日本初、リジェネラティブ・オーガニック認証を取得した日本酒を12月11日(木)発売
アウトドア企業パタゴニアが300年以上の歴史を持つ仁井田本家と醸すオリジナル自然酒
アウトドア企業のパタゴニア・インターナショナル・インク(所在地:神奈川県横浜市、日本支社長:マーティ・ポンフレー)は、12月11日(木)に、食品部門「パタゴニア プロビジョンズ」より、日本で初めてリジェネラティブ・オーガニック認証を取得した日本酒を発売します。故郷である地球を救うために、「リジェネラティブ・オーガニック」を指針として、日本国内でも、食の取り組みを2016年から進めてきたパタゴニア日本支社が、次の段階に進みます。

オーガニックからリジェネラティブ・オーガニックへ
1990年代に、コットンの慣行栽培が土や水や空気を汚染し、無数の生物に対して多大な害をおよぼしていることを知り、パタゴニアは1996年に、使用するバージン・コットンの100%をオーガニック農法で栽培されたコットンのみに切り替えることを決意しました。
2017年には、健全な土壌を構築し、人間と動物の福祉を尊重する「リジェネラティブ・オーガニック認証」を他団体と設立しました。現在世界46か国で約340ブランド、約2,750製品がリジェネラティブ・オーガニック認証 を受けています(2025年11月時点)。
2025年7月に、リジェネラティブ・オーガニック認証 で水田稲作ガイドラインが制定され、その制定にパタゴニア日本支社が協力しました。それによって、世界の人口の約半分の主食である米の栽培方法を改善することが可能になります。
日本初リジェネラティブ・オーガニック認証取得
パタゴニア日本支社は、日本での食と農業の変革を目指し2016年にパタゴニア プロビジョンズを開始し、2021年より3つの事業者とリジェネラティブ・オーガニック認証取得に取り組んできました。協同団体の1つである仁井田本家(福島県郡山市)が醸すパタゴニア プロビジョンズオリジナル自然酒「やまもり2025」が日本で初めて「リジェネラティブ・オーガニック認証(Regenerative Organic Certified®)」を 取得し、12月11日(木)に発売されます。
自然を再生する酒
仁井田本家が、田んぼを取り巻く環境や水源、山を健全に管理しながら、農薬・化学肥料を使わない水田稲作に取り組む実践などが評価され、リジェネラティブ・オーガニック認証取得につながりました。自社山の杉で木桶を作り、植林をして、田んぼの水源である山を守っています。またリジェネラティブ・オーガニック認証の3つの柱のひとつ「社会的公平性」の要件である労働者の人権や福祉を満たし、働きやすい環境を整えています。地球と人の両方を尊重し、再生する取り組みを行なっています。

動画 自然を再生する酒
記事 田んぼからはじまる、地球再生のストーリー
https://www.patagonia.jp/stories/planet/a-regenerative-story-from-the-rice-fields/story-165825.html
パタゴニアサイト特集ページ リジェネラティブ・オーガニック水田稲作システム
https://www.patagonia.jp/regenerative-organic-paddy-rice.html
製品概要
リジェネラティブ・オーガニック認証を日本で初めて取得した、仁井田本家醸造のパタゴニア プロビジョンズオリジナル自然酒。自然酒ならではの芳醇な味わいや、楽しみ方も多様で山盛り、とのメッセージを込めました。麹米、掛け米ともにすべて仁井田本家自社田で栽培したリジェネラティブ・オーガニック認証米「雄町」を100%使用し、自社山のスギの木桶仕込み。精米歩合85%、汲み出し四段仕込みにより、甘み、旨み、酸味のしっかりした味わいです。複雑で奥行きのある味わいは締まりのあるジューシーな印象で、柑橘系のやさしく爽やかな香り。燗酒で木桶由来の酸を楽しめます。

