在日イタリア商工会議所・エミリア・ロマーニャ州共催世界イタリア料理週間セミナー「イタリア料理の美味と美観エミリア・ロマーニャ州の最高級の食とペッレグリーノ・アルトゥージ」開催報告
開催日時/2023年11月14日(火)16時~開催会場‘中央大学後楽園キャンパス内セミナールーム
◆在日イタリア商工会議所・エミリア・ロマーニャ州共催
世界イタリア料理週間セミナー「イタリア料理の美味と美観
エミリア・ロマーニャ州の最高級の食とペッレグリーノ・アルトゥージ」
〇開催日時;2023年11月14日(火)16時から
〇開催会場‘中央大学後楽園キャンパス内セミナールーム
〇参加対象;(参加人数‘;約80名参加)
食品輸入インポーター、イタリア料理シェフ及びスペシャリスト、メディア報道関係者
■エミリア=ロマーニャ州について
別名The Italian Food Valleyと称される世界中の美食家たちに愛される夢のようなグルメとワインのルートを持ち、Made in Italyの高品質を認証されている数々の食品ブランドが存在する。世界的にも名高い唯一無二のガストロノミーの伝統を誇る美食の宝庫であり、イタリアを代表する食の州である。
■ペッレグリーノ・アルトゥージ
イタリア料理の聖書とも言われる「イタリア料理大全 厨房の学とよい食の術」の著者。
「イタリア料理大全 厨房の学とよい食の術」は、グルメ関連書籍出版史上、これほど世界の多くの言語に翻訳された指南書はあっただろうか。2019年、日本語にも翻訳された本書は古くからイタリアに根付く食文化、その土地ごとに生産、消費される食材についての物語を伝えている。
■Casa Artusi(カーザ・アルトゥージ財団)
イタリア料理の伝統を現代に伝承するエミリア・ロマーニャ州にある体験型ガストロミー文化センター。現代イタリア料理の父である偉人ペッレグリーノ・アルトゥージを賞賛するために設立されたされたらイタリア料理の生きた博物館とも称される。現代イタリアの食文化をひろめる カーザ・アルトゥージ財団の努力も実り、世界中から愛されているイタリア料理。2025年ユネスコ世界無形文化遺産の候補に挙がっています。
当日プログラム
ペッレグリーノ・アルトゥージ:厨房の学、伝統と革新
ライラ・テントーニ (カーザ・アルトゥージ財団代表)
アルトゥージと日本文化の関わり
工藤 裕子(イタリア料理大全 厨房の学とよい食の術 監訳者
70年、厨房の未来を見据えたマニフェスト
エマヌエラ・オリギ(イタリア料理アカデミー東京支部)
DOPとIGP認定食品の日本における価値
木村純子 (法政大学)
エミリア・ロマーニャ、イタリア農産物の中枢。
44のDOP/IGP認定食品、その文化、伝統と革新
アレッシオ・マンミ:エミリア・ロマーニャ州農業農産狩猟
および漁業評議員コーディネーター:マッティア・フィアンダーカ
(カーザ・アルトゥージ 美食学者 )
試食
パルミジャーノレッジャーノDOP、グラナ パダーノDOP、
モデナ産伝統的バルサミコ酢DOP、レッジョ・エミリア産伝統的
バルサミコ酢DOP、モデナ産バルサミコ酢IGP、
エミリア・ロマーニャ産ワイン
麺棒を使った手打ち卵パスタの実演
エミリア=ロマーニャ州農業・狩猟・漁業大臣アレッシオ・マンミ氏にインタビュー
Intervista a Alessio Mammi, Ministro dell’Agricoltura, della Caccia e della Pesca della Regione Emilia-Romagna, in relazione all’Expo 2025 e 2030
2025年日本国際博覧会と2030年万博開催国決定におけるエミリア=ロマーニャ州の役割について
G:イタリアの輸出農作物が過去最高金額に達している今、イタリア料理はユネスコ世界遺産登録認証を目指し、さらなる経済発展が見込まれています。2025年12月にイタリア料理としてユネスコ世界遺産に正式に登録決定の結果がでるまでにまだ2年以上ある。イタリア料理が正式にユネスコ世界遺産に登録されるように、エミリア=ロマーニャ州は具体的にどのような施策や具体的な活動を強化をしていくのか?
M:2025年12月に、正式にイタリア料理がユネスコ世界遺産に登録されるように、私たちエミリア=ロマーニャ州としてすでに政府と協力して様々な取り組みをしています。イタリア料理の価値を代表する最高レベルの文化センターであるカーサ・アルトゥージや、エミリア・ロマーニャの諸大学の教授たちとの産学連携などに取り組んでいます。また、私たちは日常的にPDOやPGI製品、つまり、私たちの国の料理伝統を最もよく表している優れた製品を宣伝しています。
G:2025年の大阪万博に相次ぐローマが立候補している2030年の万博について、エミリア=ロマーニャ州は、2015年のミラノに続いて再びイタリアが開催国として選出される好機となる2030年世界万博博覧会の開催がローマに決定した場合、ローマと協同して特別な計画を立てているか?
M:イタリアには世界と分かち合うべき素晴らしい遺産がたくさんあります。歴史、芸術、文化、街、食べ物、それらはすべて比類のないものであり、イタリアならではのものです。そのため、私たちは政府との協力関係を築き始めていますが、計画を定めるには多少の時間がかかります。前回のミラノ万博は大成功でした。私たちは当然、大阪でもイタリア館に出展し、重要な役割を果たすことになるでしょう。11月15日に大阪に向かい、2025年万博におけるエミリア=ロマーニャ州としての出展を準備する予定です。というのも、イタリアで協調性かつ均一性を中心にした活動が行われ、全体が形成されることが重要だからです。私たちのような地域は、食品輸出だけで年間80億ユーロの収益を誇り、全世界と関わりを持っているからこそ、主導的な役割を果たさなければなりません。
是会イタリア料理週間 在日イタリア商工会議所・エミリア・ロマーニャ州共催「イタリア料理の美味と美観/エミリア・ロマーニャ州の最高級の食とペッレグリーンノ・アルトゥージ」
G:2025年万博のイタリア館には、エミリア=ロマーニャ州専用のスペースが設けられるという認識でお間違いないでしょうか?
M:間違いないです。エミリア=ロマーニャ州の知名度を保証するスペースが設けられるように何が必要なのか検討中です。
G:最後の質問ですが、日本料理はお好きですか?
M:とても好きです!来日に当たって食べることもできました。イタリアと同様、日本の文化が非常に豊だと確信しましたので、商業的な面だけでなく、例えば気候変動という大きな問題から野菜生産を守りたいのであれば、農業に必要な研究や技術の面でも日本との協力関係を順調に築き上げていきたいと思います。
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