【関西外国語大学】小学生のAI活用プロセスを可視化して教員の指導を支援する学習支援システムに関する研究で、『ラーニングイノベーショングランプリ』の奨励賞を受賞しました
AIとの対話や試行錯誤の過程を可視化し、教員による適切な学習支援を実現します
関西外国語大学(大阪府枚方市)卯木輝彦教授研究室の福森恭生さんと田中莉望さん(いずれも外国語学部英語・デジタルコミュニケーション学科3年)が「ラーニングイノベーショングランプリ2026」で、奨励賞を受賞しました。同グランプリはこれまでにない学習・教育スタイルや革新的なラーニングテクノロジーの発掘を目的にしています。今回の受賞は、児童のAI活用プロセスを可視化する学習支援システムに関する研究・開発プロジェクトの独創性と社会的価値が高く評価されたものです。

「ラーニングイノベーショングランプリ」は大学、大学院、高等専門学校などの高等教育機関の研究室を対象に、一般社団法人「ラーニングイノベーションコンソシアム」が開催しました。ARやVR、AI、ディープラーニング、教育ビッグデータなど、さまざまな技術を使って、新たな学習・教育環境についての提案を募集、今回は東京大学大学院、京都大学、公立千歳科学技術大学など全国から45点の応募がありました。
卯木研究室の受賞は、2023年、2025年の優秀ラーニングイノベーション賞に続いて3回目になります。

奨励賞の受賞対象となった研究・開発プロジェクトは「AIに作らせる学習から、AIを方向づける学習へ:バイブコーディングにおける創造的意図形成の可視化と適応的学習支援システム」です。
小学生の中・高学年を対象にしたもので、子どもたちがAIとの対話を通じて、どのように修正し発展させてつくりたいものを完成させたのかを可視化する学習支援システムを提案しました。
完成したものを見ただけでは、子どもたちが何を考えて、どのようにAIのつくったものを評価し、どの部分に自分の考えで修正を加えたかを把握することは困難です。可視化することで、教員は必要なタイミングで問い掛けや支援を行うことができ〝AI協働力〟を育てることが可能になります。
2人の提案は、独創性と斬新性を書類で判定する一次審査を通過しました。
そして13チームがノミネートされた二次審査では、提出した動画を基に「産業界から見た独創性・斬新性」と「社会的価値」の点から審査しました。その結果、京都大学のエビデンス駆動型教育研究協議会の提案とともに奨励賞を受賞しました。
審査員からは「生成AI を活用した学習で、完成物だけでは見えにくい児童の思考過程に着目している点が非常に優れた提案だと感じた」「面白い着眼点だと思う」「AI に作らせる学習からAI を方向づける学習へというフレーミングは核心を射抜いている」などといった評価をいただきました。

福森さんは「子どもは器用にデジタル系を使いこなします。でも使い方を間違えて考える過程を飛ばして答えだけ出すようなことがないように、考える過程を大切にしてほしいとの思いを込めました」と話していました。
また、田中さんは「普段使っているもので、思いもつかないような視点で切り取ったものが受賞につながってうれしいです」と述べ、「9月の教育システム情報学会で同じテーマで発表します。さらに研究に磨きをかけたいと思います」と話していました。
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関西外国語大学は、世界55カ国・地域の428大学(2026年8月現在)に広がる海外ネットワークを活かし、年間約1,300人の学生を海外へ送り出しています。大阪府枚方市にある2つのキャンパスでは年間約1,100人の留学生を受け入れており、日常的な国際交流が行われています。
語学力をベースに、文化や政治、経済など「+α」となる多様な専門分野を学ぶ教育体制を整えています。学生個々人の興味・関心に応じた、米国公認会計士の資格取得をめざす教育プログラム「USCPA Pathway Program」などの多様な学修を展開。学生は語学の先にある専門性を身につけ、これからの時代と社会の要請に応える確かな力を育んでいきます。
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