<カスペルスキーレポート:2018年度セキュリティ意識調査-1>親を持つ回答者の48%が親のインターネット利用に不安
■インターネット利用時の心配事は、「ウイルス感染」や「個人情報やパスワードの漏えい」が上位
インターネットの利用は今や人々の生活に無くてはならないものになっている一方で、その利用に不安を感じる声も多くあります。今回実施したカスペルスキーの調査では、インターネット利用時の心配事として、「ウイルス感染(79.2%)」や「個人情報やパスワードの漏えい(66.8%)」、「不正請求、不正送金(49.2%)」などが上位に挙がりました。また、ウイルス感染などの被害やインターネット上の犯罪などについて、全回答者の3人に1人が、自分自身または家族、友人などが被害に遭ったことがあると回答しました。自分自身の被害経験は34.8%、家族や友人など周りの人が被害を経験しているのは33.7%でした。
■親を持つ回答者の47.6%が「親のインターネット利用」に不安
家族のインターネット利用に対する不安を問う設問では、親のいる回答者の47.6%が、親がインターネットを利用する上で不安を持っていることがわかりました。この傾向は若い世代の方が強く、30代では74.4%、10代から30代の女性では約80%が親のインターネット利用に不安を感じています。不安に感じる項目として、「ウイルス感染」のほか、「個人情報やパスワードの漏えい」「不正請求、不正送金」「偽サイトや詐欺サイトによる金銭的被害」など、不正手段による損害の懸念が上位を占めました。これは自分のインターネット利用時の心配事と同じ傾向であるものの、特に30代の人の多くが抱える不安として、親が不正請求、不正送金などの犯罪に巻き込まれることが挙げられました。
■「シニアのインターネット利用トラブルが増えた」全体50.6%、シニア層は43.3%と全体の50.6%を下回る
シニアのインターネット利用におけるトラブルが不安視されていますが、当事者であるシニア層(60~69歳、70~79歳)はどのように考えているのでしょうか。セキュリティに関する意識を問う設問「シニア(高齢者)のインターネット利用トラブルが増えたと思う」に対して、18歳から79歳の回答者全体では50.6%があてはまる(「とてもあてはまる」と「ややあてはまる」の合計)と回答しました。一方で、当事者であるシニア層は43.3%と、他の年代よりも「あてはまる」と回答した人が少なく、子どもの世代に心配されているものの、自分たちの世代のインターネット利用トラブルに関する意識は低い傾向が見られました。
カスペルスキーのコンシューマ テクニカル エヴァンゲリスト、保科貴大は次のように述べています。
「スマホの普及がシニア世代に進み、いつの間にか親がスマホに買い替えてインターネットやアプリを活用し始めていることもあるかもしれません。シニアがインターネットを利用することはとても良いと思いますが、一方でその使い方や作法などインターネットリテラシーを学ばずに利用することには不安もあります。リスクを認識していないがために、自分は被害に遭わないと思い込むシニアもいます。どういった危険があるか、どのような対策ができるのか、ぜひ家族や知人と話してみてください。年末に帰省する方は、実家のパソコンのセキュリティーソフトを更新するだけはなく、ご家族にインターネットセキュリティーに対する知識もアップデートしてみてはいかがでしょうか」
※ 出典:株式会社カスペルスキーが、日本国内の18歳から79歳のセキュリティ製品利用者624人を対象に実施した「セキュリティ意識」に関するインターネット調査。調査期間は2018年8月23日~24日。調査委託先は株式会社マクロミル。
■ Kaspersky Lab について
Kaspersky Labは、IT上の脅威から世界を守る「Save the World from IT threats」をミッションとするITセキュリティソリューションベンダーです。1997年の設立以来、ITセキュリティ市場におけるテクノロジーリーダーとして、大企業から個人ユーザーまで幅広いお客様に効果的なセキュリティソリューションを提供しています。また、サイバー犯罪の撲滅を目指し、インターポールをはじめとする世界中の法執行機関に対して、脅威インテリジェンスの提供や捜査への協力を積極的に行っています。事業展開は200の国と地域にわたり、ユーザーは全世界で4億人を数えます。持ち株会社は英国で登記しています。
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