【イベント報告】「難民と共に生きる」を支援現場の最前線から考える 「世界難民の日」特別シンポジウムを開催
世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョン・ジャパン(東京都中野区)と、日本に暮らす難民の定住支援を行う公益財団法人アジア福祉教育財団難民事業本部(東京都港区)は、「世界難民の日」を前にした6月17日(土)に特別シンポジウムを開催しました。
「世界の難民危機と私たちにできること~支援現場の最前線から~」と題した本シンポジウムは、定員を超えた約120人が参加し、日本での難民受入れの現状や、世界で今起きている難民危機を包括的に捉え、「難民と共に生きる」ことについて一人ひとりが考える機会となりました。
「世界の難民危機と私たちにできること~支援現場の最前線から~」と題した本シンポジウムは、定員を超えた約120人が参加し、日本での難民受入れの現状や、世界で今起きている難民危機を包括的に捉え、「難民と共に生きる」ことについて一人ひとりが考える機会となりました。
後列左より:大井、伊藤、橋本さん、幸さん、古本さん 前列左より:ハウルンさん、新岡夫人、新岡さん
【難民支援に関わる実務者と日本で暮らす難民が一堂に】
第1部では、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所・古本秀彦さん、ファーストリテイリング・幸あかりさん、アジア福祉教育財団難民事業本部・伊藤寛了、ワールド・ビジョン・ジャパン・大井光一が、それぞれ取り組んでいる難民支援事業について報告しました。
第3部のパネル・ディスカッションでは、ロンドン大学難民法イニシアチブ博士アフィリエイト・橋本直子さんがモデレーターを務めました。第1部に登壇したパネリストは、異なる現場で体験している苦労と喜びを、第2部に登壇したハウルンさんと新岡さんは、自分にとっての「ホーム(安心できる場所)」について語りました。最後に全員が、「私とあなたが難民と共に生きること」について、一言ずつ想いを共有しました。
難民雇用について報告する幸さん
パネル・ディスカッションでは様々なテーマが議論されました
定員を超える約120人が来場
【第1部 難民支援の活動報告 概要】
<国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所 渉外担当官 古本秀彦>
<株式会社ファーストリテイリング サステナビリティ部 幸あかり>
<(公財)アジア福祉教育財団難民事業本部 企画第一係長 伊藤寛了>
<(特非)ワールド・ビジョン・ジャパン 緊急人道支援課 南スーダン担当 大井光一>
【第2部 日本で暮らす難民の方による特別スピーチ(抜粋)】
<チン・ハウルンさん(ミャンマー難民、ユニクロ社員)>
<新岡史浩さん(元ラオス難民、アジア福祉教育財団 難民事業本部 職員)>
【第3部 パネル・ディスカッション 「私が、あなたが、難民と共に生きるということ」】
<ロンドン大学難民法イニシアチブ博士アフィリエイト 橋本直子>
<開催概要>
「世界難民の日」特別シンポジウム 世界の難民危機と私たちにできることー支援現場の最前線からー
日時:2017年6月17日(土)10:30 – 13:00
会場:ワールド・ビジョン・ジャパン事務所、大会議室
参加費:無料
主催:(特非)ワールド・ビジョン・ジャパン/(公財)アジア福祉教育財団 難民事業本部
協力:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所/株式会社ファーストリテイリング
<スケジュール>
開会挨拶(10:30~)
木内 真理子(ワールド・ビジョン・ジャパン 事務局長)
第1部:難民支援の活動報告(10:45~)
・「世界の難民問題とUNHCR」古本 秀彦(UNHCR駐日事務所)
・「南スーダンの難民支援~現状と課題~」大井 光一(ワールド・ビジョン・ジャパン)
・「日本の難民受入れの歩み~難民と共に1979-2017~」伊藤 寛了(アジア福祉教育財団 難民事業本部)
・「ユニクロの難民雇用~難民と共に働く~」幸 あかり(ファーストリテイリング)
第2部:日本で暮らす難民の方による特別スピーチ(11:45~)
・チン・ハウルン(ミャンマー難民、ユニクロ社員)
・新岡 史浩(元ラオス難民、アジア福祉教育財団 難民事業本部 職員)
第3部:パネル・ディスカッション(12:00~)
・「私が、あなたが、難民と共に生きるということ」
モデレーター 橋本 直子(ロンドン大学難民法イニシアチブ博士アフィリエイト)
質疑応答 (12:40~)
閉会挨拶(12:55~)
瀬尾 正嗣(アジア福祉教育財団 難民事業本部 次長)
【主催団体】
■ワールド・ビジョン・ジャパン
キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等のために困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所です。詳しくは www.worldvision.jp へ。
■公益財団法人アジア福祉教育財団 難民事業本部
インドシナ難民の日本受入れをきっかけに、1979年アジア福祉教育財団内に発足した、日本に暮らす難民の定住支援を行う団体。現在は第三国定住難民、条約難民、インドシナ難民の日本での定住促進と自立のため、日本政府より委託を受け、難民支援に関する様々な事業を行っています。また、難民認定申請者に対する援助事業、難民問題の広報・啓発活動も行っています。詳しくはwww.rhq.gr.jp へ。
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