コメ兵、リアル店舗に「AI真贋」導入  リユーステックで偽物を排除し、健全なリユース市場を創造

~世界最大級の商品流通量を誇るKOMEHYOだからできる、リユース市場価値向上~

『世の中の良質を永遠につなげていく』をミッションとし、日本最大級のリユースデパート「KOMEHYO」を展開する株式会社コメ兵(以下、KOMEHYO)は、「真贋判定」に加え、「型番判定(モデル名・型式などの判定)」ができるようになったAIを開発し、2020年8月25日からKOMEHYO名古屋本店に導入いたします。今回の「AI真贋」を始めとする、様々なテクノロジーをリユースと掛け合わせた『リユーステック』という概念のもと、世の中から偽物を排除し、リユース市場全体の信頼性向上と、サスティナブルな社会の形成に向けた取り組みを推進してまいります。

 

AIを活用した査定のイメージAIを活用した査定のイメージ

 

 

  • テクノロジーを活用する「リユーステック」でリユース市場全体の価値向上へ

「リユーステック」とは、KOMEHYOが考える新しい「リユース×テクノロジー」の形です。テクノロジーの活用によって、便利に安心して利用できる健全なリユース市場を創造し、モノをシェアすることによるサスティナブルな社会を実現するためのソリューションを意味します。
私たちは、『リユーステック』によって生活者にとってのリユースをより身近に、便利で安心できるものへと成長させ、リユース市場全体の価値向上に取り組んでいきます。
 

  • 「AI真贋」開発の目的
①   偽物の排除
いわゆる偽物(知的財産侵害物品)の日本への流入は近年増加傾向にあり、令和元年には輸入差止点数が7年ぶりに100万点超えとなりました。(財務省「令和元年の税関における知的財産侵害物品の差止状況」より)
さらに、フリマアプリやオークションサイトの普及により、個人間取引のリユースが一般的になっている現在、知らぬ間に偽物を手にしてしまう可能性は排除できません。実際に、KOMEHYOが運営する「鑑定」機能付きブランド品のフリマアプリKANTE(カンテ)では、真贋判定機能‟KOMEHYOカンテイ“サービスを希望された購入品のうち、1割ほどが偽物として出品者に差し戻されています。

偽物の流通は、ブランド本来の価値を毀損します。KOMEHYOは、ブランドリユースNo1※企業としてAI真贋の開発以前から、鑑定士の教育、品質管理を含めた最大5重の商品チェック体制のほか、国内最大級の法人間取引「KOMEHYOオークション」での出品前の商品チェック等によって、偽物の流通を排除する取り組みを実施しております。
※リサイクル通信「中古売上ランキング2020BEST」(https://www.recycle-tsushin.com/news/detail_4368.php

②   テクノロジーの活用によって生まれる、お客様や従業員との充実したコミュニケーション
KOMEHYOの鑑定士は、一定期間の教育を経て、細心の注意が必要な「真贋チェック」から、「商品情報(型番)の特定」「状態チェック」「買取金額算出」「買取金額の説明」といった過程を全て1人で行っています。
テクノロジーの活用が進む中、業務をうまくAIに移行していくことは企業のスタンダードです。そこで今回、買取業務の中でも特にお客様との会話が発生しない「真贋チェック」「商品情報の特定」をAIが補助することで、その分、買取を体験されるお客様の不安や、疑問を解消するためのコミュニケーションに、スタッフが注力できると考えました。
 
  • KOMEHYOだからできる「AI真贋」の実用化
①   豊富な商品データ
「AI真贋」を実用化させるためには、まず、AI の精度を高めるための膨大な商品データを集めることが必要でした。KOMEHYO では、買取りなどにより年間 160万点の商品が、品質チェックや商品化をされるために「商品センター」に集まります。そのほか、自社開催の法人向けオークションに出品された商品など、世界でも最大級の中古品流通量を誇っており、様々な仕入先があることから、AI 開発に最適な条件を持っていました。

②   真贋を見極める「匠」の存在
精巧な偽物が出回る中でも、真贋を見極めることが出来る熟練した「匠」がいるため、AI に真贋を判断させる正確な教師データをインプットできます。KOMEHYOの鑑定士が、開発エンジニアと情報共有しながら、AIの教育をフォローしています。
今後はAI真贋を店頭の鑑定士が運用することで、AI のレベルは更に向上し、業務に最適化されていきます。鑑定士の知識をAIに引き継ぐことで、「鑑定力」という財産を業界に残すことができる『AIを活用した知の継承』が実現します。 

 

 
  • 今後の展開について
今後は、売却需要が高いブランドやアイテムの横展開をしていき、AI真贋をベースとした業務フローを整備していきます。そして、国内外を問わず鑑定士育成のカリキュラムを短縮することにより、店舗拡大といった成長戦略やグローバル展開のスピードアップにつなげたいと考えております。
KOMEHYO は、これまでと同様、「偽物と本物には必ず違いがある」という信念を持ち、モノを見極める精度を維持しながら、偽物が流通・製造されない安心安全な市場を形成していきます。また、「良質なモノは人から人へリレーすることが出来る」ということを体現し続けることによって、より多くの方々と共に、資源を大切にするサスティナブルな社会の実現を目指していきたいと考えております。

 

 
  •  KOMEHYOの「AI真贋」概要 ※2020年8月18日時点

導入日  : 2020年8月25日(火)
導入店舗: KOMEHYO名古屋本店本館 ※順次拡大予定
対応商材: バッグ、財布・小物 ※今後増加予定
判定精度: 99% (モデルにより変動あり)

対応ブランド : ルイ・ヴィトン ※今後増加予定
 

  • 株式会社コメ兵 会社概要
会 社 名   : 株式会社コメ兵
代 表 者   : 代表取締役社長 石原 卓児
本社所在地   : 愛知県名古屋市中区大須3丁目25番31号
設 立 年 月   : 1979年(昭和54年)5月
資 本 金   : 1,803百万円
U  R  L  : https://www.komehyo.co.jp/
事 業 内 容   :コメ兵は「リユーステック(テクノロジーの活用によって、便利に安心して利用できる健全なリユース市場を創造し、モノのシェアによる持続可能な社会を実現するためのソリューション)」によって、生活者にとってのリユースをより身近に、便利で、安心できるものに進化させることで、リユース市場の価値向上を実現する取り組みを進めております。
コメ兵で取り扱うリユース品は、主に自社で運営する「買取センター」にて一般のお客様からお持ち込みいただいた品物を、専門の鑑定士が査定し仕入れた品物です。また遠方のお客様には宅配を利用した買取仕入も行っております。
これらを商品として展示・販売するまでに品質チェック及びメンテナンス等を十分に行い「確かな商品をお値打ちに販売する」体制を整えています。また品揃えの充実・割安感の演出を目的とした新品商品も販売しております。
さらにオムニチャネルを活用した「お取り寄せサービス」など、リアル店舗とWebを融合したより便利で安心なお買い物体験を提供しております。

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会社概要

URL
http://www.komehyo.co.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
愛知県名古屋市中区大須3-25-31
電話番号
052-242-0088
代表者名
石原 卓児
上場
東証2部
資本金
18億378万円
設立
1979年05月