【報告】春華堂、リジェネラティブな未来共創を世界へ発信!
茶と栗を囲む対話の場に、各界リーダーが集い語らい合った5日間
有限会社春華堂(本社:静岡県浜松市 / 代表取締役社長:山崎貴裕 / 以下 春華堂)は、2025年7月2日(水)から7月6日(日)の5日間、大阪・関西万博の日本国際芸術祭において、一般社団法人和栗協議会(本社:静岡県浜松市 / 代表理事:鈴木滋彦 / 以下 和栗協議会)および株式会社TeaRoom(本社:東京都渋谷区 / 代表取締役:岩本涼 / 以下 TeaRoom)とともに、「和栗茶事」を共同開催いたしました。

本茶事は、和栗の魅力を広く伝え、世界に開かれた「WAGURI」ブランドの創出を目指す和栗協議会の
取り組みの一環として開催されました。静岡県遠州地域に根ざす「和栗」と「日本茶」という二つの地域資源を軸に、日本の一次産業が直面する課題や、地域と都市、世代と産業をつなぐこれからの共創のあり方について考える、“文化的な対話の場”として企画されたものです。
会場には、政治・経済・学術・メディア・芸術・農業など、多様な分野からさまざまな立場の方々が
集い、日本茶と和栗を囲む五感をともなう体験を通じて、肩書や役職にとらわれず、互いの考えを深く
交わす対話が行われました。世代や地域、業種の枠を越えた出会いと学びが、束の間の茶の時間のなかで育まれました。
人と文化が織りなす「和栗茶事」の魅力
「和栗茶事」の場を彩ったのは、お茶やお菓子、空間のしつらえだけでなく、会場に集まった一人ひとりの存在でした。
日本の伝統文化である「茶事」の形式をいかすことで、単なる意見交換にとどまらず、地域の未来について自らの言葉で語り、じっくりと思いを巡らせる時間が生まれました。
春華堂は、長年地域とともに歩んできた菓子づくりの企業として、このような文化的な対話の場づくり
に関われたことを大切に感じています。今後も、地域に息づく資源や営みに光をあて、その価値を未来へとつないでいく取り組みを続けてまいります。


春華堂サイト大阪・関西万博「和栗茶事」特設ページはこちら
https://www.shunkado.co.jp/tea/
※当日の茶事の様子は各回をダイジェスト動画にまとめて随時掲載します。
「和栗茶事」とは|和栗と茶の文化の新たな共創
日本で古くから、政治や重要な社交の場として執り行われてきた「茶事」。
私たちは、この伝統的なフォーマットに現代的な視点を重ね、茶と和栗を囲む対話の場を創出してき
ました。和栗協議会ではこれまでにも、60名を超える方々が集う大規模な茶事を開催し、「WAGURI」ブランドとともに、人と地域を結ぶ新たな循環や共創のかたちを模索してまいりました。
かつて千利休が、茶の湯を通じて人と人とをつなぎ、社会の在り方に影響を与えたように、私たちの
茶事もまた、未来を担う多様な方々との出会いを通じて、新しい生き方や価値観が芽生える場でありたいと考えています。
特に今回は、静岡と大阪という歴史ある都市の記憶を軸に、遠州地域から始まった「和栗茶事」の物語
が大阪・関西万博へとつながっていく意義を込め、「茶会」ではなく、あえて「茶事」と称し、その精神を大切に捉えてきました。和栗と茶が織りなす遠州ならではの体験価値を通じて、一次産業、まちづくり、食文化、芸術など、分野を超えた共創を実現する場として、これからも茶事を展開してまいります。
和栗協議会note
“遠州の台所”が万博に出現── 一期一会の対話空間
事の舞台となったのは、「庫裡(くり)」をテーマに据え、歴史の中で人々が未来を語り合ってきたで
あろう茶室の精神を、現代の感性で再構築した空間です。
参加者は普段の役職や肩書から離れ、心をほぐした自然体で対話に臨みました。和栗を使った上生菓子
や静岡茶を味わいながら未来について語り合う、人と地域とのつながりを見つめ直す。そんな特別な時間が、5日間・全10セッションにわたって展開されました。
各セッションでは、「地域“志”本主義」「農業の未来」「食文化の継承と発信」などをテーマに、政治
・経済・農業・文化・教育・メディアといった幅広い分野の実践者たちが登壇。形式ばらず、心身ともにリラックスできる茶事のスタイルの中で、日常の会議とは異なる自由で創造的な対話が生まれていました。


