保護者がおうち学習に求めるものは、学校だけでカバーできない新しい学び「思考力」
3000件以上の回答から分析したアンケート調査結果報告
幼児期のおうち学習について、保護者の意識がどのように変化したか、おうち学習の教材に何が新しく求められているか、3000人以上の回答から以下のような結果が得られました。
「何も習い事に通っていない」家庭が増加傾向
家庭学習の利用状況について、「年中〜小4のお子さまが現在通っている塾・習い事サービスをすべてお選びください。(複数回答可)」という質問に対して「塾・習い事には通っていない」と回答した割合は、3292件のうち1410件=42.8%でした。
※( )内は前年度からの増減
2022年と比べると外出の機会が増えた2023年度でも、塾や習い事を利用する割合は回復せず、むしろ減少傾向にあります。いつまた外出に制限がかかるか見通しが立たない状況において、デジタルを活用した教材やオンライン習い事など、「自宅でできる学習」が増えたことも要因として考えられます。
学校教育について、保護者が不安に感じていることは?
「お住まいの地域の学校教育について、どのように感じていますか?」という質問に対する回答で、「子どもの教育を安心して任せることができる」と回答した割合は、2022年と2023年ともに最も大きな割合を占めていますが、今年は5%ほど減少する結果となりました。(2022年6月:45.3%、2023年5月:40.2%)
「わからない」と回答した割合も21.8%から25%と増加傾向にあることも合わせると、学校教育に対する保護者の不安はこの1年間で増したと言えます。
さらに、2022年6月の調査で、「お住まいの地域の学校教育について、どのように感じていますか?」という質問に対して、「少し不安を感じている」もしくは「大いに不安を感じている」と回答した人に、その不安の理由を聞いてみたところ、結果は次のようなグラフになりました。
※質問文:前問で「少し不安を感じている」「大いに不安を感じている」と答えた方にお聞きします。どのような不安がありますか?すべてお選びください。 |
「不安を感じている」理由のトップは「教科の学力が十分に身についていない/身につかないかもしれない」で、教科学習に関するものでした。それに次いで、4割(1145件のうち461件)が「教育内容やスタイルが旧来のままで、現代の新たな学びに対応していないように思われる」と答えています。
「現代の新たな学び」と聞いてイメージするものはそれぞれ違うとはいえ、学校教育だけではカバーできない領域の学びへのニーズが高まっている可能性があります。
家庭学習で育みたい力のトップは「思考力」
「学校教育とは別に、家庭学習で育みたい(磨きたい)と思う能力を最大5つまでお選びください。」という質問に対して、2023年の調査で最も回答数が多かったものは「思考力」(1392件、42.3%)でした。
※グラフは回答の中から多かったものの上位10をピックアップしたものです。 < その他の選択肢(回答数順)> 論理力/言語化力/自己肯定感/協調性/探究力/感性/プログラミング力/試行錯誤力/理数力/絵画・音楽などアートのセンス/立体・図形センス/デジタル・AIリテラシー/他者性/SDGs知識等 |
さらに、「『思考力』(自分の頭で考える力)についてどう思いますか?」という質問に対しては、この1年でより「積極的に身につけさせたい」と考える人の割合が増加しました。(2022年6月:43.3%、2023年5月:48.7%)
「良い機会があれば」と消極的な姿勢だった保護者が、思考力に対してより積極的に機会を探しているという傾向が見られます。
加えて、「思考力は自然に身に付く」と考える保護者の割合が2.2%減少していることと、「思考力について、わからない」と答えた保護者が2.4%増加していることから、思考力に関する情報がより求められるようになってきたといえそうです。
ワンダーファイは、これからも「思考力とは何か?」「教育にとって大切なものはなにか?」を発信し続けていきます。
調査結果について、ワンダーファイ代表川島より
保護者の方が学校教育に不安を感じたり、「新しい学び」へのニーズが生まれているのは必然的な流れだと言えます。
昨今、生成AIやタブレット学習といった新しいものがどんどん出てきて、子どもを取り巻く教育環境は劇的に変化しています。同時に保護者にとっても、「子どもに何をしてあげられるか?」とひとたび考えた時に、考慮した方がよいことがあまりに多すぎる状況になっています。
選んで判断すること自体に疲れてしまう、このような環境の中で、「自分達の時とは違う」と明らかに肌で感じている保護者の方は少なくありません。
