ヴイエムウェア、アプリケーションとインフラのモダナイゼーションを支援する製品・サービスのポートフォリオ拡充を発表

ヴイエムウェア株式会社

VMware Tanzuポートフォリオにより、クラウドネイティブ テクノロジの採用と
あらゆるクラウドにおけるモダンアプリケーションのライフサイクル自動化が可能に

VMware Cloud Foundation 4により、Kubernetesをネイティブでサポートする
モダンアプリケーション向けハイブリッド クラウドプラットフォームを提供

新バージョンのVMware vSphere 7により、VMware Cloud Foundation Servicesを提供
【2020年3月11日(日本時間)東京発】
ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:ジョン ロバートソン)は本日、企業のアプリケーションとインフラのモダナイゼーションを支援する、広範な製品・サービスを発表しました。

昨今のデジタル トランスフォーメーションの成功の要は、アプリケーションにあると言っても過言ではありません。アプリケーションにより、企業はパーソナライズされたデジタル体験を顧客に提供し、新たな収益源を創出できます。このため、現在、自社の競争力を高め、クラウド環境の可能性を最大限に活用するため、アプリケーションのモダナイゼーションを進める企業が増えています。しかし、この実現のためには、セキュリティと運用の安全性を確保する一方で、開発者がより優れたソフトウェアを迅速に開発する必要があり、これが企業にとっての課題となっています。また、開発に注力したモダンアプリケーションから十分な効果を得るためには、インフラのモダナイゼーションも同時に進める必要があります。

ヴイエムウェアは本日、モダンアプリケーション向けに新たに拡充されたVMware TanzuポートフォリオとVMware Cloud Foundation 4 with Tanzuを発表しました。VMware Cloud Foundation 4 with Tanzuは、従来のVM(仮想マシン)ベースとコンテナベースのアプリケーションの双方をサポートし、自動化を実現するハイブリッド クラウド向けターンキー プラットフォームであり、Tanzu Kubernetes GridとVMware vSphere® 7を使用して開発者の生産性向上に貢献する新サービス、VMware Cloud Foundation Servicesを利用できる点も特長です。ヴイエムウェアでは、モダンアプリケーション向けにアプリケーションからインフラにわたる、広範なソフトウェア スタックを用意しています。ヴイエムウェアの優位性は、モダンアプリケーションの新規開発だけでなく、既存のアプリケーションやインフラのモダナイゼーションについても、顧客を支援できる点です。

VMware Tanzu: アプリケーションのモダナイゼーションを支援するポートフォリオ
VMware Tanzuは、企業がより優れたソフトウェアを、より迅速に実現できるようにする製品およびサービスのポートフォリオです。本スイートの活用により、モダンアプリケーション ライフサイクルの自動化やあらゆるクラウドでのKubernetes実行が可能になるだけでなく、マルチクラウド運用を統合し、最適化できます。本日は、VMware Tanzuポートフォリオの初期製品群として、以下を発表します。
 
  • VMware Tanzu Kubernetes Grid – 新登場のTanzu Kubernetes GridはKubernetesのランタイムであり、顧客が希望するインフラにマルチクラスタ型のKubernetes環境をインストールし、その実行を支援します。データセンタ、ハイパースケーラ、サービス プロバイダ、そしてエッジを含むあらゆる環境で一貫したKubernetesの実行が可能な設計になっています。本製品には、クラウドの種別に依存しないKubernetes環境の構築、およびサポートに必要な業界標準のオープンソース テクノロジが含まれており、エンタープライズでの使用に適したパッケージが用意され、ヴイエムウェアによるフルサポートも受けられます。
  • VMware Tanzu Mission Control – 2019年8月にプレビューを公開したTanzu Mission Controlは、複数のチームやクラウドを網羅するKubernetesインフラおよびモダンアプリケーションで一貫性のある運用と保護を実現する一元管理プラットフォームです。Tanzu Mission Controlにより、運用担当者は単一のコントロール ポイントから環境全体で一貫した管理が可能になり、セキュリティとガバナンスを強化します。また、開発者はさまざまなリソースにセルフサービスでアクセスし、迅速にコードを本番環境に投入できます。なお、本サービスは提供開始されています。
  • VMware Tanzu Application Catalog – 新たに利用可能となったTanzu Application Catalogでは、Bitnamiのカタログを使用してオープンソース ソフトウェアをカスタマイズして選べます。Bitnamiカタログのオープンソース ソフトウェアは、本番環境における利用を目的としたセキュリティ、テスト、保守が検証可能な形で用意されています。本サービスによって、開発者はあらかじめパッケージ化されたアプリケーションやコンポーネントを使用でき、生産性の向上と迅速な開発の利点を享受できるほか、運用担当者はエンタープライズITに求められるセキュリティと透明性に関する厳しい要件を満たすことができます。なお、本サービスは、2019年8月にプレビュー版となるProject Galleonとして公開されました。