春華堂の挑戦── 文化を軸に、地域とともに世界へ
和栗茶事は、単なるイベントではなく、地域の資源を未来へとつなげるための「問いを立てる場」です。創業138年を迎える春華堂は、これまでお菓子づくりを通じて、地域の文化や人々の暮らしと向き合ってきました。今回の和栗茶事では、主菓子の提供や空間づくりへの協力を通じて「共に創る」という姿勢をかたちにし、発信する役割を担いました。
2000年代初頭、春華堂は原材料の安定供給が難しくなったことから、かつて使用していた掛川栗を断念せざるを得ない状況となりました。この経験をきっかけに、「地域の恵みを次の世代へとつなぎ直したい」という思いが芽生え、2022年に「遠州・和栗プロジェクト」への参画に至ります。現在は、51の団体・個人で構成される和栗協議会の一員として、農業支援、人材育成、地域づくりといった活動に取り組んでいます。

世界へ広がる共創の輪── 文化が起点のサステナブルな挑戦
和栗茶事で生まれた出会いや対話、そしてそこから得られた気づきは、地域に根ざした新たなビジネス
や教育、まちづくりのきっかけとなる可能性を秘めています。世代や分野を超えて語り合うことで、地域に息づく暮らしや風土に光があたり、身近にありながらも見過ごされがちだった資源や魅力が会話の中から再発見することができました。
この取り組みは、農業や食文化といった地域固有の価値を単なる産業資源としてだけでなく、文化的・社会的な資産として捉え直し、広く国内外へ発信していくための、新たな地域発信のモデルとなり得る
ものです。暮らしの中から生まれる“問い”を出発点に、人と人、地域と世界とをゆるやかにつなぎながら、持続的な地域の未来をともに描いていく。そのような姿勢が、この茶事には込められています。
こうした思いを秘めながら春華堂はこれからも和栗協議会の一員として、遠州の自然や人、文化を大切
に育みながら、地域の中で循環し、次世代にも誇れる持続可能な共創のかたちを広げてまいります。

参加者が自ら対話の内容を記録することで、茶事はその場かぎりの催しではなく、ひとつの形ある成果として残ります。これからの記録は今後の協議会の活動にも役立てられていきます。

和栗茶事 イベント概要
名称:大阪・関西万博「日本国際芸術祭」和栗茶事
会期:2025年7月2日(水)〜6日(日)
会場:大阪・関西万博 日本国際芸術祭エリア「WASSE」内 茶室特設空間
主催:一般社団法人和栗協議会 / 株式会社TeaRoom / 有限会社春華堂
協賛:株式会社ありあけ、スズキ株式会社、リボン食品株式会社、ローランド株式会社、 株式会社タイミー、サーラグループ
後援:静岡県、浜松市、掛川市、湖西市
協力:HEART CATCH、B-OWND(株式会社丹青社)
空間設計・監修:株式会社rivvon / 株式会社TeaRoom
大阪・関西万博の開催期間中、「月化粧 × うなぎパイ」が共演
春華堂は、2025年4月13日(日)から10月13日(月)までの184日間にわたり開催された2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、大阪土産の定番「みるく饅頭 月化粧」を製造・販売する株式会社青木松風庵(大阪府)と共同で、それぞれの個性あふれるお菓子の魅力を発信する未来型チャレンジショップ「月化粧 × うなぎパイ 大阪・関西万博店」を出店いたしました。

