード2026」のエントリーも実施中!

URL:https://corp.miidas.jp/entry?lp_code=6

はたらく人ファーストアワードとは

「はたらく人ファーストアワード」は、当社と朝日新聞社が共催する、「はたらく人」一人ひとりを「ファースト」に考える姿勢を大切にする企業を称えるアワードです。本アワードを通して従業員を大切にしている企業の取り組みを発信していくことで、すべての企業において、より「はたらく人ファースト」なはたらき方を推進することを目的としています。

近年、日本の労働市場では、働き方改革や人的資本経営の推進など、「はたらく人」に着目した制度整備が進んでいます。はたらきがいの多様化が進む中、一人ひとりを尊重し、その声に耳を傾けることが、生産性の向上にもつながると考えられます。

当社は、「はたらく人」こそ企業の原動力であると考えています。一人ひとりが安心して挑戦でき、成長を実感できる環境をつくることが、企業の未来を築く最も大切な取り組みです。誰もが自分らしく輝ける職場づくりを目指し、“はたらく人ファースト”の姿勢を大切にしている企業を応援することで、より良い社会の実現に貢献してまいります。

中途採用サービス『ミイダス』について

採用がかわれば、企業が変わる。ミイダス独自の視点から生まれた4M2Kで実現する採用強化ブランディング

『ミイダス』は、世界初※1の採用・転職におけるミスマッチを減らしながら、入社後の活躍までを支援する採用・転職サービスです。人口減少による人材不足が深刻化する中、主に中小企業を対象に「採用力」を高める支援を行っています。

私たちが定義する「採用力」とは、単なる採用活動の効率化だけではなく、企業の魅力を高める力です。そして、この「採用力」を軸に企業価値を高める【採用強化ブランディング】を推進しています。

そこで、『ミイダス』では、独自の視点から生まれた「4M2K」フレームワーク※2に基づき、人材の採用から定着までの課題を明らかにし、その解決までをサポートする機能を提供しています。

サポート①:独自のデータ解析やAI等を活用し、効率的に採用活動支援

採用においては、独自のデータ解析により、競合との差異や自社の魅力を客観的に把握することで求職者が「応募したくなる」求人票の設計から応募促進までを、AI等を活用して効率的に支援します。約60万人(2025年6月時点)の「可能性診断」データに基づき、これまで接点を持てなかった人材や企業が求める最適な人材との出会いを創出しています。

サポート②:「選ばれる企業」づくりの支援

採用後のフェーズでは、企業の人事担当者に向けて、従業員が安心してはたらける職場環境づくりを支援する仕組みを提供しています。組織のエンゲージメントを可視化するサーベイ機能や、これにより集めた従業員の声の分析を通じて、課題や改善ポイントを把握することが可能です。データに基づく組織改善を後押しし、従業員満足度の向上を図ることで、求職者からも「選ばれる企業」へと成長できるように支援します。

※1:「バイアス診断ゲーム」(認知バイアスを測定するテスト)と「コンピテンシー診断(特性診断)」を用いて、人材の採用・配置・育成を可能にする無料のスマホアプリ診断サービスとして(2023年5月/未来トレンド研究機構調べ)

※2:「4M2K」フレームワークとは、採用に特化し、企業ブランドを導く4つのアクション「見つけて・スカウト」「魅了する」「導く」「見極める」とアクションを実現する2つの要素「簡単に使える」「価格が安い」をフルサポートする独自の採用サービスを指す

関連する『ミイダス』サービス

・毎月簡単なアンケートを実施するだけで、従業員やチームのコンディションをカテゴリ別に可視化でき、パフォーマンス向上や離職の防止に役立つ「ミイダス組織サーベイ」

・従業員の受講履歴管理や理解度テストの実施も可能な200種類以上の多種多様なオンライン教育・研修講座「活躍ラーニング」

・ストレスチェックや研修の実施などが必要なため、自社だけで認定を取得することが困難な「健康経営優良法人」の認定取得を支援するサービス

・生活に役立つ商品をバラエティ豊かにラインナップ。お買い得価格で従業員が購入可能な「福利厚生」サービス

・多くの求職者に効率的にリーチし、専門オペレーターが企業の魅力をご紹介。必要スキルや経験を事前設定するだけで該当候補者へ自動でスカウト送信でき、採用力を高める「スカウトプラス」サービス

・コンピテンシー活用講座:https://corp.miidas.jp/landing/competency_training_courses

・バイアス診断ゲーム研修講座:https://corp.miidas.jp/landing/bias_training_courses

▶︎「コンピテンシー診断(特性診断)」を使った採用について、【こちらから資料をダウンロード】できます。

ミイダス株式会社について

ミイダス株式会社は、パーソルグループ全体のHR領域におけるイノベーション推進を牽引し、より一層の企業の人材ニーズに対する貢献を目的として、2019年4月に発足しました。 ミイダス株式会社が運営するアセスメントリクルーティングプラットフォーム『ミイダス』は、2015年7月よりサービス提供を開始しています。

2019年の日本の人事部HRアワード2019「プロフェッショナル 人材採用・雇用部門」最優秀賞を受賞したことを皮切りに、2023年には第8回 HRテクノロジー大賞「人事システムサービス部門」優秀賞を受賞。2025年には「ITreview Best Software in Japan 2025」TOP100に選出、「ITreview Grid Award 2026 Winter」にて、5部門で最高位の「Leader」を受賞、「BOXIL SaaS AWARD Autumn 2025」タレントマネジメントシステム部門で「Good Service」に選出されるなど多くの受賞実績があります。

【会社概要】

会社名  :ミイダス株式会社

設立   :2019年4月1日

代表取締役:後藤 喜悦

所在地  :〒141-0001 東京都品川区北品川5丁目1番18号 住友不動産大崎ツインビル東館17階、18階 ※2026年2月より移転しました

事業内容 :転職支援・採用支援サービス『ミイダス』の企画、開発、および運営

公式HP  :https://corp.miidas.jp


【本件に関するお問い合わせ先】

ミイダス株式会社 広報PR 安部

E-mail:miidas-pr@miidas.jp 

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会社概要

ミイダス株式会社

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URL
https://miidas.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都品川区北品川5丁目1番18号 住友不動産大崎ツインビル東館17階、18階
電話番号
-
代表者名
後藤喜悦
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年07月