ヴイエムウェアは、本日発表の製品に加え、今後もTanzuポートフォリオを拡充します。2019年12月のPivotal買収完了を受けて、ヴイエムウェアは速やかにPivotalのチームとテクノロジと製品における統合を進めてきました。一例として、開発者が迅速に機能を追加でき、運用チームがグローバルクラスのアップタイムを実現するためのサービスとして設計されたPivotal Application Service(PAS)を改称し、Tanzu Application Serviceとしました。さらに、Wavefront by VMwareをTanzu Observability by Wavefrontに、VMware NSX® Service MeshをTanzuポートフォリオと連携させ、VMware NSXをベースにするTanzu Service Meshとしました。これらがポートフォリオに追加されたことにより、企業は開発を一層、加速させ、Kubernetesベースを含むマルチクラウド環境で実行するアプリケーションの一元的な監視とともに、簡便な手法でマイクロサービスの接続、監視、そして安全性の確保を行えるようになります。

VMware Cloud Foundation 4: モダンアプリケーション向けハイブリッド クラウド インフラ
本日発表のVMware Cloud Foundation 4 with Tanzuは、VMおよびコンテナをベースとするアプリケーションのいずれにおいても一貫した管理を提供するハイブリッド クラウドインフラであり、ソフトウェア定義(Software-Defined)のコンピューティング、ストレージ、およびネットワークのリソース全体にわたる本質的なセキュリティとライフサイクル管理を実現します。本プラットフォームは、開発者とIT担当者の橋渡しとなり、両者の間に生じる溝を埋め、開発者による迅速なアプリケーションの構築と更新を可能としつつ、IT運用の制御とセキュリティを提供します。VMware Cloud Foundation 4 with Tanzuは、ハイパースケーラを含む、さまざまなプライベート クラウドやパブリック クラウドで利用可能です。本プラットフォームには、以下のコンポーネントが含まれます。
 
  • 最新版 VMware vSphere 7: Kubernetesを用い、再設計されたVMware vSphereの新版は、モダンコンテナおよび従来型仮想マシンのいずれをベースとするワークロードでも実行可能なように最適化されています。なお、vSphere 7 with Kubernetesは当面、VMware Cloud Foundation 4でのみ利用可能です。
  • 最新版 VMware vSAN™ 7: モダンアプリケーション向けのFile ServicesおよびCloud Native Storageを提供します。
  • 最新版 VMware vRealize® 8.1: 仮想化、クラウド化、およびコンテナ化されたワークロードやアプリケーション向けに自動運用機能とモダンインフラの自動化機能を提供します。
  • VMware NSX®-T: VMとコンテナを接続して保護する、フルスタックのネットワークサービスおよびセキュリティサービスを提供します。

VMware Cloud Foundation 4 with Tanzuでは、KubernetesおよびRESTfulの統合型APIサーフェスであるVMware Cloud Foundation Servicesも導入されます。これにより、組織はあらゆるコアサービスへのAPIによるアクセスを促進できます。VMware Cloud Foundation Servicesには以下が含まれます。
 
  • Tanzu Runtime Services: 最新のTanzu Kubernetes Gridディストリビューションを含む、Kubernetes開発に関するコアサービスを提供します。
  • Hybrid Infrastructure Services: 最新版のVMware vSphere 7で利用できる拡張サービスです。Kubernetes APIのすべてが利用可能なほか、vRealize Automationで提供されるInfrastructure-as-Code(IaC)APIも利用可能です。VMベースのアプリケーションに加え、コンテナによって展開されるクラウドネイティブなアプリケーションにも対応します。

VMware Cloud Foundationは、あらゆるアプリケーションの実行に対して最適化が図られており、オンプレミス環境に構築されたプライベートクラウドをパブリック クラウドに拡張できるクラウドモデルを提供します。これにより、開発者は最新の開発手法とコンテナテクノロジを活用して短期間でアプリケーションを本番環境に投入できます。企業は、AWS、Azure、Google、Oracle、Rackspace、IBMやVMware Cloud Verifiedパートナなどの異種混在クラウドにわたるコンテナとVMのワークロードをシンプルに管理できるほか、パフォーマンス、復元性、可用性を最適化できます。