お菓子の力で、世界中を笑顔に
古往今来、お菓子は国や民族を超えて人々に親しまれ、笑顔と豊かな時間をもたらしてきました。
本出展では、青木松風庵と春華堂の両社が、日本の菓子文化の美味しさと奥深さを世界へ伝えるとともに、お菓子がもつ「人を笑顔にする力」で、国や世代を超えて心をつなぐ場を目指し、両社それぞれの人気商品をベースにした限定スイーツを販売しました。
春華堂では、静岡が誇る「和栗」と「茶」という二つの地域資産を掛け合わせ、和の味わいを世界へ発信。和栗を使用した熟成焼き栗やマラサダなどのスイーツに加え、かき氷や静岡抹茶ラテなども提供し、会場を訪れた国内外の来場者に笑顔と甘いひとときを届けることができました。
未来型チャレンジショップ概要
ショップ名 : 月化粧 × うなぎパイ 大阪・関西万博店
期間 : 2025年4月13日(日)~10月13日(月)(184日間)
面積 : 約250㎡
席数 : 約50席
場所 : 大阪 夢洲(ゆめしま) 大屋根リング内 東ゲート側
和栗茶事で提供されたお菓子が春華堂直営店で発売中
「和栗茶事」での提供を通じて高いご評価をいただき、会場でご用意した284個は5日間で完売いたしました。一般のお客様からも多数の再販希望をお寄せいただいたことを受け、このたび正式に販売を
開始する運びとなりました。

和栗協議会とは
「地域”志”本主義」で描く、リジェネラティブなまちづくり
静岡県掛川の貴重な農作物である和栗が、後継者不足や農家の高齢化により、存続の危機に瀕している
ことを受け、2022年7月「遠州・和栗プロジェクト」が遠州地域の企業・団体9者とともにスタートし
ました。 
栗農家をはじめとする一次産業全体の課題に向きあい地域を持続発展させるため、掛川栗を地域へ周知させ更には日本全国の栗農家と連携することで、世界に通用する「WAGURI」ブランドの創出を目指し、本プロジェクトを推進しています。 この大きな目標を達成するため、志を同じくする遠州地域の異業種企業や自治体、農業協同組合、大学機関と連携し、2024年に5つの専門部会(生産 / 研究 / 技術 / イベント・商品 / 広報・人事)を立ち上げ、農業支援を行っております。「地域”志”本主義」を理念に、産×官×学×農の業種・世代を超えた共創を進めることで、イノベーティブな包括的コミュニティを構築し、2025年2月には51者へと座組を広げ、一般社団法人「和栗協議会」を設立いたしました。

春華堂はなぜ和栗協議会に参画するのか
創業138年目を迎える有限会社春華堂は、「うなぎパイ」をはじめとする和洋菓子の製造販売のみならず地域のつながりやご縁、遊び心を大切に、様々な事業を展開しています。その事業の一つとして、静岡県掛川の貴重な農作物である和栗が後継者不足や農家の高齢化により、存続の危機に瀕していることを受け2022年7月「遠州・和栗プロジェクト」を遠州地域の企業・団体9者とともにスタートさせました。
春華堂では、毎年約2万本を誇る栗蒸し羊羹や栗を使用したお菓子を販売しています。しかし、安定的な供給が難しくなったことから約20年前に掛川産栗の使用をやめ、県外産の栗へと変更した過去があります。そのような経緯から、栗農家や地域を持続発展させるため、一社の取り組みにとどまらず、自治体をはじめ広く広域にわたるグローバル企業、地域企業に賛同いただき連携を深めることで、「地域」というチームで一次産業全体の課題解決とその先にある街づくり、人づくりを和栗のラットフォームを応用して持続発展させようと活動をしています。
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