やまもり 2025

やまもり2025 ミニ
製品名:やまもり2025 ミニ
容量・価格:150ml \900(税込)
製品名:やまもり2025 ミニ 6本
容量・価格:150ml×6本 \5,400(税込)
https://www.patagonia.jp/product/PRZ53.html
※やまもり2025 ミニ 6本は、パタゴニア公式オンラインショップのみで取り扱い。
両製品共通
発売日:2025年12月11日(木)
原材料:米、米こうじ アルコール分:13% 生産:仁井田本家(福島県)
発売場所:パタゴニア直営店、パタゴニア公式オンラインショップ、FOOD&COMPANY全店、ムスビガーデン青葉台店、千歳烏山店、信濃屋 六本木店、cask、ワイン館、ヤマダストアー(一部店舗)、ビオ・あつみエピスリー浜松などで取り扱い。
人類の生存は、リジェネラティブ・ オーガニックにかかっている
この日本酒は、日本で初めてリジェネラティブ・オーガニック認証を取得した製品である。しかし、その価値は国境を越えて広がる。日本の水田や世界中の農場は、単なる食糧生産の場ではなく、周辺地域と無数のつながりを持つ複雑な生態系である。水田や農場が結びつくことで、農家だけでなく、鳥類、両生類、魚類、その他の動物や昆虫など、そこに住む生き物たちにも恩恵がもたらされる。
リジェネラティブ・オーガニック農法で米を育てることで、世界で30億人の主食である作物の栽培方法を改善することができる。パタゴニアは〈リジェネラティブ・オーガニック・アライアンス(ROA)〉と協力し、すべての米農家が転換に取り組める枠組みを作成し、公開した。派手さはないが、稲作の方法を変えることは、世界に大きな影響を与える可能性を秘めている。
現代の工業型農業が、地球全体の温室効果ガス排出量の最大25%を占める現在、リジェネラティブ・オーガニック農法は、食のあり方を通じて気候や自然の危機に立ち向かう手段となる。これは革命的なアイデアだ。現代の工業型農業と気候変動と戦うには、まさに革命が必要なのである。
人類の生存は、それにかかっている。
ーイヴォン・シュイナード パタゴニア創業者

良い会社になりたい
リジェネラティブ・オーガニック認証の取得を目指したことは、会社のあり方を見直す契機となりました。常々抱いてきたのは「良い会社になりたい」との思い。良い会社像にもいろいろありますが、私たちが思い描くのは、良い人の集まりでありたいということ。困っている人がいたら助ける、ゴミが落ちていたら拾える、そこから始まると思っています。スタッフのみんなにそうなってほしいと願うと同時に、私たちは彼らの声を聞いて、彼らが働きやすいように整えていく。給与も最低賃金ではなくリビングウェイジ(生活賃金)を基準に考える。そうしたら、きっと良い会社に近づける。「この会社、なくなったら困るよね」と地域がきっと応援してくれる。リジェネラティブ・オーガニック認証とは、環境的にも、経済的にも、人的にも、地域が必要とするあり方であり、それが地球の再生につながるのだと思っています。

ー仁井田穏彦(仁井田本家18代目 蔵元・杜氏)、仁井田真樹(仁井田本家 女将)
日本の里山のありようが自ずと目に浮かんでくる
日本でもナチュラルワインをつくる生産者が増えてきましたが、日本酒の世界でも自然なつくりの酒が登場するのはうれしいですね。ワインは欧州ルーツのもの、やはり日本のお酒と言えば日本酒だと思うので。
「やまもり」が生み落とされた背景を知ると、日本の里山のありようが自ずと目に浮かんできます。私は日本の里山を“人間をちっぽけな存在に感じさせない自然”だと思っています。極端な例かもしれませんが、ヨセミテやグランドキャニオンのような壮大さや壮観さで圧倒する、人間を寄せ付けない自然ではない。田んぼを主役に川や水路が流れて、それらに囲まれて生活を営める自然です。「やまもり」を通して、日本人が里山で自然と共存してきたことを感じられるのがいい。
ー紺野 真 (organオーナーシェフ)

リジェネラティブ・オーガニック自然酒祭
日本初のリジェネラティブ・オーガニック認証取得を祝い、食の未来を語り自然酒とランチを楽しむ「食の未来ダイアローグ」や、生産者や料理人、研究者延べ20名が登壇し約200名が集う「水田稲作文化トークセッション」、organ紺野 真シェフによる自然酒ペアリングコースなど、様々なイベントを開催します。


詳細は下記をご覧ください。
https://info.patagonia.jp/category-events/regenerative-organic/
【会社概要】
パタゴニア・インターナショナル・インク
Patagonia International Inc., Japan Branch
・所在地:神奈川県横浜市戸塚区川上町91-1 BELISTA タワー東戸塚5階
・設立年月日:1988年8月23日
・日本支社長:マーティ・ポンフレー
・公式サイト:https://www.patagonia.jp/
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