VMware vSphere 7: モダンハイブリッド クラウドに不可欠なサービス群
本日発表のVMware vSphere 7は、vSphereとして過去10年間で最大の進化を遂げました。2019年8月にProject Pacificとしてプレビュー公開されたVMware vSphere 7 with Kubernetesは、Kubernetes APIを使用したオープン プラットフォームを目指し、vSphereの再設計に重点が置かれており、開発者や運用担当者にクラウドライクなエクスペリエンスを提供します。最新版となるVMware vSphere 7は、VMware Tanzuポートフォリオの基礎となるコンポーネントであり、VM、コンテナ、およびKubernetesを任意に組み合わせモダンアプリケーションや従来型アプリケーションを含むすべてのアプリケーションをサポートします。

VMware vSphere 7は、企業の開発者および運用担当者のさらなる生産性向上に貢献し、イノベーションを加速させるだけでなく、従来のエンタープライズ インフラにおけるセキュリティと安定性、ガバナンス、コスト削減を実現します。各種の新機能が企業にもたらす利点は以下のとおりです。
 
  • 生産性の向上: 開発者はインフラをセルフサービスで利用できるだけでなく、インフラの管理に費やす時間を削減する各種の生産性機能も活用できます。Tanzu Kubernetes Gridは、vSphere 7 with Kubernetesに組み込まれる形でVMware Cloud Foundation 4の一部を成しており、Kubernetesクラスタをサービスとして開発者に提供します。
  • アジャイル運用の実現: IT運用チームは、アプリケーションに焦点を当てた新たな管理や簡素化されたライフサイクル管理機能、さらにクラウド、データセンタ、およびエッジ環境で一貫した運用を実現する統合プラットフォームの利点を享受できます。
  • イノベーションの加速: vSphere 7への移行により、あらゆるエンタープライズ アプリケーションがイノベーションの利点を享受できます。GPUリソースのエラスティック プールの利用による人工知能(AI)/機械学習(ML)アプリケーションのパフォーマンス向上など、アプリケーションでのGPUハードウェアの有効活用が進展しました。さらに、改善型DRSや強化されたVMware vSphere® vMotion®、永続メモリ(PMEM)機能の拡張サポートの利用により、遅延の影響を受けやすいアプリケーションでのパフォーマンスも向上できます。

VMware vSphere 7では、企業のvSphereテクノロジ、ツール、およびスキルセットに対する、これまでの投資を引き続き活用できます。

VMware Inc.最高経営責任者(CEO):パット・ゲルシンガー(Pat Gelsinger)のコメント
「本日、顧客によるイノベーション推進を支援するため、モダンアプリケーション向けの包括的なポートフォリオを発表しました。これにより、開発者はあらゆるクラウド向けアプリケーションを自由に提供できるようになり、Kubernetes導入時の障壁がなくなります。また、IT管理者にとっては、新たな潮流であるモダンアプリケーションの対応に向けて、スキルの変革に役立つでしょう」

提供開始時期について
VMware Tanzu Application Catalog、VMware Tanzu Kubernetes Grid、VMware Tanzu Mission Controlは本日から提供開始されています。VMware Cloud Foundation 4、VMware vSphere 7、VMware vSAN 7、VMware vRealize Automation 8.1、VMware vRealize Operations 8.1(オンプレミスおよびSaaSの双方)については、2020年5月1日(VMwareの2021年度第1四半期末)までに提供開始される予定です。

VMware vSphere 7は、大きく2つのコンフィグレーションを提供予定です。1つはvSphere with Kubernetesで、コンテナベースおよびVMベースのアプリケーションに利用できるVMware Cloud Foundation 4 with Tanzuの一部として提供されます。もう1つは、VMware vSphere Standard Editionなど複数のエディションからなるVMベースのアプリケーション向けのコンフィグレーションです。

*US参考資料原文、および参考資料内コメントはこちらのURLよりご覧ください。(英語サイト)
https://www.vmware.com/company/news/releases/vmw-newsfeed.VMware-Announces-Expanded-Portfolio-of-Products-and-Services-to-Help-Customers-Modernize-Applications-and-Infrastructure.7ee66a70-1564-49d6-9d6b-730016ce92dc.html
 

会社概要

ヴイエムウェア株式会社

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区芝浦3-1-1 田町ステーションタワー N 18階
電話番号
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代表者名
山内 光
上場
海外市場
資本金
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設立
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