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河出書房新社
会社概要

「つなぐ」という現実的な役割に「美」を加えた、巨大建築「橋」を総特集!『巨大建築の美と技術の粋 世界の橋』発売。

歴史、技術、デザイン、建築の苦闘……世界を代表する名橋250選! 総写真数360点!

河出書房新社

有史以前から現代までの古今東西の名橋250選を集めた、マーカス・ビニー 黒輪篤嗣訳『巨大建築の美と技術の粋 世界の橋』が9月22日、河出書房新社(東京都渋谷区・代表取締役小野寺優)より発売される。
有史以前から現代まで古今東西の名橋250選の決定版。そのユニークなデザイン、機能美の極致、構造の妙技を堪能できるオールカラー豪華本だ。


なぜ人は橋に魅せられるのか?
巨大建築という意味では、大聖堂や高層ビルや高層タワーなどいくらでもある。橋が特異なのは、「つなぐ」という現実的な役割に「美」を加えた、ただ一点だ。
人と人をつなぐ、街と街をつなぐ、文明と文明をつなぐ。交易が始まり、戦争や災害で破壊され、再び新しいデザインで建設される。人類にとって「橋」は何だったのか?

 


「つなぐ」という人間社会で最も大切な情感が形になったもの。対岸への憧れ、恋い慕うものを近くに引き寄せること、友になること、同じ土地に同化して支配すること、便利で豊かになること、そして世界を広げると同時に狭くすること。橋はさまざまな意味を保ちながら、目の前に静かにたたずむ。


本書は、そうした橋の意味を問いながら、余すことなくその魅力を堪能できる最新版。先史時代の小さな「継ぎ石橋」から現代の最新デザインの橋まで古今東西、名橋250選を収録する。

日本の橋も7つ収録。日本で最も有名な「錦帯橋」(山口)、借景の風景式庭園「栗林公園の堰月橋」(高松)、世界最長の「明石海峡大橋」(兵庫)、急峻な渓谷の中の「梅の木轟公園の吊り橋」(熊本)と「川津七滝ループ橋」(静岡)、美術館の中の「ミホミュージアムの橋」(滋賀)、隈研吾設計の「梼原(ゆすはら)・木橋ミュージアム」(高知)。

 


本文(序章)より
本書では古代から現代までに建設されたさまざまな形の橋を紹介している。それらの橋からは、それぞれの時代にどういう設計や施工の技術があったか、どういう材料が利用できたかがわかる。なかには橋の歴史だけでなく、建築一般の歴史に名を残す、ひときわ独創性に富んだ画期的な橋もある。どの橋にもそれぞれに固有の魅力が備わっている。橋はすべて、課題に挑み、願いを実現したものにほかならないからだ。

○  形式の多様さ
桁橋、アーチ橋、吊り橋、斜張橋、片持ち橋、トラス橋という一般的な橋に加え、ロンドンのタワーブリッジのような跳開橋や昇開橋、旋回橋、傾く橋、水中に沈む橋、ゴンドラで車両を運ぶ運搬橋などの可動橋があり、さらには高架橋もある。高架橋の先駆をなしたポン・デュ・ガールなどの古代ローマの水道橋は、19世紀の運河時代にまで受け継がれた。


○  建材の多様さ
橋の材料には木、石(古代ローマや中国の王朝で用いられた大理石のほか、赤砂岩、石灰岩、花崗岩)、レンガ、鉄、鋼鉄などが使われる。それらの建材が組み合わされることもある。また色も重要だ。スペインのアギラ水道橋のように、色が橋の個性の一部を構成している場合もある。アギラ水道橋は、スペイン国旗を思わせる鮮やかな赤色レンガでできている。

 


○  橋の崩壊
崩壊も橋の歴史の一部である。15世紀の木造のリアルト橋は、橋から船上の結婚式を見物していた人たちの重さで崩れたという。ただ、過去に失われた橋のほとんどは、洪水か嵐で壊れている。

○  橋の建設作業
建設は重労働で危険だった。部材が重いうえ、しばしば高所での作業を強いられた。作業員が落下した時の適切な安全策も講じられていなかった。フォース橋の建設中に57人が亡くなる事故が起こってからもう125年以上経つが、今でもその命を偲び、敬意が捧げられている。1939年9月1日には、スウェーデンで現代史上最大規模の橋の崩壊事故が発生した。しかし、その事故は世界では報じられなかった。

 

 