ですが、基本的に教育で大事にすべきところは変わらないと私は思います。物事に興味を持つこと、「何とかしよう」と思った時に自分で考えて試行錯誤すること、つまり「思考力」です。人の代わりにそれらしい答えを導き出すツールや仕組みが当たり前になる世界で、この「興味を持ち自分で考える力」はよりかけがえの無いものになっていくでしょう。
ワンダーファイ株式会社について
ワンダーファイは、世界中の子どもから「知的なわくわく」を引き出すための教材・サービスを提供する会社です。STEAM教育の新しい通信教材「ワンダーボックス」 や、150ヶ国250万人の子どもが楽しむ思考力が育つアプリ「シンクシンク」を運営しています。国際的な算数大会の問題などを多数製作・監修している、STEAM教材・思考力教材のパイオニアです。
2018年11月には、世界最大の教育ベンチャーのコンペ「Global EdTech Startup Awards (GESA)」の日本予選にて最優秀賞を受賞。2017年・2019年にはGoogle Play Awardsのキッズ部門・ソーシャルインパクト部門で「シンクシンク」が世界トップ5に選出。またSXSW EDUなど、世界的な教育フォーラムに日本代表として出展、登壇などを行ってきた実績があります。
また、様々な企業・教育機関様とのお取り組みを進めています。ご関心のある方は当社公式HPよりお問合せください。
<過去のお取り組み実績>
・親子が集まる場をお持ちの小売・不動産・レジャー企業様などに「エンタープライズ版シンクシンク」を提供。スポーツ用品大手アルペン様では全国39店舗に導入(*1)
・教育機関様向けに「スクール版シンクシンク」を提供(*2)
・ドラえもんとのコラボゲーム「ドラThink」の監修(*3)
・株式会社ポケモン様のグローバル向け知育動画の監修(*4)
・プロサッカーチーム「モンテディオ山形」の教育×スポーツイベントの共同運営(*5) など
2022年12月14日に、社名をワンダーラボから「ワンダーファイ株式会社」に変更しました(*6)。
ワンダーファイ株式会社 公式HP:https://wonderfy.inc/
(*1) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000102.000012970.html
(*2) https://think.wonderfy.inc/school/
(*3) https://think.wonderfy.inc/news/20221117.html
(*4) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000012970.html
(*5) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000106.000012970.html
(*6) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000012970.html
参考情報
HugKum「知りたい!Googleが認めた話題の知育アプリ「Think!Think!(シンクシンク)」で育まれる知的ワクワクとは?」
JICA 「子どもたちに質の高い学びの機会を カンボジア」
https://www.jica.go.jp/publication/mundi/202008/202008_04.html
TBSの番組「スマホで参加!生放送で思考力バトル ザ HIRAMEKI」にワンダーファイが全問題を提供
https://www.tbs.co.jp/the-hirameki/
テレ朝news「デジタル×アナログ “考える力”高める次世代教育」
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000208159.html
XD 「子どもは何に目を輝かせる? 知育アプリ『シンクシンク』生みの親が語る、世界に届く学習体験」
https://exp-d.com/interview/10217/
東洋経済education「勉強好きな子どもに共通「知的好奇心」、どうすれば伸ばせるか?」
https://toyokeizai.net/articles/-/579587
お問い合わせ・ご質問・取材のお申し込み
ワンダーファイ株式会社 広報担当: 池田・長畑
メールアドレス: pr@wonderfy.inc
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