参加を希望するすべての高校生に学びの機会を届けたい。全国高校生マイプロジェクトアワードが開催費用のクラウドファンディングをスタート

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、高校生が自ら問いを立て、課題を解決するプログラム「マイプロジェクト」の推進に取り組んでいます。この度、年に一度開催する学びの祭典「全国高校生マイプロジェクトアワード」の開催費用のクラウドファンディングを開始することになりましたのでお知らせします。

社会を変えられないと感じる日本の若者。主体性を育む探究学習が鍵

2024年に日本財団が世界6か国の17~19歳の若者を対象に行った調査(*1)では、他国に比べ「将来の夢を持っている」「自分の行動で、国や社会を変えられると思う」などの数値が低く、社会に対する自己効力感を持てていない若者が多いという結果になっています。

若者が自分の行動によって社会を変えられると思えていない現代の中で、課題を自ら設定し、主体性を育む「探究学習」は重要視されており、2022年度から高等学校の授業として必修化されました。

文部科学省による「探究学習」の資料(*2)には「生徒一人一人が,社会の変化に受け身で対応するのではなく,主体的に向き合って関わり合い,自らの可能性を発揮し多様な他者と協働しながら,よりよい社会と幸福な人生を切り拓き,未来の創り手となるために必要な力を育むことが求められている」と書かれています。

(*1)日本財団「18歳意識調査」2024

https://www.nippon-foundation.or.jp/wp-content/uploads/2024/03/new_pr_20240403_03.pdf

(*2)文部科学省 今、求められる力を高める総合的な探究の時間の展開(高等学校編)

(令和5年3月)

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/sougou/20230531-mxt_kyouiku_soutantebiki03_2.pdf

東日本大震災をきっかけにはじまった、高校生の主体性を育む全国高校生マイプロジェクトアワード

「マイプロジェクト」とは、自分自身の実現したいこと/変えたいことをテーマにプロジェクトを立ち上げ、正解のない問題に向き合い、実際にアクションをすることを通じて学ぶプログラムです。そのプロセスを通して自分自身の興味関心の発見や、他者との協働、社会の価値発見・創造に主体的に向かう姿勢が育まれます

カタリバは、2011年の東日本大震災をきっかけに、被災地で子どもたちの居場所をつくり、学習支援に取り組んできました。その中で、高校生たちが周囲の大人に「震災の経験を未来に伝えたい」という思いを語ったことから生まれたプロジェクトの一つが「復興木碑プロジェクト」。津波の被害が大きかった岩手県大槌町に、「ここまで津波が来た」と記した木碑を設置する取り組みです。「震災を忘れないように」という願いを込めて、高校生たちが主体となって進めました。自分の想いや課題を出発点に、地域や社会に向けて行動を起こすことで高校生自身も大きく成長、その変化は周囲にも広がり、地域社会にも新たな動きを生み出しました。このプロジェクトは、高校生が実践を通じて学び、成長する姿を示した象徴的な事例です。

この事例から高校生たちにこうした学びの機会を用意することが大切であると考え、2013年に「全国高校生マイプロジェクトアワード」を開催。10年以上の歳月を経て、開催初年度は18人だったエントリー者数が8,300名を超えるほどに成長してきました。

参加を希望するすべての高校生に学びの機会を提供するために、クラウドファンディングをスタート

こうしてマイプロジェクトの実践者が増加する中で、開催費用が不足していることから、参加を希望するすべての高校生に発表の機会を提供することができない事態が近年続いています。生まれ育った環境に関係なく一人でも多くの高校生に、自ら未来を切り拓く成長や学びの機会を届けるという目標を達成するため、今回マイプロジェクト事務局ではクラウドファンディングを実施することが決定しました。高校生たちの学びを支援するため、みなさまからのご支援をお待ちしています。

【実施概要】

実施期間:3月21日(金)18:00~4月28日(月)23:59

プラットフォーム:CAMPFIRE

プロジェクトページURL:https://camp-fire.jp/projects/813418/view

御礼内容:

・お礼メッセージ動画お届け

・公式WEBサイトでご紹介 など

※詳細や支援方法については、CAMPFIREのプロジェクトページをご覧ください。

事業紹介:全国高校生マイプロジェクト

身の回りの課題や関心をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実行することを通して学ぶために2013年から行っている高校生向け実践型探究学習プログラムです。高校への探究学習プログラムを提供、教員向け探究学習勉強会を運営、事例校への直接支援を通し、小さくても実際に起こす「アクション」と、プロジェクトに対する「主体性」を育み、高校時代に正解のない問題に向き合い探究することで未来への創造力を引き出すための探究学習プロセスを日本全国の高校生に広げるための取り組みを行っています。


認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>

設立 : 2001年11月1日

代表 : 代表理事 今村久美

本部所在地 :東京都中野区中野5丁目15番2号

事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区・全国)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)

URL: https://www.katariba.or.jp


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https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 山本)

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会社概要

URL
https://www.katariba.or.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ203
電話番号
03-5327-5667
代表者名
今村久美
上場
未上場
資本金
-
設立
2001年11月