●著者 マーカス・ビニー  Marcus Binney
建築史に詳しいイギリスの著述家。「カントリー・ライフ」誌や「タイムズ」紙の記者として、現代の名橋の設計や施工を取材し、サンティアゴ・カラトラバ、ノーマン・フォスター、ニコラス・グリムショー、アラン・シュピールマン、オーヴ・アラップなど、著名な建築家や技術者を直接取材している。歴史的建造物の保存や修復に強い関心を寄せ、歴史的建造物の保護団体「イギリスの文化遺産を救え」の創設者兼理事長、「ヨーロッパの文化遺産を救え」の会長を務める。おもな著書に『鉄道建築物』(1995)、『空港建設者』(1999)、『イギリスの文化遺産を救え』(2005)、『完璧な家を探して』(2007)、『歴史的建造物をよみがえらせる』(2016)がある。

●訳者 黒輪篤嗣(くろわ・あつし)
翻訳家。1973年生まれ。上智大学文学部哲学科卒。ノンフィクション、ビジネス書の翻訳を幅広く手がける。おもな訳書に、『シンプル・ライフ』(翔泳社)、『レゴはなぜ世界で愛され続けているのか』(日本経済新聞出版社)、『サイクル・サイエンス』『世界のクジラ・イルカ百科図鑑』(河出書房新社)などがある。

●  目次
まえがき
第1章       古代の橋
継ぎ石橋(クラッパー・ブリッジ)
第2章       ローマ橋の建設者
ローマの橋/イタリアのローマ橋/川に架かるスペインのローマ橋/イベリア半島のローマ水道橋と高架橋/フランスのローマ建築/レヴァント地方のローマ橋
第3章       中世
世界の先駆けとなった中国の橋/荷馬の橋/礼拝堂橋/戦橋/中国・宋王朝の橋/テムズ川の橋/悪魔の橋/高い弧を描くアーチ橋/広い川に架かる橋/中世のドイツの橋/中国の連続アーチ橋
第4章       16—17世紀
居住橋/ルネサンス期のイタリアの橋/長江の水郷に架かる橋/イスラム世界の名橋/イスラム世界の壮麗な橋/優美な歩道橋/洪水に耐える橋/王命による橋/高貴さを醸し出すフランスの都市の橋/日本で最も有名な橋
第5章       18世紀
土木技師団/ジョージアン様式の華麗な都市/ジョージアン様式の土木建築の傑作/ギリシャのイピロス地方に遺る石橋/巨大構造物/パラディオ橋/風景のなかの橋/ツァールスコエ・セローの庭園の橋/ヴェルリッツ城の庭園の橋/中国王朝の橋/ウェイド将軍の橋/目を見張るファンタジー/王政期と帝政期のパリ
第6章       19世紀
不世出の技術者トーマス・テルフォード/凱旋門のある吊り橋/泰順県の橋/長大径間の先駆者ブルネル/ミャンマーの歩道橋/古城風の橋/壮大な鉄道高架橋/鉄道時代の名匠ロバート・スティーヴンソン/水道橋の再興/水道橋の再建/橋の建設者ギュスターヴ・エッフェル/エッフェルの後継者/2層橋/多連アーチの恩恵/帝国と帝国主義/強大なフォース橋/北アメリカの有蓋橋
第7章       20世紀
運搬橋/雄大な単一アーチ橋/恐れ知らずのトレッスル橋/中国の風雨橋/跳開橋/巨大な片持ち式の橋/コンクリートの実験/長大な径間/革命的な設計者ロベール・マイヤール/コンクリート橋の傑作/世界最長の吊り橋/対照的なスケール/雄大なトラス橋/高速道路で食事/大学の通路/昇開橋と潜水橋/彫刻作品としての橋/巨大な単一アーチ橋/高々とそびえるスリムな橋/名所となった日本の橋/カーブした橋
第8章       現代の橋
ノーマン・フォスター ——可能性を再定義/サンティアゴ・カラトラバ——世界を変えた橋/アラン・シュピールマン——みんなが楽しめる橋を築く/ウィルキンソン・エア——優雅さと均衡美の追求/冒険的な歩道橋の先駆けを果たしたパリ/魅力に富む斜張橋/多用途橋/連絡橋/21世紀の吊り橋/折衷様式のマレーシアの橋/彫刻作品のような橋/ジョージアン様式の宇宙の架け橋/独創的な可動橋/21世紀のコンクリート橋/夜に輝く橋/立体交差/トレッキングの橋/日本の美術館の橋/ドラマチックな昇開橋
終章
トニ・ルティマン ——世界の貧しい村に橋を架ける/流れ去る橋/生きた木の根でできたインドの橋/インカの伝統的な縄橋
用語集
索引
写真出典

【書誌情報】
『巨大建築の美と技術の粋 世界の橋』
マーカス・ビニー 著 黒輪 篤嗣 訳
単行本 B4変型 ● 256ページ
ISBN:978-4-309-27838-4 ● Cコード:0052
発売日:2017.09.22(予定)
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309278384/

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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区千駄ヶ谷2-32-2
電話番号
03-3404-1201
代表者名
小野寺優
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1957年05月
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